国蔵鉱山跡  探検: 北の細道 豊富鉱山跡

国蔵鉱山跡でアンビルに遭遇する




北海道札幌市

  ダムは発電・水道・灌漑水源・洪水調節など多くの目的を持つ巨大構造物だ。 
ダムの堤体自体には巨大な水圧が掛り、それを保持する基礎岩盤には大きな荷重がかかる。

地形や地質、経済性などによりどのような種類のダムをどの規模で作るかは多くの条件が加味される。
地質条件としても必要水量を貯水して、融水が無く、
基礎岩盤が堤体を支え、水圧に対するせん断応力に負けない強度があることが条件となる。

これら条件を満たすか、地表調査・地質調査を施工し、
ボーリングによる岩盤強度の調査精度の向上、
人工的な地震による弾性波探査、岩盤の透水性や横坑掘削によ工学的性質の分析等が行われる。

ダムは堤を構成する材料の違いにより、大きくコンクリートダムとフィルダムに分類される。
コンクリートダムにはその形式の違いから重力式ダム(定山渓ダム)やアーチダム(豊平峡ダム)がある。
フィルダムは堤体材料が土であるアースダム(溜池など)と岩石を使用したロックフィルダム(漁川ダム)などがある。
重力式ダムはその水圧のかかる河床部に高強度が必要となるし、
アーチダムは両岸にかかる水圧が高いので、それら左右岩盤の強度が必要となる。
また、フィルダムはコンクリートダムより底幅が広いので、自重と水圧を幅広く基礎岩盤に伝達する。


これら定山渓ダム、豊平峡ダムに近い定山渓温泉の上流にかつて豊富鉱山が存在した。
昭和20年頃までは国蔵鉱山と呼ばれ、鉄・銅・鉛・亜鉛を採掘した。
その後、一時休山するが資本により昭和27年より再開発。
鉛・亜鉛鉱の価格下落により再び昭和29年4月 休山し現在に至る。

鉱床は豊羽鉱山と同じく、熱水に溶かされた金属が
岩石の割目に流れ込んで固まったものと考えられている。


本鉱山は豊平町史・手稲町史を発端とし、旧い地形図にその名を発見するに至る。
ほとんど資料が皆無の中、
数少ない遺構に到達できたのは偶然の産物だったかもしれない。






鉱山道路・金床・廃道・・・


鉱石
( ̄u ̄;)鉱石



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