上芦別炭鉱跡  探検: 北の細道 上芦別炭鉱跡

上芦別炭鉱跡で骨を見つける




北海道芦別市

   立坑とは垂直に掘った坑道のことで、鉱石・人員・材料の搬入搬出や通気目的で掘削される。
坑口が坑外にあるものを「坑口立坑」、坑内にあるものを「坑内立坑」という。
昭和45年(1970)の日本の鉱山の立坑848本の内、坑口立坑は124本で平均深度180m、
坑内立坑724本の平均深度は82mである。

炭鉱の立坑は比較的深く、132本の内、坑口立坑は98本で平均深度470m、
坑内立坑24本の平均深度は290mである。

このうち最深のものは1,000m以上、新設のものは直径6〜8m、深さ600〜900mに及ぶ。

運搬に使用する立坑のその運搬物を載せる部屋を「ケージ」と呼ぶ。
一般的なビルのエレベーターで言えば、人が乗る箱の部分である。
ケージの容量は60人乗り2階建て4.5tの巨大なものも効率化を追求した結果、一般的だ。
またそのスピードも奔別立坑で720m/min、早いものでは960m/minに及び、
東京スカイツリーの600m/minより遥かに早いこととなる。

また底開きや可傾のトロッコを直接ロープにより昇降させる方式を「スキップ巻」と呼ぶ。

ケージ巻は設備費が低減でき石炭の粉化も少なく、人員・材料の昇降も可能である。
それに対しスキップ巻は死荷重が小さく、巻揚げ能力も高い。

以下に昭和36年度の主要立坑のスペックを記載する。

名称          巻揚げ距離 立坑直径m   ケージ      ワイヤー径 速度 m/sec 開始年
夕張二坑奥部入気立坑    445m φ6.5m    60人2段 3.9t   58     4.0    s24.12
夕張二坑奥部排気立坑    461   7.5        4.5t        32     3.0    s16.8
三井砂川第一立坑       385   6.0      50人2段 8.5t   60     16.0    s27.9
三井芦別第一立坑       208   5.3      24人3段 13.5t  54     10.0    s33.1
三菱美唄常盤台立坑下風坑 171   5.5      40人2段 8.03t  44     5.8     t14.11
奔別本立坑ケージ        640   6.4      64人4段 11.0t  54     12.0     s35.8
幌内布引坑入気立坑      291   4.8      23人 1段  


   
本坑は昭和10年に鉱区設定され、当初は自家使用程度の出炭しかなかったが、昭和12年には6,430tの出炭をみることとなる。
やがて選炭場や索道の完成に至り、昭和19年には資本による企業整備が行われるとともに
隣接鉱区の買収、職員も1,296名に達した。

昭和24年度には出炭量105,900tのピークを迎え、選炭機、そして空知川の運炭鉄橋の新設を行ったが、
坑内環境の悪化等を理由に昭和38年1月31日をもって閉山に至った。

今回は駅から運炭軌道に沿ってかつての炭住街へ遡る。
炭鉱跡地の僅かな痕跡を探してみよう。












輪車路・クマゲラ・炭住街・・・


上芦別
( ̄u ̄;)上芦別遺構



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