二段坑道




坑道に入り、すぐに現れるのは、
トロッコの台車。
いかにも手作りだが、重量物でも対応できそうだ。 トロッコ

坑内面には楔が打ち込んである。
今回は金属製で著しく腐食している。 楔


坑内はレイルが張り巡らされている。
空気は滞留し、
風の流れは無い。
粉塵が舞い、カメラのピントがずれる。

主坑は幅が太く、数mはある。
レイルは場所により複線で、
それ以上の余裕の幅がある。 本坑


本坑の右手に別の坑が併走している。
気づかなかったが、
手前に分岐があったのだろう。 脇坑

分岐坑道へ


メイン坑道は更に続くが荒れてくる。
右手にレイルは続くが、
左手の板敷きは深い深い竪坑であった。
危険この上ない。 坑道

近くには制御盤が激しく腐食してある。
おそらく竪坑に係る昇降機の制御ではないだろうか。 制御盤

右手のレイルは泥が地割れしている。
すぐ左は奈落の竪坑、緊張して歩く。 レイル

先にはもう一つの制御盤が現れる。
ベルやリレー、タイマーは現在の制御盤と通じるものがある。 制御盤

次々現れる遺構群に、
いつも以上の緊張感を強いられる。 奥へ


入坑200m
蛍光灯がぶら下がる。 蛍光灯

突然現れた巨大遺構。
ひどく腐食した長大設備だ。 コンベアー

この遺構はなんなのか。
長く傾斜している。 遺構

激しく腐食したモーターとピニオン。
ベルトコンベヤーだろうか。 ラック

モーターには鉱石の成分が固着し、
空冷のフィン部分がなくなっている。 モーター

どうやらラック式のベルトコンベヤーのようだ。
鉱石を運搬したのだろう。
先ほどの2番目の制御盤はこれの関連だ。 コンベヤー

右手の小部屋には空ドラムとポールトランスが転がる。
このスペースは電設の工事箇所かもしれない。
小部屋

電気室には3路スイッチらしき盤がある。
やはりコンベヤーを上下流で制御していたのだ。
スイッチ


コンベヤーはさらに続き、
やがてレイルと接続する。 コンベヤー

続くレイルは橋梁を介して上段の坑道へ向かう。
つまりここで上下2段の坑道となる。
橋梁

二段坑道の下段を歩く。
劣化激しく、
大量の土砂が埋没している。 二段坑道

上段にはレイルが埋設され、
たぶん歩行者スペースと分割されていたのではないか。
この坑道は非常に立体的だ。 上段

入坑300m越。
ここまでも電球が設置されている。
電球

上段を戻る。
レイルの上はかつては歩行禁止だったかも知れない。
上段

下段の劣化は激しい。
歩くのも大変だ、
なんとか奥へ進む。




土砂の無い下段にはレイルが埋設してある。
この場所は上下複線で、
トロッコたちが行きかっていたことになる。 埋没

一本の坑木に支えられた崖下を歩く。
これらを抜けないと先には進めない。
坑木


坑道内の立体交差とも言える、
レイルと橋梁とコンベヤーの交わり。
ただすべてが「廃」である。 立体交差


坑道内の天井の鉱石を支えるのは、
打ち込まれた寸切りボルトに固定されたコの字曲げの部材である。
フェンスで抑えていても・・・。 プラグ


これらの坑道の脇には更に並行する横坑があった。
何本もの坑道が平行し枝分かれし、
そして竪坑と繋がっている。 横坑

もうどれが主坑か解らないが、
太い複線坑道。
更に奥へ進む。 副坑

横には資材室があり、
赤いトロッコがある。
火薬か消化剤か、危険を表すものだろう。 資材室

奥にはドアがある。
資材などの管理室があるかもしれない。
入ってみよう。 事務室

中は事務室のようになっており、
木製の机や引き出し、
倉庫があった。 事務室

電灯には水が溜まり、
配線も劣化している。防爆型のようで、
おそらく火薬もこの部屋で扱っていたらしい。 電灯

坑道を進む。
約400mを越えて、
更に奥がある。 メイン坑道

再び左に分岐がある。
レイルで入り込む、
電気室だろうか。 脇坑

荒れた電気室。
バッテリーロコの修繕室だったかもしれない。、
中を見てみよう。 電気室

高電圧の機器が並ぶ。
碍子や充電器、変圧器らしきものも見える。
電気室

再々分岐で左に脇坑が続く。
今回はレイルは同行せず、
穴も小さい。 脇坑

いつもなら慣れた大きさだが、
今回は狭く感じる。
支保工があり、屈んで歩く。 狭坑

これは掘削坑ではなく、
防爆か融水の逃坑ではないか。
S 鉱山を髣髴させる。 坑道

またもや坑内分岐。
だが分岐と言うよりは、
大ホールに残された岩石の柱のようだ。 坑内分岐

ここからはルートが複雑で左が大きなホール部屋。
直進は竪坑をはさんで奥に続く。
右にも坑道は分岐する。 分岐

左 大ホール部屋へ


右 坑道へ


直進 坑道最奥へ


これが600mの竪坑だろうか。
フェンスに囲われているが、
恐ろしくて近づけない。 竪坑

目に見えるルートは制覇したが、
斜坑や竪坑からさらに水平坑道が続くはず。
地底の迷路はそう簡単に解明できない。 分岐






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坑道
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