稲倉沢鉱山跡  探検: 北の細道 稲倉沢鉱山跡

稲倉沢鉱山の廃事務所に入る




北海道松前町

  松前半島 江良地区は赤神鉱山や大鴨津鉱山など明治期より蝋石を中心とした鉱山が犇めいていた。
太平洋戦争の始まる昭和15年頃より満俺鉱(マンガン)の国内採掘が国策となり重要性が高まった。

国際情勢の悪化により、中国や南方生産のマンガン鉱の輸入が困難となり、
それに反比例する形で国内需要が激増し、兵器の生産に無くてはならぬ鉱物資源と相成った。

マンガンは製鋼時に脱硫・脱酸を目的に、フェロマンガンとして75%以上の添加を行い、
耐食性の向上、抗張力化、硬度上昇を目的とする。
また、高温でも強度を保ち、5%のものは特殊ボルト、15%で船舶のバルブ、ポンプ軸等に用いられ、
鋼材、青銅材の弾力性と耐摩耗性を持たせる鉄鋼材の化合物として重宝されている。

本坑は付近で代表的なマンガン鉱山であり、
昭和12年から小規模に探鉱と採鉱を行い、昭和26年に休山した松の滝鉱山に端を発し、
大鴨津川上流域に6か所の露頭を持つ。

付近の鉱山は規模が小さく、立地にも恵まれなかったため、
多くが早々に休山を繰り返したが、
その中でももっとも最近まで稼働していた本坑を探索する。









鉱山事務所・精錬所・火薬庫・・・


精錬所
( ̄u ̄;)精錬所



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