羆の痕跡
林道に入っても、
南斜面は雪解けが進んでいる。
北面は一気に残雪し、
慎重に登坂する。
斜面には岩の露頭があり、
鉱山が近いのかもしれない。
標高400m付近まで登った。
視界が開ける。
斜面にスノーシューの跡が・・・
こんな山中に、物好きがいるものだ。
・・・が!!!
それはスノーシューではなく、
ヒグマだった。
ヒグマの足跡が転々と残る。
やはりいるんだと実感。
その大きさをハンディGPSと比較しても
30cmはある。
上部坑は諦め撤退だ。振内坑を目指す。
標高200m付近の
林道にはすでに積雪がない。
よく締まった林道だ。
途中には不思議な巨石がある。
微妙なバランスを保っている。
再び振内地区を見下ろす高台へ来た。
鉱山跡はこの付近のはずだ。
巨大な蛇紋岩が転がっている。
斜面には人工的な施設が見える。
この付近か。
鉱水関係の施設のようなマンホールがある。
鉱山跡で間違いない。
斜面には吐出管があり、
坑口があったのかもしれない。
坑口と思われる付近には
80A程度のビニールパイプが2本出ていて、
少し鉱水が染み出している。