野内採石場跡  探検: 北の細道 同和鉱業 野内採石場跡

野内採石場で抱索子をみる



青森県青森市

   銅の精錬には石灰石が不可欠だ。石灰石は銅の融点を下げ流動性を向上させる。
原料となる黄銅鉱にコークスと石灰石を混ぜて溶鉱炉で加熱し、硫化銅を得る。
これを 「転炉」 製鋼用の炉で中で精製した金属を、炉体を回転させて取り出すもの。 洋ナシ形をし底部から空気または酸素を吹き込んで精製する 内で酸素を吹き込み加熱し粗銅を得る。
この粗銅を電解製錬し、陰極(マイナス)板に集まる単体のCu(純銅)を回収する。

青森県東縁部に位置する標高684mの頂が東岳(あずまだけ)だ。
東岳山麓では大正時代から昭和30年代にかけて
石灰石、そして銅や鉄鉱石を産出する 東栄鉱山 、月光鉱山、東獄鉱山などが稼行していた。

野内採石場は大正3年、合名会社藤田組によって開発され、
大正5年には野内駅までの4,784mの索道が建設された。

その後、昭和11〜18年の採掘量は38,000〜40,000t/年であった。
昭和12年には藤田鉱業(株)と合併、昭和20年に同和鉱業(株)に社名変更している。
しかしながら昭和34年に貯鉱を多く残したまま休山し現在に至る。



今回は青森県の山中に存在した石灰石鉱山跡の探索だ。
青森市からも近いものの標高は360m付近。
遺構が点在するかつての鉱山跡を訪ねてみよう。



索道関連につきましてはGDR_索道様 より多数の情報提供を頂きました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。

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索道緊張所
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