住友奈井江炭鉱 火薬庫跡 探検: 北の細道 奈井江炭鉱

住友奈井江炭鉱 火薬庫跡で土堤の通路を確認する




北海道奈井江町

 火薬庫とは火薬類を保管する場所のことで、万一の爆発に際して他への被害を最小限に食い止め、
また盗難の恐れがないことを目的とされる。
日本では1級から3級までの火薬庫、煙火火薬庫、導火線火薬庫の5種に分類され
それぞれ最大貯蔵量、構造、保安距離などが規定されている。

炭鉱などの坑道内で使用する火薬は国の検定試験に合格し、
メタンガス等がある坑内の発破に使用しても
安全が認可された火薬類となり、その爆薬については検定爆薬と呼ぶ。

ガス,炭塵に対する引火を低減する目的で、
爆発熱を吸収して爆発温度を下げ、爆炎時間、爆速などを減じる
減熱消炎剤 (食塩,海藻粉など) が混合されている。
その利用については 試験坑道 などでの実験を経て現場投入される。
 

住友奔別鉱業所奈井江砿は函館本線奈井江駅東方約1.5kmの所にあり、
現在付近はゴルフ場と化し、石碑が一部残るのみとなっている。
しかし元々の鉱区は東西4.5qに及び、昭和38年(1963)11月の閉山まで、
石炭専用路線が敷設され、奈井江駅に搬入されていた。


今回は恐らく唯一残る遺構、火薬庫の探索だ。
鉱区の末端に発見したのは小さな小屋だった。
火薬庫の配置を確認しながらその遺構を訪ねてみたいと思う。

土提・通路・火薬庫・・・




排水路
排水路





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