畑鉱山跡 探検: 北の細道 秋田県 大仙市 畑鉱山跡 

畑鉱山跡で苔の絨毯を歩く

秋田県大仙市

 苔は世界中に約8,000種が存在すると言われている。
苔が他の植物と異なる大きな点は、その繁殖機能にある。

一般の植物には維管束(水や養分の通り道)があるが苔にはない。
また根・茎・葉の区別がないのも苔の特徴だ。
根がない代わりに『仮根』(かこん)と呼ばれる足があり、
これで岩に生えることができるが、根がないので水分は体の表面から吸収している。

そして最大に違いは種を作らず、胞子で増えることだ。
雄株と雌株があり(雄雌同株もある)、雨が降ると雄株の精子が泳ぎだし、
卵細胞と受精、成長した胞子が生育に良い場所まで流れるとそこで発芽する。

鉱山跡に生育する苔は、強酸性の温泉水の流れる場所を好んで育つ、
チャツボミゴケなどが有名だが、 山中の湿気の多い岩場ではよく苔を目にする。


本坑は昭和46年(1971)まで稼行された金、銀、銅、亜鉛などの鉱脈であり、
粗鉱としては61,000t程度の出鉱があったとされている。
鉱業権者は閉山の翌年に鉱業権を放棄したため、
坑内水の処理等の義務者が不在、水質関連の資料から鉱床の存在に到達した。
山中深く、今は治山されているであろう鉱山跡を目指す。


コケ・坑口・鉱水処理・・・




水路
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