埋蔵量12億t


クッチャロ湖から宗谷岬までの範囲は周氷河地形と呼ばれる、
なだらかな丘陵が続く原野である。
周辺の基幹産業は酪農であり、牧歌的な風景が連続する。 天北原野


周氷河地形とは氷点下の寒冷な気候区内で、
地中の水分が周期的に凍結と融解を繰り返すことによって生じる、
なだらかな起伏を形成する地形である。 天北


周氷河地形の中でも正確には『化石周氷河現象』が進行している地域である。
つまり形成中でなく、現象そのものが破壊される傾向にある時期なのである。
過去の寒冷期に完成した地形の形成が、現在は進行していない。 周氷河


平成元年(1989)、天北線の廃止に伴いその運用を停止したかつての小石駅。
ここから藤田炭鉱宗谷鉱業専用線の分岐があった。
現在はバスターミナルとなっている。 小石駅


小石市街地から北方の尾根を目指す。
鉱業所は駅の北西1qにあり、
石炭はトラックにより搬出されていた。 小石


林道に沿って登る。
第一本坑から第三本坑までがあったようだ。
現在第2本坑付近だが痕跡は何もない。 林道


かつては炭鉱神社のあった付近だが、
現在は何もない熊笹の丘だ。
昭和33年に鉱区設定がなされているが規模は相当小さかったようだ。 神社


一本の木の育つ丘は、
第1本坑付近だ。
ここも周氷河の丘が続くだけだ。 一本木



第3本坑付近まで来たが痕跡は何もない。
昭和35年に60mの水平坑で着炭、
昭和37年以降、斜坑による採炭が進む。 第3本坑


一部には建物跡のような平場がある。
付近には 北拓小石炭鉱 、藤田炭鉱などが隣接し、
天北炭田の一角を成していた。 建物跡


街のはずれに残る唯一の遺構。
現在は倉庫のように利用されているが、
本来の目的は不明の廃祉だ。 遺構


天北炭田の地下資源石炭の埋蔵量は推定20億t。
そのうち本村管内に12億tの眠れる資源があるとされてきたが、
大きな脚光を浴びることなく、燃料革命が決定的となってしまった。 炭礦跡











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天北原野
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