青化製錬所跡  探検: 北の細道 青化製錬所

青化製錬所で緻密巨大な嵌め絵に挑む


青化


  青酸カリ(KCN)=シアン化カリウムは言わずと知れた猛毒で、
その致死量は0.15g、摂取すれば胃酸と反応後、ガス化して15分で死に至る。
ではどうして死に至るのか。

血液中、赤血球の中の酸素を運ぶヘモグロビンには鉄イオンが含まれる。
この鉄分のせいでヒトの血は赤い。
ちなみにタコやイカの血が青いのは銅を含むヘモシアニンという物質の影響だ。

シアンは非常に金属と結びつきやすく、
この血液中の鉄イオンからなるヘモグロビンとシアンは結束する。
すると本来のヘモグロビンの仕事、酸素を運ぶことができなくなり、
低酸素により死に至る。(細胞レベルへの影響もある)


金は金属としての優れた物理的・化学的特性や、
またその希少性と深い光沢のために、古代から装飾品や財宝として尊重されてきた。
金は歴史的に見ても、貨幣としての需要が多く、
そのゆるぎない価値は交換経済を円滑にしてきた歴史がある。

銅器時代からこれまでに金は9〜12万t程度採掘されており、
その中の6万tが現在でも流通していると言われている。

前述のとおり、金は貨幣として非常に重要な役割を果たしてきたこともあって、
歴史を通じて、リサイクル率の高い数少ない金属である。


青酸カリと金、今回はこの関係性を製錬所の構造と共に紐解き、
そのメカニズムを解明したいと思う。


アマルガム・リーチング・CIP・・・



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