新見鉱床跡  探検: 北の細道 新見鉱床

新見鉱床で二ホンザリガニに会う



北海道蘭越町

   マンガンの命名はマグネシウムやマグネタイトと同様に ギリシャのマグネシア地方で発見されたことに起因する。
一般にマンガンの主用途は合金元素として鋼中に添加することで、 鋼の硬度を増し、耐摩耗性を高める。

「マンガン土」まんがんど はマンガンとは異なり、温泉や冷泉の中で生成される黒色粉末状の土状・塊状の地表生成物。
通常、柔らかく、比重2.8〜4.4、鉱物組成は変化に富み、
コバルト・銅・鉄・錫・リチウムなどを相当量含み、マンガンの酸化物・水酸化物を主成分とするものである。


昭和32年(1957)当時、そのマンガン土の鉱物学的研究も生成機構の解明も十分には行われておらず、
当時から開発されていた二酸化マンガン鉱や酸化マンガン鉱の鉱床の起源を推定する上にも、
マンガン土の成因やその鉱物学的価値の研究は重要視され、
関連の化学変化においても、基礎的な考察資料になり得ると考えられてきた。

このような観点から、酸化マンガン鉱の研究の一環として、
道内における、駒ケ岳・ 阿寒・新見温泉の三か所において地質学的産状と 鉱物学的研究が行われた。

マンガン土は火山地帯の硫黄鉱床で生成されることが一般的で、
つまり今回紹介の鉱床は鉱山跡ではなく、地質学会・鉱物学会による研究のために試掘された坑道となる。
よって、精錬や運搬施設、そして事業や生活の痕跡は皆無であろう。

一方、蘭越町ニセコの新見温泉は2016年に、その103年の歴史に終止符を打ち、
数件の旅館は現在廃業、山中にその廃墟だけが残存している。

白樺山の南斜面、海抜500mの樹林に囲まれた閑寂の新見温泉は、
早くから猟師の間では知られた温泉であったが、明治41年にある農家が、
国有地であった付近を借り受け、やがて45年ごろから旅館を経営し始めたとのこと。


新見鉱床はこの温泉の北西約1qの紅葉の滝近くににあり、
雪解けのペンケ目国内川(ぺんけめくんないかわ)を渡渉して坑道に接近してみよう。













マンガン土・坑道・ザリガニ・・・



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( ̄u ̄;)坑道





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