谷下の火薬庫




留萌本線 大和田駅は小さな貨車駅だ。
かつては大和田炭鉱の積出駅として栄えたようだが、
今はひっそりとしている。 大和田駅

駅から国道を超えて西の山に入る。
雪に埋もれた神社の奥へ進む。 神社


札幌の積雪が0になったこの時期でも、
留萌はまだ1mの積雪がある。
雪の丘を登り第一斜坑を目指す。 積雪


斜面に封鎖された坑口が現れた。
これは向きから言って第一斜坑ではない。
深い雪に埋もれている。 坑口


炭礦事務所方面へ下ると、
そこには扇風機室らしき廃祉があった。
丸い穴が如何にもだ。 扇風機室


更に山中へ入る。
付近はズリ山のようで、
視界は広い。 雪原


第二斜坑方面へ向かうと、
遥か足下の谷間に、
煉瓦の遺構が2連あった。 火薬庫


下流の遺構は小さく、
かなり劣化している。
火薬庫特有の形状だ。 煉瓦


上流側は大きく、積込まれた煉瓦が重厚だ。
雪に埋もれているが、
そのうち倒壊するかもしれない。 火薬庫

第2斜坑付近から大和田の街を見下ろす。
ズリ山上からは木々が無く、
遮るものは無い。 大和田

坑口とは異なる穴の廃墟があった。
密閉されておらず、直線で進む。
入坑してみよう。 人道

人道サイズの隧道は奥に明かりが差し込んでいる。
延長は20m程度で、少し異臭がある。
乾いた土砂の路盤を進んでみよう。 隧道

隧道は右に傾き、しかし続いている。
これは連絡用の通洞だろうか。
隧道マーケットのような廃墟か、かつての選炭場を潜る遺構のようだ。 隧道



相手側の坑口は著しく埋没しているが、
小さな隙間から抜け出ることは可能だ。
謎の隧道の先は再び雪原だった。 坑口





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火薬庫
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