キー・ワード、キーフレーズを本文に蛍光ペンなとで色分けしてマークしたりして考えてね。
問1 「山気」とは、「山の気配」が辞書上の意味。ここでは「山中らしい独特の緊張感」というほどの意味(文脈上の意味)で使われています。「聞きごたえのある話」と言うところを、「手ごたえの強い話」と表現するなど、聞いた話から受けたインパクトの強さを引き立て、ぜひ見てみたいという気持ちになったことを自然なものに感じさせるように書かれています。この問、この段落の「−(ダッシュ)」までを要約することになります。次のあるように、@ABのブロックでとらえ、キーフレーズに着目、字数制限を考えてまとめてみてください。
『@【 北海道の自然林では、えぞ松は倒木のうえに育つ。むろん林のなかのえぞ松が年々地上におくりつける種の数は、数知れぬたくさんなものである。が、北海道の自然はきびしい。発芽はしても育たない。 しかし、倒木のうえに着床発芽したものは、しあわせなのだ。生育に楽な条件がかなえられているからだ。】 A【とはいうがそこでもまだ、気楽にのうのうと伸びるわけにはいかない。倒木のうえはせまい。弱いものは負かされて消えることになる。きびしい条件に適応し得た、真に強く、そして幸運なものわずか何本かが、やっと生き続けることを許されて、現在三百年、四百年の成長をとげているものもある。】 B 【それらは一本の倒木のうえに生きてきたのだから、整然と行儀よく、一列一直線に並んで立っている。だからどんなに知識のない人にも一目で、ああこれが倒木更新だ、とわかる】』
問2 「ぎゃあぎゃあとわめ」くとは、子供が駄々をこねること。なりふり構わず自分の望みを通そうとすること。「わめかれ頼まれた方々こそご災難」「ひとさまのご迷惑も自分のみっともなさも棚に上げて拝んでしまった」とある。キーフレーズに着目して、本文の表現を使わないようにしてまとめてみてください。(語彙力・表現力が試されます。)
問3 この問、この段落の後半(「えりすぐられた」以降)を要約することになります。木が「エリート・数々の凡庸・虚弱劣級」と3等級でとらえられ、それぞれへの感慨が述べられています。問が何を求めているのか理解して、「簡潔に」まとめてみましょう。
問4 「あがき」は「足掻き」と書き、ここでは、手足を動かすことの意。
問5
@ 指示語の指示内容は、直前、その前…とさかのぼってとらえるのが基本。Eの直前に「これは確かに証拠としてはっきりしている。」とある。「これ」は何を指すのか…?(ちなみに、「証拠」は前段落に「現物の証拠がなかった」の「証拠」を受けています。)
A @がどういう意味で「無惨絵」と言われているのか…?「無惨」はこの段落で2度使われています。「倒木」と「若木」の2つの観点で読み取り、まとめと見てください。読み取りにくい箇所です。「無惨」とは、残酷なこと、また、対象を不憫にいたわしく思うという意味の語です。
問6 この問は難しくない。同段落結末に「性を失うほどにまで」、「本性を残していた」とある。
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