税務大学校熊本研修所普通科・憲法

※1997年度から5年間、国家公務員採用III種試験(税務)採用者に対する普通科研修・憲法の非常勤講師を務めました。2002年度より普通科研修は全国3研修所(東京、名古屋及び大阪)に集約されることになり、熊本研修所における普通科研修は休止となりました。

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(i)講義の構成(10回・85分×2@1回)

・第1回(5月10日)
 (1) ガイダンス
 (2) 憲法総論(「憲法」の意味・憲法規範の特質・日本国憲法の基本原則)

・第2回(5月24日)
 (3) 日本国憲法の成立
 (4) 人権総論(観念・享有主体・「公共の福祉」・公務員の人権)

・第3回(5月31日)
 (5) 法の下の平等
 (6) 信教の自由・政教分離

・第4回
 (7) 表現の自由
 (8) 経済的自由権(職業選択の自由・財産権)

・第5回
 (9) 生存権
 (10) 適正手続

・第6回
 (11) 幸福追求権・新しい人権
 (12) 選挙

・第7回
 (13) 国会
 (14) 内閣

・第8回
 (15) 裁判所
 (16) 財政〔その1〕

・第9回
 (17) 財政〔その2〕
 (18) 地方自治

・第10回
 (19) 国民主権・象徴天皇制
 (20) 平和主義

・テスト(7月)


(ii)テキスト

 [1] 芦部信喜『憲法[新版補訂版]』(岩波書店・1999年)

(iii)参考文献

※詳しい文献表については、「憲法参考文献表」を参照すること。

(a) 入門書
 [2] 初宿正典ほか(編著)『目で見る憲法』(有斐閣・1999年)
 [3] 小嶋和司=大石眞『憲法概観[第6版]』(有斐閣・2001年)
 [4] 伊藤正己『憲法入門[第4版]』(有斐閣・1998年)
 [5] 奥平康弘=杉原泰雄(編)『憲法を学ぶ[第4版]』(有斐閣・2001年)
 [6] 初宿正典ほか『いちばんやさししい憲法入門[第2版]』(有斐閣・2000年)
 [7] 棟居快行ほか『基本的人権の事件簿』(有斐閣・1997年)

(b) 概説書
 [8] 野中俊彦ほか『憲法I・II[第3版]』(有斐閣・2001年)
 [9] 佐藤功『日本国憲法概説[全訂第5版]』(学陽書房・1996年)
 [10] 伊藤正己『憲法[第3版]』(弘文堂・1995年)
 [11] 佐藤幸治『憲法[第3版]』(青林書院・1995年)

(c) 判例解説書
 [12] 芦部信喜ほか(編)『憲法判例百選I・II[第4版]』(別冊ジュリスト・2000年)

(d) その他
 [13] 大石眞=高橋和之(編)『憲法の争点[第3版]』(ジュリスト増刊・2000年)
 [14] 棟居快行『憲法フィールドノート[第2版]』(日本評論社・1998年)
 [15] 市川正人『ケースメソッド憲法』(日本評論社・1998年)


試験問題

・2001年度(平成13年度)〔普通科研修第61期〕

【問1】 「検閲」の禁止(日本国憲法第21条第2項前段)について説明せよ。

【問2】 財政に関して次の問いに答えよ。

  (1)租税法律主義の[1]制度趣旨及び[2]内容を説明せよ。

  (2)予算の法的性質を説明せよ。


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(c) Kazuaki KINOSHITA. Updated: 28 Feburary 2002