憲法参考文献表 TIPS

Updated: 13 April 2024
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※このページは憲法学文献に関係する有益な情報を「徒然に」提供します。
  1. 文献の「最新版」(2000年11月13日・2003年4月11日改訂)

  2.  法学文献は、増刷されるごとに誤字の訂正や細かな補訂などが行われることがしばしばあります。特に辞典などの参考図書は、「改訂」や「増補」を明示することなく、補訂や更新が行われるようです。この点、下記に挙げる本文献表掲載文献の「最新版」は次の通りです(齊藤正彰・北海道大学助手[現・北海道大学教授]からの情報提供 --> 感謝)。

    ・伊藤正己=阿部照哉=尾吹善人(編)『憲法小辞典[増補版]』(有斐閣・1978年) --> 「増補版第6刷(追補)」(1986年3月30日)
     

  3. 『法学教室』「演習」欄・執筆者および掲載号数一覧(2001年2月14日・2023年4月1日補訂)

  4.  演習に関しては、「憲法参考文献表」において紹介した演習書および法科大学院教材(特に事例演習)のほか、『法学教室』に毎月連載されている「演習」欄が定番と言えます。この欄は、執筆者の問題関心がうかがわれる点で興味深く、また、学界における最新の議論状況を反映した問題および解説が数多く掲載されており、通常の学習に加えて、資格試験対策などにも有益です。ただし、初期掲載分は『法学教室選書』として公刊されていましたが、掲載のほとんどは書籍化されていません。
     そこで、73号以降の「演習欄」執筆者と掲載号数をまとめておきます(出典:『法学教室全記事索引 CD-ROM』〔法学教室241号特別付録・2000年〕および『法学教室』本誌)。

     ・清水 睦      73、75(1986年)、77、79(1987年)
     ・吉田善明      74(1986年)、76、78、80-86(1987年)
     ・大須賀明=吉田善明 87(1987年)-90(1988年)
     ・大須賀明=栗城壽夫 91(1988年)
     ・栗城壽夫      92(1988年)-102(1989年)
     ・岩間昭道=長尾一紘 127(1991年)-138(1992年)
     ・矢口俊昭=長尾一紘 139(1992年)-150(1993年)
     ・森 英樹=釜田泰介 151(1993年)-174(1995年)
     ・青柳幸一=岡田信弘 175(1995年)-186(1996年)
     ・松井幸夫=岡田信弘 187(1996年)-198(1997年)
     ・藤井俊夫=大隈義和 199(1997年)-222(1999年)
     ・吉田栄司=渋谷秀樹 223(1999年)-246(2001年)
     ・大石 眞=内野正幸 247(2001年)-258(2002年)
     ・芹沢 斉=笹田栄司 259(2002年)-270(2003年)
     ・竹中 勲=小山 剛 271(2003年)-282(2004年)
     ・安念潤司      283(2004年)-306(2006年)
     ・西原博史      307(2006年)-330(2008年)
     ・松井茂記      331(2008年)-354(2010年)
     ・青井美帆      355(2010年)-378(2012年)
     ・松本和彦      379(2012年)-402(2014年)
     ・君塚正臣      403(2014年)-414(2015年)
     ・松本哲治      415(2015年)-426(2016年)
     ・井上武史      427(2016年)-438(2017年)
     ・巻美矢紀      439(2017年)-450(2018年)
     ・新井 誠      451(2018年)-462(2019年)
     ・安西文雄      463(2019年)-474(2020年)
     ・大河内美紀     475(2020年)-486(2021年)
     ・佐々木くみ     487(2021年)-498(2022年)
     ・江原勝行      499(2022年)-510(2023年)
     ・尾形 健      511(2023年)-522(2024年)
     ・遠藤美奈      523(2024年)-

     なお、松本和彦先生の連載は、連載分を更新し新たに6問を加えて、『事例問題から考える憲法』(有斐閣・2018年)として公刊されました。近年掲載分(巻、新井、安西、大河内の各先生連載分)は『問題演習 基本七法』シリーズとして書籍化されています。
     

  5. 芦部信喜(監修)『注釈憲法』全巻構成予定(2001年2月14日)

  6.  ・第1巻 総説・上諭・題名・第1条〜第9条  内容紹介 --> 有斐閣ウェブサイトへのリンク
     ・第2巻 第10条〜第24条(続刊)
     ・第3巻 第25条〜第40条(続刊)
     ・第4巻 第41条〜第64条(続刊)
     ・第5巻 第65条〜第82条(続刊)
     ・第6巻 第83条〜第103条(続刊)
     
  7. 憲法判例百選(第4版)改訂早見表(oxhop 氏)(2003年4月30日)

  8.  第3版と比較対照した第4版の改訂状況(掲載判例および解説内容の異同)が分かる便利な一覧表がありました。ここに紹介します(感謝)。
     
  9. 小嶋和司『憲法概説』復刻版の出版(2004年11月4日)

  10.  長らく絶版となっていた、名著・小嶋和司『憲法概説』の復刻版が信山社から出版されました。
     
  11. 『シリーズ憲法の論点』(国立国会図書館調査及び立法考査局・2004年〜)(2005年8月4日・2008年1月24日更新)

  12.  当該シリーズは、「憲法調査会の論議に資するため、国立国会図書館調査及び立法考査局において、多岐にわたる憲法論議の中から幾つかの論点を取り上げ、争点、主要学説及び諸外国の動向等を簡潔にとりまとめたもの」です。調査及び立法考査局職員のほか、現在の憲法学をリードする学者も執筆しており、憲法学習にとっても有益な文献です。国立国会図書館のウェブサイトから PDF ファイルとして無料で入手できます。

     ・1 長谷部恭男『司法権をめぐる論点』
     ・2 山岡規雄『直接民主制の論点』
     ・3 矢部明宏『国会と内閣の関係』
     ・4 山田邦夫『財政制度の論点』
     ・5 高見勝利『憲法の改正』
     ・6 田中嘉彦『二院制』
     ・7 清水隆雄『自衛隊の海外派遣』
     ・8 高橋和之『人権総論の論点』
     ・9 諸橋邦彦『違憲審査制の論点』
     ・10 那須俊貴『地方自治の論点』
     ・11 山岡規雄=間柴泰治『政党』
     ・12 山田邦夫『自衛権の論点』
     ・13 山田邦夫『文民統制の論点』
     ・14 那須俊貴『環境権の論点』
     ・cf. 巻美矢紀「自己決定権の論点−アメリカにおける議論を手がかりとして−」レファレンス664号(2006年)77頁
     

  13. 『目で見る憲法』の「最後のクイズ」(2007年4月25日・2018年4月1日補訂)

  14.  裏表紙に、「この本の5人の著者自身についてのクイズ」が「最後のクイズ」として載っています。実は、このクイズ、改訂されるたびに新たなものに変更されています。下記がその一覧です。答えとともに確認してみるのは一興です。

     ・初 版(1999年) いつか行ってみたいところは?
     ・第2版(2003年) 生まれ変われたら就きたい職業は?
     ・第3版(2007年) もしもタイムマシーンがあったら?
     ・第4版(2011年) これから新たにチャレンジしたいことは?
     ・第5版(2018年) 子どもの頃の夢は何でしたか?
     

  15. 長谷部恭男(編)『注釈日本国憲法』(有斐閣)の刊行(2016年10月3日)

  16.  『書斎の窓』646号(2016年)の「編集室の窓」欄に拠ると、「憲法をめぐる最新の議論を踏まえた本格的注釈書である長谷部恭男編『注釈日本国憲法』全4巻は、この秋、人権部分の前半を扱う第2巻を刊行」とのことです。なお、芦部信喜(監修)『注釈憲法』との関係が気になります。
     
  17. 『START UP憲法判例50!』の「著者紹介」(2023年6月8日)

  18.  「著者紹介」の頁に片桐、尾形、上田3先生の集合写真が掲載されています。実はこの写真、改訂されるたびに更新され、撮影場所も下記の通り変更されています。ついでに言うと、第2版以降、裏の頁におまけの写真まで載っています。図書館等で比べてみてください。

     ・初 版(2016年) 琵琶湖畔
     ・第2版(2020年) 淡路島
     ・第3版(2023年) 京都・哲学の道


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