滋賀県大津市
比叡山横川の元三大師堂への参道。大原から仰木峠を経て比叡山横川へ至る元三大師道。仰木から定光院を経る道。西塔から峰道を北上する道。坂本から松禅院経て中尾坂を登る道。初瀬秋元から青龍寺を経る初瀬道。途中からは峰道で横川へ。元三大師御廟への道。
元三大師・慈恵大師・角大師・豆大師など、いずれも良源を指す呼び名である。平安時代に活躍し、比叡山中興の祖と仰がれる良源は912年(延喜12年)近江に生まれ、第18代天台座主として、比叡山の堂舎を再興するとともに、広学竪義など教学の振興に努めた。良源のもとからは、源信をはじめ多くの弟子たちが育ち、日本仏教の発展に大きく寄与した。良源は、985年(永観3年)正月三日に歿しているため、元三大師とも呼ばれているが、諡号は慈恵(慧)である。
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