「梅」・いしぶみ紀行

  「梅」の一字が入った全国の著名な文学碑をざっと調べた所、万葉歌碑が38基。中でも大伴旅人の「わが苑に梅の花散る久方の 天より雪の流れくるかも」11基、山上憶良の「春さればまづ咲く宿の梅の花 独り見つつや春日暮さも」6基が群を抜く。
  菅原道真「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」も全国の天満宮に24基と目立つ。
  断然多いのは、松尾芭蕉の「春もやや気色ととのふ月と梅」110基、「梅が香にのっと日の出る山路哉」86基、「山里は万歳遅し梅の花」29基と他を寄せ付けない。
  以下にお気に入りの碑を梅園の写真と共にご紹介したい。 


 

水戸偕楽園・正岡子規句碑
「崖急に梅ことごとく斜なり」
 

水戸偕楽園
 

水戸・偕楽園
 

水戸・桂岸寺保和苑: 山村暮鳥詩碑
「おい、そっと そっと しづかに 梅の匂ひだ」
 

東京文京区・本法寺:夏目漱石句碑
「梅の花不肖なれども梅の花」
 

東京台東区:向島百花園


静岡・熱海梅園 
 

熱海梅園:松尾芭蕉
「梅が香にのっと日の出る山路かな」
 

静岡・修善寺梅園:高浜虚子句碑
「北に富士南に我家梅の花」

 
静岡・修善寺梅林

 
茨城・筑波梅園
 

神奈川・湯河原梅林
                                         -P.04−