丸木美術館:1967年開館。人間が人間に対して行った暴力を描いた画家として知られている、丸木位里・丸木俊夫婦による「原爆の図」ほか、位里の母・丸木スマの絵画を常設展示。特に、原子爆弾が投下された広島市の惨状を実体験の元に描いた「原爆の図」は、世界中の人々に原爆の恐ろしさを伝えた。丸木位里(いり)は1901年広島生。川端龍子らから日本画を学ぶ。水墨画に抽象的表現を持ち込み、独自の画風を打ち立て、日本画の旗手として活躍。1995年94歳の生涯を終える。夫人の丸木俊(とし)は1912年北海道生。1941年に位里と結婚し、絵本作家として活躍する一方、位里との共作で「原爆の図」などを書き上げ、2000年永眠。87歳。
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