そうそう、ふくろうがお月さまから聞いた、西欧の神話もお餞別に贈るよ。 「この世の出来事にはぜんぶ意味があって/すべてのものは在るべくしてそこに在り/すべてのことはなるべくしてそうなっている」 どうか、今回のことは、定められた事として、素直に受け入れて下さいね。 今ひとつ、北海道への途上、花巻へ立ち寄って見たらどうかな。 宮沢賢治が「イーハトーブ」と名付けた素敵な世界で、賢治の旧居跡(妹・とし子が亡くなった場所)には、あの有名な「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負けケズ」の詩碑がある。また、とし子の母校・花巻高女(現・花巻南高)には「とし子とし子/野原へ來れば また/風の中に立てばきっと/おまへをおもひだす/おまへはその巨きな/木星のうへに居るのか」の詩碑もある。長閑な学校の校庭にあって、直ぐに見付るから、ついでに見ていくといいよ。 さて、残された私達も、宮沢賢治の「オホーツク慟哭の旅」に倣って旅に出るよ。北海道で出会ったら、今練習しているピアノ曲・「千の風になって」を一緒に聞こう。 たまには、横浜にも遊びにおいで。懐かしい氷川丸は、貴女と同じように今は長い旅路を終えて横浜の港で静かに眠っているが、まもなくお目覚めらしい。そしたら、思い出の船上で、あの時と同じ様に、豪勢なパーティーをしようよ。 では、またね。ゆっくりと休んで。 ![]() ![]() ![]() (旭川・知里幸恵文学碑:花巻・宮沢賢治「風林」詩碑:「千の風になって」−クリック拡大) (2008.02.03.悲しみを隠す雪の日に記す)
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