屋根の風見鶏が印象的だったので、別の角度から見ようと、裏側にまわる。高村光太郎詩碑の案内板。「何!
何!高村光太郎」と駆け寄った。情報に接することがなかった新発見に心が躍る。
いかにも若い人が設計したような現代風の簡素な碑であったが、原稿用紙そのままを銅版陽刻した碑面には光太郎の骨太の字が躍っている。訪問者を歓迎するように・・・。碑の背後、美術館の柵の向うに尾崎喜八の詩碑も遠望できる。愛読する二人の詩人が肩を並べている光景、メモに「私の聖地」と書き留めた。 旅が終わったら、早速、鎌倉明月院の喜八の墓前に「安曇野の一角に私の聖地が出来た」と報告しなければ。嬉しいお土産を荷台に積んで、安曇野の爽やかな風の中を穂高駅に戻った。 (写真:穂高中・萩原碌山(坑夫)彫刻・碌山美術館高村光太郎詩碑−クリック拡大−)
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