9時前だが観光客が次々と押し寄せてくる。大河ドラマ「功名が辻」の人気か。こちらは「山内一豊妻・千代と名馬・鏡栗毛」像、板垣退助銅像と「板垣死すとも 自由は死せず」記念碑を急いで眺めて高知城と別れた。 日曜朝市の開かれる追手通りを東へ。樟の大木の並木道。高知高校の白亜の校舎が快晴の空に一段と映える。土佐一番の繁華街・帯屋町アーケードを抜けて名所・はりまや橋で記念撮影を済ませた。 「こんな晴天の昼間にもう帰らねばならないのは残念・・・」と何度も名残を惜しみ、帰ったら直ぐに「婉という女」を読まねばならないと、JALに乗り込んだ。訪ねた文学碑は80基。写真380枚。台風13号が九州を駆け抜けて行く中、豪雨から快晴まで、遠い昔から新しい世界まで、中味の濃い高知いしぶみ紀行であった。 (2006.10.記) 旅の記念の詩−足摺岬・マロウド浜にて− P.08へ −P.09完− メニューへ |