埼玉県久喜市青葉 1 青葉団地 (青葉小学校通学路)
*s.49.日本住宅公団建立.
*JR久喜駅からバスで10分の所に日本住宅公団によって作られた巨大な青葉団地がある。五階建てのアパート群が立ち並ぶ中央を小学校の通学路が南北に貫く。道の両側には日本を代表する童謡の碑が8基(故郷、めだかの学校、七つの子など)並び、見事な景観を作っている。碑は総て地元の書家が揮毫したようであるが達筆すぎて小学生には相応しくないのは残念。
東京都三鷹市下連雀3中央通商店街(東急ストアー前)
*s.53. 中央通商店会 建立
*三鷹市南口から南へ商店街が伸びる。商店街の両側にはこの地に縁の山本有三、太宰治、亀井勝一郎、武者小路実篤の文学碑が並び、真中辺りの「東急ストアー」前に「赤とんぼ」の碑が座っている。少年少女像を上において、台座に「赤とんぼ」の歌詞が銅版で嵌め込まれている。近くの「牟礼2丁目大盛寺」には三木露風の奥津城、「禅林寺」には森鴎外や太宰治が眠る。
東京都あきる野市菅生721西多麿霊園 (事務所前)
*s.41. 西多麿霊園 建立
*八王子市の北、秋川と多摩川に挟まれた小山を拓いて「西多摩霊園」が広がる。管理事務所の前には見事に整備された記念碑が立つ園地がある。「赤とんぼ」の曲譜で造型された山田耕筰記念碑で,碑陰には耕筰の「独り居は侘し二人居もなほ侘しさびしければこそ相抱くなれ」と歌が刻まれていた。詩碑はその横にあった。急坂の先、左手に 耕筰の墓碑と対峙して耕筰の銅像、常夜灯の竿石には北原白秋の「からたちの花」が刻まれていた。霊園の梅が満開の春であった。
長野県長野市篠ノ井岡田 2358 恐竜公園童謡の森
*h.06.長野市が「童謡の森建設事業」として建立
*2005.9友人と長野市、本城村、上田市に点在する童謡碑を求めて車を走らせた。「赤とんぼ」の碑は長野市の篠ノ井地区茶臼山恐竜公園にある「童謡の森」に並んでいる。園地にはどれも見応えのある童謡碑が6基並ぶ。「赤とんぼ」は赤御影石にステンレスを組み合わせ、歌詞の他に赤とんぼ絵や楽譜付を添えた見事な造型であった。川中島の合戦の折、武田軍が陣を敷いた茶臼山の広い広い公園内の何処に「童謡の森」があるか探し当てるのに山中を駆け巡った。
兵庫県龍野市龍野町 日山 白鷺山龍野公園(入口)
*s.40.龍野市観光協会建立
*城下町全体を見下ろす小高い白鷺山があり、一帯は龍野公園として整備されている。公園の入口の三叉路に赤レンガを壁にして巨大な詩碑がある。壁面には「赤とんぼ」歌詞、露風のレリーフ、山田耕筰の曲譜を嵌め込み、傍らに露風の銅像が立つ。三木露風はm.22年当地で生まれた。「さすが露風の故郷」と唸らせるように町中に露風の足跡が散らばり、何時訪ねても「赤とんぼ」が待っている。
兵庫県龍野市龍野町 中村 JR本龍野駅(駐車場脇)
*龍野市観光協会建立(時期不明)
*姫路で姫新線に乗り換え、竹薮の多い播州平野を駆け抜ける。龍野市の玄関口は市の外れで「本龍野駅」である。駅舎の左手にこの碑があった。上部に少年と少女の像を載せ、台石に歌詞が嵌め込まれていた。ここは露風の故郷だが、哲学者・三木清、「嗚呼玉杯に花受けて」の一高寮歌で知られる矢野勘治の故郷でもある。沢山の文学碑・記念碑が散らばる町中を揖保川の川風を受けて駆け巡った。師走の暖かい一日であった。
                                                           
「赤とんぼ」童謡碑 アルバム