
雨と波の音で目が覚めました。
カーテンを開けてみれば、東の空は白んではいるものの上空には重ったるい雲。
やっぱり日の出は望めないようです。
となれば、あまり早く外に出ても仕方がないのでしばらくホステル内で過ごします。
今朝はちょっと肌寒かったせいか、ここの子たちもマンション???で丸くなってました。(^^;


7:00過ぎになると雨は小やみになり、風もほとんど収まってきたので傘を持って外へ。

まだ地面が濡れているのですが、猫たちは意に介していないようで。さすが島猫。たくましい。



8時の船が出ていく頃には雨は完全に止みました。相変わらずの曇り空ではありますが…。


すぐ後ろでは…、

まだ恋の季節は続いています。今交尾だと仔猫が生まれるのは梅雨明けくらいかな。暑い盛りになるかも。
昨日の夕方見た仔猫たちのところへ。



「おね~さん」に遊んでもらえなかったみたいなので、私がまたジャラシで遊んであげました。




港でのお仕事を終えて帰ってきたYさんが仔猫たちにカリカリをあげます。

ホステルに帰る途中。ちょうど猫たちも朝ごはんの時間。お皿にカリカリ入れてもらって。雨の日は屋根下にお皿を移すんですが、この時にはもう雨が止んでいました。よかったね。

ホステルに戻って朝食。

雨はやみましたが、空は曇ったまま。まあ、天気予報通りかな…。
朝食をとり、部屋で一休みしてから再び外へ。今日は土曜日だけどこのお天気では島に来る観光客も少なそう。本浦へ。

時折薄日が差したりするんだけど…。

でも風がほとんどないから体感的にはけっこう暖かい、というよりちょっと蒸す感じ。
瀬戸内の5月らしくないな~。

本浦集落の南の端にある墓地。
この墓地を縄張りにしているのはこの子だけ。この子、この上にあるお寺の飼い猫さんです。左耳が桜カットされているのがわかると思います。佐柳島では基本、避妊去勢はしていないのですが、飼い猫は別。つまり佐柳島で耳カットされている子を見たらその猫は特定の家の飼い猫と思って間違いないです。

この上にあるのは乗蓮寺というお寺さん。
境内には「閻魔堂」がありますが、その横に小さな碑が。これは咸臨丸の乗組員となった二名の佐柳島民の名を刻んだ記念碑で「佐柳島の誇り」と言い慣わされています。

この佐柳島もかつての塩飽水軍の末裔が住まう島、ということを改めて認識させてくれますね。
聞いた話では咸臨丸の水夫のうち過半数が塩飽諸島の出身者だったそうです。一番多いのが塩飽本島、そして広島、高見島そしてこの佐柳島…。
で、この子、なかなかのフォトジェニックでいいモデルさんしてくれました♪


先ほどの墓地ですが、以前の旅日記でも何度も言及してきたと思いますが、日本に残る数少ない両墓制の墓地です。
遺体を埋める「埋め墓」と霊魂を祀ってお詣りをするための「詣り墓」が別々に作られる。この風習が残っているのはこの瀬戸内の塩飽諸島を初めとして全国でももう数えるほどになっています。昔は「埋め墓」に土葬を行っていたということですが、今では法律的に土葬は難しく(全面禁止ではないがいろいろやかましい)なったため火葬が主となりましたが、埋め墓自体は今も佐柳島では使われ、作られています。両墓制が風習として未だに現存しているわけです。

写真の手前側の背の低い墓石群が「埋め墓」、海側に並ぶのが「詣り墓」。
よく見ると、手前の「埋め墓」の墓石はこちら側を向いていて、向こうにある「詣り墓」の墓石は海側を向いているのがわかると思います。これは「西方浄土」という仏教の思想で仏さまは西にいると考えられているので、遺体を埋めた「埋め墓」の墓石を西向きにすることによって死者が極楽浄土に向かうことができ、一方でお詣りをする人は西を向いてお詣りができるように「詣り墓」の墓石は東に向いて建てられている、というわけです。この写真で見ると海側が東、後ろが西ですから。
本浦の港に戻ると、猫たちが人恋し気に…。

やはりお天気がイマイチなせいで観光客は少ないですね。もっとも連休でもなければ普段の土日って観光客が来てもせいぜい10~20人程度ではあるんですが、今日は土曜の割には極端に少ない。10時の船で来たのは10人いなかったんじゃ…。


人懐っこい佐柳の猫たちですが、ひとつ困ったことが。懐っこいがゆえに…。
というのも最近、島の人に無断で猫を連れ帰ってしまう人がいるんだそうです。特に仔猫が生まれるこの時期は要注意で。
島の人も注意はしているんですが、大きなカゴとかを持っていれば見咎めようもあるんですが仔猫だと自分の懐に入れて連れ帰ることも不可能じゃない。昨年そういう事例が何件かあったそうで。船が出る間際に船員の方が気がつき、猫の連れ去りをギリギリで防いだということも…。

そうしたことを防ぐために、島では乗船待合所にこんな貼り紙をしたり、たどつ汽船の船員の方々による乗船時と船内での監視を強化してもらったりしています。もちろん島の方々も始終目を配っています。
佐柳の猫たちは、ここにいるから幸せなんです。見も知らぬ街に連れ去られて生活することが果たしてその子の幸せになるのか?そのことをよく考えてほしいですね。ただ「わぁ、かわいい!」の一時の感情でおもちゃ同然に連れ去ってしまうことだけはやめてほしい。
どうしてもこの子と暮らしたい、だから連れて帰りたいというならば、島の人にお願いをして許可をもらってください。もちろん「最後まで大事に面倒を見る」ということが絶対の最低条件です。この島の猫は島民の方みんなが飼い主なんですから。いや、猫たちも立派な「島民」なんですから。
いったんホステルに戻り昼食。
一休みして外に出て見ると…、

お!青空が出てきた♪
天気予報では「一日曇り、時々雨」って言っていたんだけど、雨雲は南で止まってるみたい。南の四国本土のほうを見れば厚い雲が山を覆ってる。
長崎に行ってみましょうか。
長崎港。ここに着いた頃にはまぶしい陽射しもおりてきた。

この港には多度津からの船は一日2便しか来ません。朝8時前と夕方15時前。多度津から本浦までは4往復あるのですが、長崎まで来るのはそのうちの半分。朝の便はまず長崎に寄港してそれから本浦へ。夕方の便はまず本浦に寄港してから長崎に入り、再度本浦に寄港して多度津に戻ります。港そのものの規模は本浦と変わらないのですが、ここ長崎は港口が狭く南に開いている形のため西風もしくは東風が強い時はフェリーが左右の岸壁に船体を接触する危険があるため入出港が難しくなります(喫水もいくらか浅いらしい)。このため強風の日は本浦には入れても長崎には入れないということが時々あります。そういう時、長崎の人が船に乗ろうとする場合は本浦まで車で移動するということになりますね。もちろんそういう場合は事前にたどつ汽船から港に連絡が入ります。

スッキリ、というわけではないけど、晴れてきました♪


佐柳島の沖に浮かぶお饅頭のような小島(おしま)も本浦とこことでは見える角度が違うので面白い。
ちなみに小島は無人島です。

ここにもちょっとした注意書きが。
そう、佐柳島では猫たちへのエサやリは基本的にはOKですが、いくつかのルールがあります。ある意味、どこの島にも共通するルールだと思うんですが、
1. 民家の軒先でのエサやりはしないこと。
2. 道路の真ん中でのエサやりはしないこと。
3. エサはあげすぎないこと。
4. 猫が食べ残したエサは片づけること。
です。

ところが、中には持ってきたエサをバサッと大量に地面に撒いてそのままにしてしまう人がいるんですよね。
当然そんなにたくさん猫は食べきれないから残りは地面に散らばったままになってしまう。それを片づけてくれれば問題ないんですが、そのまま放置されると衛生的によくない。特に夏場は…。特に雨が降って濡れてしまったりすると不衛生この上ないです。
この島に来て猫と触れ合ってくれるのはいいことですが、こうした「置き餌」だけは止めていただきたいと思います。
持ってきたカリカリが余った場合は「寄付」として置いてあるクーラーボックスの中に入れてください。

本浦や長崎の乗船待合所で「寄付」していただいてもいいです。
静かな海。穏やかな陽射し。

でも明日からは風が強くなるという予報が出てますが…どうなるのかな。


座って写真撮ってると膝の上に載ってくる子。(^^;

長崎で小一時間のんびり過ごしたあと、本浦に向けてゆっくりと引き返します。
途中の道では猫たちがお昼寝中。


あれあれ、カニがいる。(^^;
猫たちに捕まるんじゃないよ~。

本浦から15:25の船が出ていきます。

あの仔猫たちのところに行ってみました。


やんちゃ盛りの4匹の仔猫。
あっちに隠れたり、こっちに走っていったり。




お母さんは気が気じゃありません。

子育てって大変だねぇ~。(^^;

時々シッポで遊んであげたりするけど…、
とうとうグロッキーに。(^^;

「も~ダメ、ちょっと休ませて~~」
世話疲れでお母さんダウン。(^^;

気が付いたらちょっと薄暗くなってきた。
陽が長い時期なんだけど、やっぱり曇ってると暗くなるのが早いね。

最終の船が来ました。
宿に戻りましょう。