
第二部「香川」
| 2025年5月16日(金)曇り |
松山駅 朝6時。
6:18発の「しおかぜ・いしづち6号」。
今日は愛媛を離れ、香川に向かいます。
多度津8:16着。
歩いて20分で多度津港。佐柳本浦までの往復切符を買い、
しばらく待っていると見慣れた「新なぎさ2」が入ってきました。
今日は曇り空。
お天気はこれから下り坂、という予報。
なにせ昨夜見た某お天気サイトの週間予報では明日以降の一週間は四国全県ずらりと傘マークが並んでる。まるで梅雨のような予報。まあ、お天気ばかりはいくら抗ってもどうにもならない。後は、私の「晴れオトコパワー」とお天気とどちらが勝つか。(^^;
鏡のように静かな備讃瀬戸ですが、毎年のこの時期のような海の風景ではありません。海靄が立ち込めています。確かに天気が崩れる前兆ですね。
高見島に寄港し、佐柳島へ。
9:55、定刻に本浦港に着きました。
港から本浦の集落に入っていくと、あちらからもこちらからも猫たちが。
「いらっしゃい♪」と。
やわらかい歓迎の笑顔。
初めて佐柳島に来た時のことを思い出します。あれはもう13年も前のことだったか…。
青島や相島のように狭いところに密度高く猫が集まっている、という一般の人が抱くいわゆる「猫島」のイメージとはまた違う、この島独特の雰囲気を感じたことを。同時にそれがすごく心地よく、また妙に懐かしく思えたことを。
猫が何匹も集まっているというわけではないけれど、10mあるいは15mおきに猫がさりげなく顔を出す。それがなんだか、はるか昔に自分が暮らした下町の路地を歩いているような錯覚を抱かせて。私がこの島に特別な思いを寄せる要因のひとつにはそれもあるのかもしれないですね。
昔はね…日本全国どこの町でも猫があたりまえに闊歩してた。いや犬もあちこちでウロウロしてたし。
でも時が経って、今では町で猫を見かけることが珍しい時代になってしまった。それを「清潔になった」と喜ぶ人もいるでしょう。でも…なんだかさみしいと思いませんか?
犬も猫も、そして遊ぶ子供たちもいないガランとした路地。あまりに無味乾燥な気がしませんか?
なんだか物悲しい気がしますね、私は。子供たちの姿が路地から消えて久しいように、いずれ街に残ったわずかな猫たちも姿を消してしまうのかな…。
この島には、そんな街では失われつつあるやさしい風景が残ってる。「わ~!猫がいっぱいいる~!」とミーハーさんたちが騒ぐような「猫島」とはまた一線を画したような島。地味だけれど優しい島。
わんぱく坊主のケンちゃんも元気でした。
キミももう4歳になるんだね…。
着替えを入れたバッグを一緒に持ち歩いているのでちょっと重い。(^^;
昼食をネコノシマホステルで取るので、それまではこれを持って歩かないと。
こらこら、イタズラしないで!(^^;
ネコノシマホステル。今回もここで3泊します。
通常チェックインは17:00からで、それまでは荷物を預かってもらうというつもりだったのですが、今日はもう部屋に入っても大丈夫とのことでそのままチェックイン。部屋に荷物を置いて落ち着きます。今回の部屋は「資料室」。
ホステルで世話をしている猫たちも元気でした♪
荷物を置いて、食堂(旧職員室)で昼食をとり一休みした後、身軽になって再び外へ。
にわか雨が降るかもしれないという予報でしたけど、時折薄日が漏れたりしてそう悪いお天気ではなかったですね。
郵便局…と言っても今は業務は行っておらず猫たちの集会場になってます。
八幡神社。
あちこちに花が。島の人たちが植えている花もあれば自然に映えている草花も。
毎年のこの時期はこうやって花を入れて撮るのも楽しみ♪
この子は隻眼。生まれつきなのか、それともケガしたのか…でも元気いっぱいでした。
港の待合所で切符の販売や荷物の受け渡しを委託されているYさん。14:50の船が入ってくる時間が近づいたのでお店を閉めて港へ。
ケンちゃんに留守番を頼んで。(^^;
シルバーカーの上に乗ってるのは猫カリカリ。行き帰りに途中にいる猫たちにカリカリをあげていきます。
ケンちゃん、留守番よろしくね♪
この時期、仔猫が顔を出しはじめる時期でもあります。
猫の春の発情期は個体差があるのですが、おおむね平均的には2月から4月の間が多い。猫の妊娠期間はおおよそ2か月ですから4月から6月の間に生まれる子がほとんどと言っていいでしょう。もっとも生まれてから1か月くらいは母親がつきっきりで人目に触れるような場所にはなかなか出しませんから、仔猫たちが姿を見せてくれるのは早い子でも5月初旬。多くの場合は5月下旬から6月と言うことになります。だからこの時期というのは仔猫はいてもなかなか姿を見せてくれないというケースも多いんですよね。
今回、姿を見せてくれた仔猫たち。
この子たちも生後1か月半くらいでしょうか。
お母さんはこの子みたいです。
でも仔猫たちが懐いている大人猫がもう一匹。
この子は母猫とは親戚関係なんでしょうね。姉妹かも。となると、仔猫たちにとっては「おばさん」かな。
猫って親戚同士で互いの子供の世話をすることがあります。これは他の島でもよく見た事例。
やっぱり仔猫はかわいい♪
見ていて飽きないですね。何枚シャッター切ったことか。(^^;
どの子もやんちゃで…しかも人を警戒するということをあまりしない。珍しいですよね。この頃の仔猫ってけっこう怖がりで人間が近づくとピュッと逃げちゃう子が多いんですが、この子たちはそれどころかジャラシに興味津々。
しまいには、私の胸によじ登ってきたり。
ひとつには母猫の影響かな。このお母さん猫、すごく人懐っこくて。去年の秋にも私と遊んだ子。
でもお母さん猫の子育て、けっこう大変そう。(^^;
元気に育ってよ!みんな。
エサを入れるフライパンの中に入って「仔猫なべ」。
遊び疲れてオネムな子。(^^;
仔猫たちと遊んでいたらあっという間に時は過ぎ、港を見れば17:00着の船が。
ホステルに戻らないと。
この日の夕食。
タイのお刺身が出ました♪
明日は雨の予報が出てる。さすがに日の出の撮影は無理かな…。