後編「香川」
2024年11月27日(水)曇り時々晴れ~夕方雨 佐柳島一日目 |
早朝、松山6:13発の特急「しおかぜ6号」で多度津へ。
今日は佐柳島に向かいます。
と、前編を読まれた方は「今回の行程、ちょっと変じゃない?」と思われるかもしれないですね。
そう、徳島からスタートして松山へ、そこからまた長躯引き返して多度津へ。不経済じゃないかと。先に多度津に寄ってから松山に向かえばいいのに、と思いますよね?
その通りなんです。(^^;
ただこれには事情が…。
実は今回、11月上旬に九州での仕事が入ったため瀬戸内行きの日程を変更したのです。当初は11月10日過ぎに瀬戸内へ出発の予定でしたが、九州での仕事がちょうどそこに入ってきてしまい10月中旬にアタフタと予定を変更。9月末に予約していた宿もすべて取り直しました。帰着後はクライアントとの事後のやり取りなどもろもろあるため直後に予定は入れることはできず、どう早くても出かけられるのは11月21日以降。さらにネコノシマホステルが連泊で予約をとれるのは11/27・28だけということになってました。ここで問題になるのは12月4日から鶴居村行きの予定が入っていること。これをズラすわけにはいかない。さすがに瀬戸内から帰ってすぐに北海道、というのはなんぼなんでも無茶で少なくとも3~4日程度のインターバルは欲しい。ネコノシマホステルに連泊すると明け日は11月29日。その日に帰宅すれば4日間のインターバルができます。そういうわけで今回は行程の最後を佐柳島にせざるを得なかったんですよね。
ちなみに私は瀬戸内に行く際、いつもネコノシマホステルの予約を確定させてから全体の予定を組みます。もっともメインの目的地は佐柳島ですから。
おわかりとは思いますが、11月の九州での旅をこの日記にUPしないのは仕事がらみなのでUPできない写真が非常に多く、文章も一部ぼかして書かなきゃいけないからなんですよね。
多度津8:11着。
駅から歩いてたどつ汽船の桟橋へ。
昨日の雨は上がってはいるものの、空はどんより曇っていて風は強い。
桟橋で「佐柳本浦往復で」と言って切符を買おうとすると「日帰りですか?」と聞かれました。
「いえ、佐柳に泊りですけど」と答えると「ああ、それなら」と切符を売ってくれました。
「今日風が強いんで午後は高見止まりになるかもしれませんから」とのこと。
そう、今日も瀬戸内地方全般に強風注意報が出てます。
たどつ汽船の「新なぎさ2」はトン数88トン。フェリーでは小型の部類になります。
通常、この備讃瀬戸は伊予灘に比べれば穏やかなんですが、それでも西風の強い冬は欠航になることが往々にしてあります。この船は多度津から高見島を経由して佐柳島に向かいます。多度津から高見島までは問題ないのですが、高見島と佐柳島の間は海底の地形の関係で潮の流れが速く航路はその西から東に流れる潮流をほぼ直角に横切る形になるため、一定の風速と波高によって高見~佐柳間のみ欠航となることがあります。
窓口ではやはり猫を見に来たのでしょう、3人組の女性グループが「行ったら戻ってこれないかもしれないってことですよね…」と窓口の方に訊いていました。
相当悩んだあげく安全策を取ることにしたようで、あきらめて駅の方に戻っていきました。
私は運が良かったかもしれない…松山をゆっくり出て、午後の船で佐柳に渡ろうかとも考えていたんですよね。でもそれをやったら渡れなかったかもしれないわけで。
「新なぎさ2」、入港してきました。
乗り込んだのは私を含めて6人だけ。私以外はすべて地元の方のようでした。
9:05、定刻に出航。
港を出るとやはりかなり風があるのがわかります。空もどんより曇っていて…低気圧の進みがかなり遅いようで。東側の高気圧にブロックされているんだとか。
高見島に寄港して佐柳島へ。
10:00。定刻より5分遅れで佐柳本浦港到着。
船を降りると、
「〇〇さ~ん!」と声をかけられて。見ればネコノシマホステルのMさん。
「クルマで来てるから荷物持っていきますよ」
何でもこの船で着いた荷物の受け取りに来たんだそうな。
私の荷物はカメラバッグ(キキララのリュックがそれ)の他に着替えやノートPCを入れたバッグがあります。午前中は両方持って歩いてお昼にホステルに食事に行ったときにバッグを預けるつもりでいたんですが、ここで預かってもらえると助かるな~♪
昨日は丸亀の娘の家に泊ってきたというおばあちゃん。
「はい、ただいま。帰ってきたよ~」と猫を抱っこして。(^^;
船は多度津に向けて折り返していきました。
まだお食事中の子もいたりして。
こらこら、そのバッグに乗らないで~。それ持ってってもらうんだから。
午前の船が出たので乗船待合所はしばし施錠。
切符販売をしていた山路商店のお母さんも引き上げます。押し車の上に載ってるのは猫のエサだったりする。(^^;
もう80歳をとうに超えておられるはずですが…お元気ですねえ。背筋ピンとしてますよ。
都会には60歳そこそこで若年寄みたいになってるのがいるのに。(^^;
猫たちに挨拶しながら港を離れて集落へ。
「いらっしゃ~い」とばかりに迎えてくれる猫たち。
この港の界隈はキジシロの子が多いんですよね。それも白多めの。(^^;
ほとんど瓜二つの毛色の子がいて同じ猫かと思ったらシッポだけが違ってたりして。
山路商店さんの前。
ここはいろんな毛色の子がいます。茶トラは本浦では少数派ですね。
この茶白の子は春の時にさんざん「かまってちゃん」した子ですね。
今日も「遊んで~♪」と。
私の顔覚えてた?
はいはい。遊びましょ♪
ところが横から来たキジトラの子にジャラシ取られちゃって。(^^;
今日は西風。本浦集落は西側に山を背負っているのである程度風の強さが減殺されているはずですが、それでも空気が冷たく感じます。
でも猫たちはもう慣れっこなのか、平気で遊んでましたね。
しばらくすると上空、青空が出てきました。でも雲の流れが速い。
この二匹、兄弟のようですが私のカメラの前でお互い自分が目立とうとして?「ボクが前だよ」「オレが前だ!」とやってました。
カメラ構えてて笑ってしまいましたよ。(^^;
はいはい、どっちも主役だから♪
なんだかこの島の子はみんな写りたがり屋さんみたいね。(^^;
この姉妹は、私が振るジャラシに夢中。
佐柳の子は毛並みがきれいな子が多いけど、白毛でここまでつやつやだと本当に美しい。家猫並みだよね。
いいタイミングで青空が出て、白い子とのコントラスト絶妙で。
遊びながらいいカットが撮れました♪
実は今年のカレンダーの11月に使ってるのが↓この写真。「やらせ」なのがバレちゃいましたね。(^^;
猫たちと遊んでたら、あっ!もう正午になる!!
お昼食べなきゃ…ホステルに行きましょう。
また後で来るからね。