2024年5月13日(月)雨のち晴れ 松山・睦月島 |
朝5時半前。松山駅。
今日は青島に行くことにしました。
もうおなじみの予讃線海回りの一番列車。5:51発の宇和島行き。この列車は特急「宇和海」の間合い運用の回送を兼ねているので鈍行ながら特急車両で行けるオトク?な列車です。
伊予長浜まで1時間半。途中伊予市や伊予上灘などで長時間停車があります。
車窓から海を見れば波はさほど立っていない。白い波頭が見えないということはうねりもない。。
今日青島に行くというのはある意味ギャンブルです。というのも昨夜の時点での予報では朝のうちは雨がパラつくけれど、昼前には止んで次第に晴れてくるという。伊予灘の波は1mのち0.5m。波だけを考えれば小さな定期船「あおしま」でもなんとか航行可能な感じ。ただ、風がやや強い。西北西の風8m。風速はいいとして西北西の風というのが気になる…。
伊予長浜7:17着。
駅から歩いて3分で、定期船「あおしま」の乗り場。船はいました。
ところがよく見ると乗船のタラップが下りてない。
もう出航40分前だから通常なら桟橋にタラップかけている時間。ということは…。
やっぱりかぁ~。
定期船「あおしま」の出航可否の判断は天候が微妙な場合は船長さんが海面状況を双眼鏡で見て判断しますが、今日の場合はたぶんネックになったのは風向きでしょうね。
というのも長浜から青島に向かう航路はほぼ南から北。
これに対して今日の風は西北西の風8m。この長浜で8mということは沖に出れば10m以上の風と思わなければなりません。船は(飛行機もそうだけど)横風に弱い。同じ風速でももし向かい風や追い風ならば1mの波高ならば出航の判断をしたかもしれませんが、航路に対して真横の風では危険と判断したんでしょうね。これは長年の経験をもつ船長さんの判断ですからやむをえません。この風は夕方まで続くそうですから。
私と同じ列車に乗ってきた女の子3人組。
「え~!なんで欠航なの~!今日一日どうすんのよ~」
と大騒ぎ。(^^;
騒いだってどうにもならないよ。天気予報見ればある程度予測されたことでしょ。想定内のはずだけどな。
私にしても「船が出ればラッキー」くらいに思っていたから。
ということで、今日も代替コースになります。(^^;
青島行きの船が欠航した場合、代替コースはいくつか考えられます。宇和島や大洲に遊びに行くというのが一番有力案ですが、宇和島も大洲もつい先日の地震で被害を受けていてちょっと気軽に遊びに行ける感じではない。となると…睦月島に行くかな。睦月は明日行くことにしてるけど、二日続けてでもいいじゃないか。
これから松山に戻り、それから睦月に向かうとなると午前中の船には間に合わない。三津浜10:10発に乗れればいいんだけどこれはムリ。となると13:50発の高速船。これだと睦月着14:08。
帰りは…睦月18:08発の最終のフェリーで帰ってくればいい。考えてみるといつも睦月に行くときは朝7時の船で行って15時前の船で帰ってきてるんだから、夕方の睦月って今まで滞在したことないんですよね。日の長い季節ならではの楽しみがありそう。松山でちょっと時間が空くけど、市電撮影でもしましょうかね。よし、決定!
旅というのは決まった行程を消化していくというのが普通だけど、こうした不測の事態は常に予想されます。それに対してパニックになってしまって、ただただ苦情を言って騒ぐだけの人って多いですよね。TVニュースでも窓口に殺到していつまでもギャーギャー騒いでいるだけの人がいる。ハッキリ言って見苦しい!!
そんなことで泣き言言うくらいならお前ら初めから旅に出るな。家にいろ!…と言いたい。
いくら騒いでもどうにもならにものはどうにもならない。ならば、自分でどう対処するか。他人を頼るな!!!!!
特に船や飛行機を使う場合はある程度予測されるリスクなんだから「欠航になったらどうするか」というのは予め想定しておくのが当たり前。行き当たりばったりじゃダメ。
言い方悪いかもしれないけど、こういうところで臨機応変に立ち回れるかどうかというのが仕事の場での姿勢に直結してるような気がする。旅先でうろたえ騒ぐ人って、たぶん会社でも行き当たりばったりの仕事してる「使えないヤツ」なんだろうなぁ、と。(^^;
さて松山に引き返すには8:31の列車になります。
一時間ほどあるのでのんびり駅舎で待ちます。まだ雨は降っていて、ちょっと肌寒いけど駅をスナップ。
このあたりの駅ってすごく雰囲気あります。夕日で有名になった下灘駅もそうだけどホーム屋根がすごく趣あるんですよね。
8;18発の伊予大洲行き。もし宇和島か大洲観光ができる状態だったらこれに乗ることも考えていたんですが…。
松山行きの列車が来ました。すごいラッピング。(^^;
ちょっとコワイ感じ。これ、「鬼列車」です。3年前に南予にある鬼北町とJR四国のコラボで誕生したラッピング車両。全国で唯一「鬼」の字のつく自治地である鬼北町が「鬼のまち」として地域おこしをしている一環です。通常は予土線に入っていますが、間合い運用で予讃線に入ってくることがあります。たまたまその運用に当たったんですね。
松山着9:50。
午後の高速船に乗るには、松山市を13:00過ぎに出る電車に乗っていけば充分間に合うので3時間ちょっと時間があります。
しばし市電撮影。
松山城をバックに撮れる定番撮影地。市役所前の電停です。
やはり昔懐かしい旧型車は絵になりますね♪
伊予鉄市内線、今では新型車両が主力。でもこれはこれでいいデザインだと思いますよ。
これも旧型車ですが「試運転」の表示が。修理点検明けかな?
愛媛県庁舎をバックに旧型車両同士が離合。
伊予鉄市内線は5つの系統があります。このうち⑥系統の本町線は別として道後線(③系統:松山市駅⇔道後温泉・⑤系統:JR松山駅前⇔道後温泉)と環状線(①・②系統)はすべて南堀端~上一万の区間を走行するので、この区間にいると電車はひっきりなしにやってきます。環状線・市駅行きの旧型車の後ろからJR松山駅前行きの新型車が続行で。ちなみに系統番号④は欠番です。縁起が悪いからでしょうね。
気をつけなければいけないのは「環状線」と言っても東京の山手線のようにぐるぐる回っているわけではないということ。松山市駅を起点として時計回りと反時計回りでは系統番号違うんですよ。時計回りが①系統で反時計回りが②系統。しかもその路線はOではなくP字型で、松山市駅から南堀端までがPの字の下半分の直線で、ここから一周した後また松山市駅に戻ってくる。つまり例えばJR松山駅前から大街道に行こうとして環状線の②系統に乗ってしまうと西堀端で道後線に乗り換えないと恐ろしく遠回りになります。というか、はじめから環状線に乗っちゃダメですね。(^^;
初めて松山に来て市電に乗る人は間違いやすいですのでご注意を。
しばらく撮影をしたあと、市電に乗り昨日も行った道後公園へ。
昨日の晩、今治に住んでいる写真仲間から「道後公園にアオサギが来てるよ」と教えてもらったので見に行くことに。昨日は見かけなかったけど…と半信半疑で行ってみたんですが、今日はいました。
こうやって間近に見るとこの鳥もきれいですよね。
公園の近くに猫がいました。
このあと上一万で軽く昼食をとって松山市駅へ。市駅13:15発の郊外電車で高浜へ。
中島本浦行き13:50発の高速船。
フェリーの半分の時間で睦月到着。
睦月の港はフェリーと高速船では船の着く位置が違います。
港から歩いてすぐ。小学校に行ってみると…、
猫たちが日向ぼっこ中。そう、今日はいくぶん気温が低いんですよね。午前中雨が降ってたせいもあるのでしょう。
なんか頭数が少ないな~、と思っていたら、
わらわらと出てきました。チャトラーズ。
みんな校庭にいたのね。(^^;
今は休校となったこの小学校の校庭は、彼らの遊び場であり昼寝の場所であり、食堂であり…。これだけ広い場所で自由に過ごせるんだから幸せだよね。ゴハンの心配もないし。
この季節は花盛り。
いつも思うことだけど、ここの猫たちは本当に仲がいい。もちろん皆親族ご一同様だからということもあるんだろうけど、見ているとほっこりします♪
膝の上に載ってくる子も。
「そこ、譲らない?」
「やだよ~♪」
猫たちとのんびり過ごしていると時間のたつのを忘れます。
この子たちの世話をしているお母さんとも再会。去年の秋に撮った写真を何枚かお渡ししました。
「夕方の船で帰るの?」
「はい。でもまた明日、朝一番の船で来ますから」
「そう。待ってるからね」
17時を過ぎて、光もだんだん淡くなってきて…
でも睦月でこんな夕方の光を経験するの初めてですね。朝とはまた違った趣があります。
もうすぐ船が来る。残り僅かな時間を惜しみながら猫たちと遊びました。
また明日来るからね、バイバイ♪
帰りのフェリーから眺めた夕日。
♪瀬戸は~日暮れて~ ゆうニャ~ミ小ニャミ~♪