ねこたび日記

2023年11月20日(月) 快晴 
今日も快晴。風は収まりました。
朝6:25発の松山市始発の電車で高浜へ。こうなるとホテルが駅に隣接しているというのは楽ですね。
高浜着6:47。今日はいつも通り高浜港7:10発の船に乗ります。
関東に比べて日没は遅い分、日の出も遅い。
船が高浜を出たときはまだ陽が出ていませんでしたが、出航して10分ほどで太陽が。

今日は昨日に比べて波も静かでした。

睦月港着7:40。
まっすぐに小学校へ。ちょうど猫たちは朝ゴハンをもらっていました。

まだこの校庭には太陽の光が入ってきません。ちょっと寒い。
と、校門の外をつたって一匹の猫。

この子、チャトラーズのメンバーじゃありません。毛色が違うんですぐわかる。

実はこの子、この北側の家並みにいる子。飼い猫さんですが、ときどきこうやってこっちのテリトリーに入り込んでくるようで。ちなみに北側にはこれと同じような毛色の子が6~7匹います。ただチャトラーズのように群れを成したりせずに個々で動いてるみたい。
ちょっとの間校門の中をうかがっていましたけど、やがてスルーして引き返してきました。
やがて太陽がこの路にも差し込んできて…、

食事を終えた猫たちは今度はお日様の光を浴びて。

それでも寒いのかな。私がちょっと腰を下ろすと先を争うように膝に乗ってきました。

私もちょっと寒かったんで、猫たちに乗ってもらうと足が温まる。(^^;
もうちょっとしたら、港に行こうか?ね。

しばし猫たちと一緒に朝日を浴びて休憩。
「さあ、行こうか?」
と行って立ち上がって歩きだすと、猫たちはまるで私を先導するように先に立って、

港に向かって歩いていきます。

私のほうが後をついて行くような感じ。

「早くおいでよ」と言ってるような。(^^;
後ろからもついてくる。

朝ゴハンを食べると港に行く…これ、私は8年前に初めて来た時からずっと見てる光景ですけど、これ、いつもこうとは限りません。学校の校庭に居っぱなしということもあります。
睦月島に通ううちにどうやらわかってきたのは、
① 風の強い日や寒い日は港に行かない。
② 港に行くのは日の出から間がない朝の間だけ。
③ 全部の子が来るわけではない。
ということ。
もちろん、顔なじみになった人や毎日ゴハンをあげてるお母さんたちが歩いていくのにつられていくこともあるようだけど。私が歩いていくあとをついてきてくれたことも何度かあった。でも、そうでない時もあるので、どういう時に彼らが港に行きたがるのかという確たるものはまだ「?」。よくわからないことが多いです。

ひとつ言えることは、他の島でもそうだけど、島猫は夜冷えた体を朝の太陽の光で温めるために陽の良く当たる海岸べりに出ることが多いということ。瀬戸内の島はどこも港が東側に向かって開けている(北西風を防ぐために島の東側に港があるところがほとんど)ので、そうなるのだろうということをある人から聞いたことがあります。

でも最初に睦月島に来た時、ラッキーにもその光景に出会えて、本当にいい写真を撮ることができました。
それ以来、この朝の「港の撮影会」が私の睦月島通いの楽しみに。もちろん思惑通りにならない時もないわけじゃないけど…。
港の一角に着いた猫たち。

ここで思い思いに体を温めます。

私もゆっくり腰を下ろして彼らの姿を眺めます。朝の光の温かさというものを身を以て感じられる時間帯。この時間、小学校ではここまで光が入って来ないですからね。彼らが港に来るのはやはりこの温かさを求めてなんだろうな、と。だとすれば真夏の暑い時はむしろ敬遠してしまってこっちには来ないかも。

見ていると面白いのは、特定の二匹でくっついている子が多い。

仲良しさんなんでしょうね。親子、兄弟姉妹、夫婦…いろいろいるんでしょうけど。

朝の港と家並みを背にした彼らの様子はいつ見ても絵になります。

よく猫撮影に際して背景のいい場所にエサを置いて撮影しようとする人がいるけど、あれは私に言わせれば「下の下」です。
なぜなら、そんなことをすると猫たちは下を向いてしまうし、エサを食べ終えるとそそくさとその場を離れてしまう。猫は人間の思惑通りには動いてくれません。誘導したいならむしろジャラシを使ったほうがいい。
一番いいのは彼らのしたいままに任せてじっと待つこと。そうしているうちに彼らは飾り気のない絵を作ってくれます。
「待つ」ことが苦手な人や、せっかちな人には猫撮影は向いてません。これは動物撮影全般についても言えることですが…。

一匹の猫が見つめる先を、

船が出て行きます。8:48発の大浦行き高速船ですね。

港で佇むこと小一時間。充分に体が温まったのか猫たちが帰りだしたので、私も腰を上げます。
9時ごろになると「凪」の時間が終わって港にはゆるい海風が出始める。まるでそれを感じ取るかのように。猫はそういうところに敏感ですよね。

さっき来た道を引き返して再び小学校へ。戻ってみるともうだいぶ陽が当たるようになっていました。やっぱり猫たちはよく知ってますね。

秋から冬場、「猫はお日様を追いかける」とよく言われますが、まさにその言葉通り。
学校に戻ってまた日向ぼっこ。もう校庭全部に陽が当たりはじめてます。

ちょっと猫たちと遊んでみました♪

さてと、今日は時間もあるしまた山の方を歩いてこようかな。
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