Northern White ~北の絵日記~
-11℃。昨日に比べれば暖かい朝でした。
これでは霧氷もつかないかな、と思っていたのですが、東からの微風が気嵐を舞いあげて右岸の方にはうっすらと。
ちょっと温かみのある風景になりました♪
サンクチュアリにもどことなく春の気配がかすかに。
この日は最高気温+4℃。
そのせいか、タンチョウたちの出入りが激しい一日でした。
マナちゃんは相変わらず。(^^;
そしてあちこちで交尾が。やっぱり春ですねえ。
すぐそばで「見物」してるツルもいますが。(^^;
そして交尾が終わると…。
この決めポーズ♪
昔の千円札の裏の絵柄がこれでしたね。
私たちが交尾の写真を撮るのは、交尾そのものもそうですが、それより最後のこの決めポーズを撮りたいんですよね。(^^;
ところがなかなかこんな感じの真横の角度で、しかも他のツルが画面に入らずに撮るというのが難しくて…こればっかりは運なんですよね。今回はオジャマ鶴が入らずにドンピシャで撮れました!
そして続いてダンスが始まることも往々にしてあって。夫婦がノリノリになってると交尾後のダンス、延々と続きます。
いったんTAITOに昼食に戻り、午後またサンクチュアリへ。
かなり路上の雪も消えてきてます。
サンクチュアリへの案内看板。中国語と韓国語の標記は最近加えられたものです。以前は欧米の方中心だったんですが、最近は韓国からの撮影者もかなり多いですね。中国から来る方は撮影というより観光です。
今日も湿原に帰るのであろうタンチョウが高く高く舞い上がっていきます。どうやら繁殖地への移動が本格的に始まったようですね。
不思議なのは、一緒に飛んでるこの三羽。二羽は番だからわかるとしてもう一羽は??
この番の幼鳥(稀に給餌場で子別れせずに繁殖地まで連れて行ってそこで子別れする番もいるので)かと思ったんですが、目を凝らして見ると上の写真の左下は初列風切の端っこがかすかに黒いので亜成鳥とわかります。しかし首筋は真っ黒でしかも翼の中央に黒い斑点がない。ということは生後2年を経た亜成鳥ということになります。
いったい番の二羽とはどういう関係なのか…。
この番の前々年生まれの子供でしょうか?
いずれにせよ「赤の他鳥」ではなさそうです。(^^;
いったん子別れをした後、ある程度自活能力を身に着けた若鳥が給餌場で番と行動をともにすることはあるとは聞いたことありますが。
まあ、タンチョウの細かい生態についてはまだまだわかっていないこともあるそうですが。
淡青の春の空に高く舞い上がり、三羽揃って東の空に消えて行きました。
未だ幼鳥を連れて飛んでくる番もいますが…。
気が付いてみれば、夫婦だけで連れ添っている番が多くなっていることがわかります。かなりな番が子別れの最中なのかも。子別れは突然行われるものではありません。親は徐々に子供と距離を取っていき、最終的には繁殖地に帰る際に子供を給餌場に置きざりにするパターンが多いです。
就塒前集合で飛び立とうとする群れ。左にいる二羽の幼鳥は両側にいる成鳥の子供なのか、それともすでに子別れをされて同じ境遇の者同士くっついているのか…。
夕方、チラチラと雪が舞いました。帰りを急ぐタンチョウが多かった。
夜は和田さんのパブで「最後の晩餐」。(^^;
明日は最終日。また朝は冷え込むそうな。