Northern White ~北の絵日記~

 
 2月10日(土) 曇り時々晴れ 
 
この朝の気温は高かった…-11℃。
これでは霧氷はつきません。上空には薄雲があって陽も差し込まないので気嵐も起きません。

でもこれもひとつのこの時期の風景。
かなり手前まで来た番。よく見ると左岸に二羽オオハクチョウもいます。

朝のサンクチュアリ。

いくらか陽が差してくるようになりました。やはり昨日と比べると暖かいですね。

昼近くなると気温は一次プラスに転じました。陽が差すと厚着している身には暑く感じるほど。
タンチョウの夫婦を観察してると面白い。

タンチョウは一度番になると、どちらかが死ぬまで添い遂げると言われています。
夫婦仲のいいことの例えに「オシドリ夫婦」という言葉がありますが、実はオシドリというのは1年ごとに相手を変えるって話、皆さん知ってましたか?意外に雌雄とも浮気者。というより、そういう習性なんだそうです。タンチョウのようにずっと同じ相手と暮らすということはしません。
だからなぜ仲のいい夫婦の例えを「オシドリ夫婦」というのかは謎なんですよね~。

これからは、仲のいい夫婦の例えは「タンチョウ夫婦」としたほうがいいかと。(^^;
タンチョウは縄張り争い(給餌場では場所争い)のケンカも夫婦共同でします。
「コー(雄)、カッカッ(雌)」を繰り返す鳴き合いは「ここはアタシたちの場所なんだから、あんたらどっか行きなさいよ!」と言っているわけで。時にはこうやって夫婦同士のつばぜり合いになることも。

二組の夫婦が対抗して鳴き合い始めると、まあ騒がしいこと。(^^;
そして静かな場所では愛の語らい?も。

首を寄せ合って何を話しているんでしょうね…。タンチョウのセレナーデ。
そしてダンスへ…。

こうした時、タンチョウの頭の上がひときわ赤くなっているのがわかると思います。
タンチョウの頭(「丹頂」)は興奮したり怒ったり、気持ちが昂ると大きく広がるのですが互いに愛を語る時もそうなるようです…。

給餌が始まって、皆が食事に夢中になってるのにかまわずにダンスをしている番もいます。(^^;
早く食べないと皆に食べつくされちゃうぞ~!

マナちゃんは相変わらず威張ってます。(^^;

でも、この給餌の時間は食い気に走って目が三角になってるツルが多いので、あっちこっちでケンカが起こります。
マナちゃん、そのトバッチリを食っちゃいました。
体が小さいだけに思い切り踏んづけられちゃいましたね。(^^;
それにしてもマナヅルの声、タンチョウに比べて野太いのがわかります。
フワフワと滑空しながら下りてくるタンチョウ。まるで落下傘降下を見ているようで面白いですが…。

まるで二人羽織のように?下りてくる親子。

ちゃんと着地の時には離れますよ。

でも間違って?雪の深いところに下りちゃうと後がタイヘン。

サンクチュアリ、柵に近い西側ってけっこう新雪がたまってるんですよね。こっちに来るツルあまりいないから。
夕方になるとまた曇ってきました。西の阿寒のほうには雪雲が。

それを察したか、タンチョウたちも三々五々と塒へ。

さあ、私も帰りますかね。

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