北の絵日記　Northern White

Northern White　～北の絵日記～

　2月6日（火）　晴れ　

今日も朝寝坊。(^^;、
ホテルを出たのは8：50。
すぐ目の前が「十字街七丁目」のバス停。8：57発の鶴居行きバスに乗ればいいので。

途中、北斗の坂で事故による片側通行などがあってちょっと定刻より遅れましたが、10：00過ぎに鶴見台に到着。今日はここで降ります。

いつもならＴＡＩＴＯに直行するか、サンクチュアリに行くかなんですが…今日ここで降りたのは訳があります。

鶴居にある二大給餌場、伊藤サンクチュアリと鶴見台。
純粋に撮影という観点からだと、後者の方が撮影条件はいいです。どちらも集まるタンチョウの数は200羽前後と同じくらいですが、ここ鶴見台は背景にＤ型倉庫などの人工物が入るのと国道沿いにあるためにひっきりなしに観光バスが入ってきて観光客が群れる時間が多いため落ち着いて撮れないという点があります。

さらにサンクチュアリのようにちょっとした休憩スペースもない。だから私は冬場の撮影というと昼間はいつも伊藤サンクチュアリにいることが多いのですが、今回は…。

この冬は…この子が来ているんですよね。

カナダヅル。
このツルはツルの仲間ではもっとも小型の種で、タンチョウと比べると大人と子供。
シベリアや北アメリカで繁殖し冬季はアメリカ南部（フロリダなど）で越冬、春になるとまた北に帰るという「渡り」を行うのですが、何らかの理由で渡りの群れからはぐれて、オオハクチョウなどと一緒に北海道にやってきたのではないかと言われています。日本や韓国では年に何羽かこうした「はぐれヅル」が飛来することがあるのですが、鶴居に姿を現すのは久しぶりでなんでも2010年の冬以来だとか。

でもやってきたはいいものの、やはり体が小さいせいかタンチョウの群れにはなじめず、エンリョ気味に過ごしていました。
ちょっとかわいそうだったりする。(^^;

これだけ大きさ違うと、肩身も狭いかも…。

片や、給餌場の隅っこではもう交尾を始めてる番がいました。ちょっと気が早くない？

11：18のバスで鶴見台を後にして鶴居市街へ。
役場前で下車し、ＴＡＩＴＯへ。

チェックインを済ませて昼食をとり、しばし部屋で休んでからカメラ一台だけを持ってサンクチュアリへ向かいます。今日は慣らし撮影。(^^;

今年は積雪は平年並みというところかな…でも1月中旬まではなかなか雪が積もらなかったそうな。私が来る直前にまとまった降雪があったそうで。

サンクチュアリは鶴見台と違って人が少ない。背景はやっぱりこっちのほうがいいなぁ。

今日は快晴。

14時の給餌を前にしてタンチョウたちの出入りが激しい。
まるで手（羽）をつなぐようにして下りてくる親子。一番手前が幼鳥。

着陸直前。幼鳥が前に出てますね。(^^;

実は今冬はこちらにも珍客？がいます。

マナヅル。
マナヅルは中国東北部やロシア沿海州で繁殖し、冬になると越冬のために揚子江流域、一部は韓国や日本にやってくる渡り鳥ですが、日本の場合は九州の出水平野にまとまって飛来することで有名ですね。出水のマナヅル、私も見に行ったことがありますがものすごい大集団でちょっと怖くなるくらいでした。(^^;
それが今年はなぜか鶴居に一羽、たぶんカナダヅルと同じように群れからはぐれた個体でしょう。
こちらは鶴居に姿を現したのは18年ぶりだそうです。

カナダヅルに比べるとはるかに体は大きく、タンチョウの幼鳥より心もち背が低い程度。だからけっこう態度も大きいようで。(^^;

堂々と立ち居振る舞いしてる？ようです。エラそうにしてる。(^^;

給餌場では食後のケンカなどが…。

給餌場の様子を小一時間眺め、日が傾いてきたところで菊池農場へ。カメラ一台だけだから身軽。

以前ならここで夕焼け飛翔を撮影、となるところですが、ここ数年はその機会はめったにありません。
ひとつにはタンチョウの給餌の時間が以前の15：00から14：00に繰り上げられてしまったことと、給餌量がやや減らされたことでタンチョウたちが「ごちそうさま」となる時間が早くなり、その分塒帰りが早まってしまったからです。