Northern White ~北の絵日記~

 
 2月12日(日) 雪のち腫れ 
 
とある小川を塒としている番。
雪裡川の支流ですが、こうした小さな川や農地の間にある水路で塒をとるタンチョウも多いです。
要は流れがゆるやかで深さも足が立つほどであれば塒としては充分。ただ、やはり川幅は広い方が万一キツネなどが現れたときは安心でしょうが…。
タンチョウは一対一ならキツネなど敵ではありませんが、それは昼間の話。寝込みを襲われるとさすがにマズイ。

ここの番は警戒心が強いらしくて物陰に隠れての撮影でした。

今日も午前中から雪の予報が出ています。
朝食後、Ypさんに同行させてもらってちょっと遠出。夕方は晴れるという予報だからそれまでに戻ってこれればいいかな、と。
厳冬期、多くのタンチョウは里の給餌場に集まりますが、繁殖地でそのまま越冬する番もいます。
自分の縄張りが結氷しない浅い沼や川で充分に餌が採れることが条件ですが。
ただそうした条件のいい場所は夏の間から特定の番が縄張りにしていますから、他の番や独身者が入り込むことは困難。
ここの沼もふた番がいるだけです。ここは昨夏、どちらも繁殖に失敗しているので幼鳥はいません。
手前側の岸にひと番。

そして対岸にひと番。

沼のほとりには船がもやってありました。

番屋の横には…。

ハクチョウが岸に上がって群れてます。

ハクチョウって水面に浮いて泳いでいる姿は優美に見えますけど、こうやって岸に上がってしまうとお世辞にも優美とはいえませんね。(^^;
短足なんでユーモラスなイメージのほうが先に立ってしまって。
花形満だったっけか、「白鳥は一生懸命水面下で水を掻いていてもそれを見せないから美しい」って言ったのは。
この沼も半分は結氷していて…。

餌が採れる場所は限られているでしょうね。ゆっくりと餌探しをしながら移動する番。

対岸は雪で霞み始めました。

ここまで来ると岸まで結氷していて…。

番はUターン。

やがて雪が激しくなってきました。ちょっと粒が大きい。

今日も気温は高い。-1℃くらいまで上がるって言っていたっけ。

珍しくちょっと湿った雪でしたね。まるで3月に降る雪みたいな。

対岸の番も雪で霞んで見える。

気が付いたらダウンコートの袖口が濡れていました、気温がプラスになっていたかもしれないですね。

1時間ちょっと撮影して、鶴居に引き返すことに。
途中、茅沼に立ち寄りまたSLの撮影。(^^;
もう写真は何度撮っても同じアングルになってしまうので、今回は動画のみ。
発車の時、タンチョウに気遣って汽笛を鳴らさないのがわかると思います。
帰り道、茅沼から塘路を経てコッタロに抜ける途中辺りで空から陽が漏れてきました。予報通り晴れそうです。
ということで、下雪理で3日ぶりの夕翔撮影。
日没にはまだ早いけど…飛んできたから一応撮るか、と。(^^;

夕陽バックもいいですけど、こうやって翼が光を受けて縁どられるのもいいですね。
ただ残念なことにこの位置だと背景の道路標識が入っちゃう。

気が付いたらこんな雲が出ていました。巨大なタンチョウ???

空がいい色になってきた…。彩雲を背に。

そしてハイライト。

余韻の茜空。

そろそろ引き上げますか…。

いよいよ明日は最終日。あっという間でしたね。
明日は一日晴れるそうな。最後はじっくりのんびり過ごしましょうか。サンクチュアリで。

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