剱岳の登山
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8月11日が「山の日」であることを受けて、先日、富山県にある剱岳(2999m)に登ってきました。 「早月尾根」からの登山は15年ぶりでしたが、やはり、以前に比べて老化していましたね(笑)。 今回は、その登山のリポートです。 登山前日の夜に堺を出発し、阪神高速道路・名神高速道路・北陸自動車道を使って「立山IC」へ。 立山ICから登山口の「馬場島」までは約25kmです。 ![]() ![]() 馬場島キャンプ場の駐車場に車を止めさせてもらい、午前5時に登山開始。 ![]() ![]() 間もなくして、何やら石碑のようなものがあります。 近寄ってみると「試練と憧れ」と書かれていました。 登山口である馬場島の標高は750mで、剱岳の山頂は2999mです。 約2250mもの標高差は、国内の登山ルートの中でも屈指の標高差であり、まさに“試練”です。 しかし、「一度は挑戦してみたい!」という憧れを抱いてしまう。 そんな魅力的なルートが「早月尾根」。 前回から15年が経ち、久々に、また「試練と憧れ」の場所に来てしまいましたね(笑)。 ![]() ![]() 現在、5時30分。 登り始めて30分間が経過しました。 ここは、標高1000m地点。 休憩しやすい広場になっています。 早月尾根は2250mもの標高差があるので、 高度計などを持っていなければ「いったい今どの辺りなんだ?」ということが分からなくなってきます。 ですから、標高1000mの地点から山頂まで、200m毎に標高を記したものがあり、 現在地の目安になってくれます。 ![]() 巨大な立山杉(ちなみに、マイザックのサイズは35L) 標高1200m地点に着いたのは6時。 200mアップするのに30分かかりました。 “30分間で200mアップ”・・・これをひとつの目安にして登るペースを調整しました。 途中、標高2600m地点までは、このペースで登れたのですが、 そこから先はバテてきて、時間がかかりました。 ![]() 7時30分、標高1800m地点を過ぎました。 この辺りから、南側の展望が利くようになってきます。 上の写真は奥大日岳(2606m)。 左側、稜線の向こうには、浄土山(2831m)も見えています。 ![]() ![]() 8時30分、早月小屋(標高2200m)に着きました。 ベンチにて、しばし休憩。 ![]() 現在、いる場所は、こんなところです。 いかにも尾根上にいる感じがしますね〜。 ![]() 9時30分、標高2400m地点に来ました。 いつの間にか、早月小屋は、あんな下に! ![]() ![]() 10時、標高2600m地点に着きました。 日差しが強く、指標の鉄板が反射して光っています。 仕方がないから、光を遮るために、指標の頭側から撮りました。 だから、撮影者である私の影が鉄板へ逆さに写っています。 ここまで来ると森林限界は超えていて、「どこでも好きに休憩して!」と言わんばかりの展望です。 ![]() 小窓尾根の2650mピークの向こうには白馬岳(2932m)が見えています。 ![]() ![]() 10時45分、標高2800m地点に着きました。 2600から2800の区間は45分かかりました。 ここに来て、遂に“30分200アップ”というペースに乱れが・・・。 この後、山頂までは、さらにペースが遅くなります。 登頂は12時。 2800から山頂(2999)の区間は、1時間15分かかってしまいました。 上に行くほど岩で足場が悪くなり、標高が高くなるにつれて空気が薄くなり、 おまけに、周りはガスって何も見えず、テンションダウン・・・。 ダブルパンチどころか、トリプルパンチでフラフラでしたね(笑)。 ![]() まさに、岩の殿堂 ![]() えらい高いところまで来たもんや! ![]() 12時、登頂。 剱岳の標高は2999m。 もっと正確には2998.6m。 あと1.4mで3000m。 私の身長は1.68mで、肩の辺りで1.4m、目元で1.5mだから、剱岳の山頂に立った目線は3000m超。 山頂の標高は3000mに満たないけれど、3000m超の景色を見ることができる日本で唯一の山。 (まぁ、この日は、景色イマイチでしたが・・・。) もちろん、帰りに気を緩めて事故ったら、意味ないわけで、下山も集中力を切らさず、慎重に、安全に。 登り7時間&下り6時間半で合計13時間半の歩行時間は、まさに“試練の山”でした。 |
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