平年値の更新

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2021年5月19日、気温や降水量など気象要素の平年値が10年ぶりに更新され、

例えば、大阪の気温の平年値(単位:℃)は、次のようになりました。



「2010年統計」は、1981年から2010年までの30年間分の平均値で、

2011年から2020年までの10年間使用していました。

「2020年統計」は、1991年から2020年までの30年間分の平均値で、

2021年5月19日から使用開始、2030年まで使われます。



ここで、気温の2020年統計の4月に注目してみましょう!

平年値は「15.2℃」となっています。

1991年から2020年までの30年間分、4月ばかりの気温データ30個を集めてみると、



となっており、確かに、これら30個の値の平均値は「15.2」です。

では、この30個の値を小さい順に並べてみましょう!



となります(10列×3行)。

今年(2021年)の4月は「15.5℃」でした。・・・これは、上の表ですと、真ん中の行に含まれます。

このようなとき、「今年の4月の気温は平年並み」と言います。



では、今度は、2010年統計の4月の気温データ30個を小さい順に並べてみましょう!



となり、これを基に、今年の「15.5℃」を評価すると、「平年並み〜平年より高い」となります。

このように、同じデータに対しても、その評価が変わってくるので、

今回の平年値更新は、今年の夏や今後の長期予報を評価するときに影響を与えます。

さて、今年の夏は、平年並みの暑さなのでしょうか、それとも、平年より暑いのでしょうか?


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