小惑星「1998KY26」

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2020年12月6日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に戻ってきました。

2014年12月に打ち上げられてから、実に6年。

初号機「はやぶさ」に続いて、小惑星からのサンプルリターンを成功させました。

地球に持ち帰られた、小惑星「リュウグウ」のサンプルは、今後、各研究所に分けられ、

詳しい分析がなされる予定になっています。

果たして、有機物は見つかるのでしょうか?・・・楽しみです。



さて、小惑星からのサンプルリターンというミッションを終えた「はやぶさ2」ですが、

早速、次なるミッションに取り掛かっています。

次のミッションは、小惑星「1998KY26」の探査です。

ミッションの内容については、次回以降に譲るとして、まず今回は、この小惑星の名前(仮符号)について。

「はやぶさ」がサンプルリターンを成功させた小惑星には「イトカワ」という名前がありました。

「はやぶさ2」がサンプルリターンを成功させた小惑星には「リュウグウ」という名前がありました。

小惑星が発見されてから、これらのような名前がつくまでの間は、「仮符号」が与えられます。



小惑星「1998KY26」の場合、まず、最初の4桁の数字は、発見された年を表します。

したがって、この小惑星は1998年に発見されたということです。

続いてアルファベットが2つ並んでいますが、それぞれのアルファベットで、全く役割が違います。

1つめの「K」は、その年のいつ頃に発見されたかを表しています。

「I」を除いた24種類のアルファベット「A」〜「Y」を用いて「○月の前半/後半」を表します。

A:1月前半(1月1日〜1月15日)、   B:1月後半(1月16日〜1月31日)、

C:2月前半(2月1日〜2月15日)、   D:2月後半(2月16日〜2月28日(29日))、

E:3月前半(3月1日〜3月15日)、   F:3月後半(3月16日〜3月31日)、

G:4月前半(4月1日〜4月15日)、   H:4月後半(4月16日〜4月30日)、

J:5月前半(5月1日〜5月15日)、   K:5月後半(5月16日〜5月31日)、

L:6月前半(6月1日〜6月15日)、   M:6月後半(6月16日〜6月30日)、

N:7月前半(7月1日〜7月15日)、   O:7月後半(7月16日〜7月31日)、

P:8月前半(8月1日〜8月15日)、   Q:8月後半(8月16日〜8月31日)、

R:9月前半(9月1日〜 9月15日)、  S:9月後半(9月16日〜9月30日)、

T:10月前半(10月1日〜10月15日)、   U:10月後半(10月16日〜10月31日)、

V:11月前半(11月1日〜11月15日)、   W:11月後半(11月16日〜11月30日)、

X:12月前半(12月1日〜12月15日)、   Y:12月後半(12月16日〜12月31日)、

したがって、この小惑星は1998年の5月16日から5月31日の間に発見された、ということになります。

「I」を除いているのは、数字の「1」と紛らわしいからでしょう。



2つ目のアルファベット「Y」と、その後の数「26」を合わせた「Y26」で、発見された順番を表します。

最初に発見されたものは「A」、2番目に発見されたものは「B」、・・・という順に付けていきます。

ここでも、アルファベットの「I」は除きます。

したがって、アルファベットは全部で26種類ありますので、25番目が「Z」になります。

じゃー、26番目はどうするのか?・・・というと「A1」となります。

27番目が「B1」、28番目が「C1」、・・・という感じです。

ということは、「Y26」の場合は、A〜Zが26回ずつ登場した後、24番目になるので、

「25×26+24=674」から、674番目ということになります。

小惑星「1998KY26」は、1998年の5月16日から5月31日に発見された中で674番目。



わずか半月の間に600個ほども新しい小惑星が発見されるのか!・・・と思いますが、驚くことなかれ!

最も多かった期間は2005年の10月後半で、16日間に1万3289個の小惑星が発見されました。

では、問題です!・・・この期間の1万3289個目の小惑星は、どのような仮符号でしょうか?

まず、2005年10月後半なので、「2005U」となります。

次に、1万3289番目が、どのように表されるか?・・・ですが、

「13289÷25=531あまり14」なので、「O531」です。

以上より、この小惑星の仮符号は「2005UO531」となります。

2けたの数で割る割り算」があるので、小学4年生の計算問題にちょうど良いですね。


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