火山と地熱発電

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2018年4月19日、霧島連峰の硫黄山が噴火しました。

(↓)駐車場の奥、中央やや左で噴煙を上げているのが硫黄山



先月の3月1日には、同じく霧島連峰の新燃岳が噴火していました。

新燃岳は昨年も噴火しています(2017年10月11日)。

霧島火山の活動が活発ですね。



さて、この火山活動のエネルギーを何とか利用できないものでしょうか?

「地熱発電」に利用する手があります。

火力発電におけるボイラに相当する部分を地熱で賄うため、化石燃料を使わなくて済み、

したがって、二酸化炭素の排出量を抑えることができます。

天気に左右されないので、太陽光発電のような弱点もありません。

電気に変換せず、熱としてそのまま利用できる点も魅力的です。



これほど魅力的な地熱発電ですが、日本では、現在のところ、あまり普及しておらず、

国内の総発電量のわずか0.2%程度にとどまっています。・・・なぜなのでしょうか?

理由の1つに、開発するのに長い時間と高いコストがかかることが挙げられます。

また、温泉が枯渇してしまうのでは?・・・という懸念から、温泉地からの反発もあります。

世界中の地熱資源量の21.4%(第3位)も占めているのに、もったいない。



従来のものよりも、もっと小規模なものを考えれば良いのではないでしょうか?

日本で最初の地熱発電所は、1966年の岩手県・松川発電所(23.5 MW)で、

翌年(1967年)には大分県の大岳発電所(12.5 MW)が運転を開始しました。

その後、石油ショックの影響を受けて、国内の地熱開発が相次ぎました。

1975年:鬼首発電所(12.5 MW)、1977年:八丁原発電所(110 MW)、

1978年:岩手県・葛根田発電所(80 MW)、1982年:北海道・森発電所(50 MW)。

これらはいずれも出力10 MW を超える大型の地熱発電所です。



小規模なものにすれば、開発に必要なコストを抑えることができ、

また、運用開始までの時間を短縮することができます。

さらに、高温の温泉水を入浴に適した温度にわざわざ下げている場合なら、

小型の地熱発電システムを組み込めば、温泉水の温度を下げるついでに発電もできます。



マグマの熱エネルギーを奪い、発電に利用することで、

火山の噴火規模を抑えることはできないのでしょうかね?


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