超ウラン元素の合成

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2016年11月30日、原子番号113の元素名が「ニホニウム」に正式決定しました。

ニホニウムを発見した理化学研究所がある埼玉県和光市では「理研新元素発見記念事業」の一環として、

和光市駅から理化学研究所までの道路(約1.1km)を「ニホニウム通り」と命名し、

この道路に記念のモニュメントや1番から113番までの元素記号の路面版などを設置するそうです。

どんな道路になるんでしょうね。楽しみ♪



中学校の理科で、原子番号1〜20の元素記号を覚えます。すいへーりーべーぼくのふね・・・♪

高校の理科でさらに多くの元素記号を覚えるわけでもないので、普通、知っている元素は、ごくわずかです。

地球上に存在する元素は、原子番号92の「ウラン」までで、

原子番号93の「ネプツニウム」以降は、「超ウラン元素」と呼ばれる人工元素です。

何のために、人工元素の作成を試みるのでしょうか?



専門的には、いろいろな目的があるのでしょうが、

その1つとして考えられるのは、超新星爆発の状況について詳しく知りたいのではないでしょうか。

巨大な恒星がその寿命を終えるとき、大爆発を起こします。これが「超新星爆発」です。

爆発する前の恒星は鉄の塊になっており、

爆発の際の莫大なエネルギーにより、原子番号が鉄より大きな元素が合成されます。



超新星爆発により、原子番号がウランより大きな元素も合成されるのですが、

とても不安定なので、すぐに崩壊(分解)してしまいます。

ですから、今の地球上には存在しません。

超ウラン元素を人工的に合成し、その崩壊過程を詳しく調べることが、

超新星爆発から新たな星がつくられるまでのプロセスを理解することにつながるのではないでしょうか。


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