「ジュラシック・ワールド」

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2015年8月5日、映画「ジュラシック・ワールド」が公開されました。

1993年、1997年、2001年と、4年おきに公開された後、

ひと休みしてから、今回、14年ぶりに戻ってきました。

すっかりお馴染みになったティラノサウルスやヴェロキラプトル以外にも、たくさんの恐竜が登場します。



そして、何と言っても、今回の作品最大の目玉は、

遺伝子組み換えによって生み出された新しい恐竜が登場すること。

名前を「インドミナス・レックス」と言います。

「インドミナス」とは“支配することができない”という意味です。

つまり、制御不能な王様”というわけです。



ティラノサウルスのDNAをベースに、いろいろな恐竜のDNAを組み込んだ、ハイブリッド恐竜。

果たして、こんな生物を作っても良いものでしょうか?・・・難しい問題です。

生命科学の分野では、ある特定の遺伝子が生体内においてどのように機能しているのかを調べるために、

外部から特定の遺伝子を導入したり、もともと持っている遺伝子を破壊して欠失させたりして、

遺伝子改変動物を作成することがあります。

特に、マウスは、ヒトと近縁の高等哺乳動物で最も早く技術が確立したことから、

ヒトの生理現象や疾患を再現できるモデル生物として利用されています。



しかし、人為的に作製された遺伝子改変動物は生態系に影響を与える恐れがあり、

生物の多様性に関する条約によって世界的に規制の枠組みが定められています。

今回の作品は、このような問題にも一石を投じているのかも知れません。

ぜひ御鑑賞ください。


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