南西諸島のトカラ列島以北の有人島

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2015年5月29日、口永良部島で火山が噴火しました。

この辺りの海底では、ユーラシアプレートの下へ潜り込んだフィリピン海プレートの融解によりマグマが生じ、

活発な海底火山が海上に出現し、南西諸島の島々を形成していきました。

南西諸島は、北から南へ、大隅諸島・トカラ列島・奄美諸島・沖縄諸島・宮古列島・八重山列島と連なり、

沖縄諸島の東に離れて大東諸島、八重山列島の北に離れて尖閣諸島があります。

これらのうち、火山活動が活発なのはトカラ列島以北であり、現在、人が住んでいる島は、14あります。

それらの島々の面積と人口は、以下の通りです。



硫黄島(いおうじま)(面積:11.65 km2)(人口:114人)

竹島(たけしま)(面積:4.20 km2)(人口:78人)

黒島(くろしま)(面積:15.37 km2)(人口:171人)

馬毛島(まげしま)(面積:8.20 km2)(人口:15人)

種子島(たねがしま)(面積:444.30 km2)(人口:29282人)

屋久島(やくしま)(面積:504.88 km2)(人口:13658人)

口永良部島(くちのえらぶじま)(面積:38.04 km2)(人口:137人)

口之島(くちのしま)(面積:13.33 km2)(人口:128人)

中之島(なかのしま)(面積:34.47 km2)(人口:158人)

平島(たいらじま)(面積:2.08 km2)(人口:66人)

諏訪之瀬島(すわのせじま)(面積:27.66 km2)(人口:71人)

悪石島(あくせきじま)(面積:7.49 km2)(人口:70人)

小宝島(こだからじま)(面積:1.00 km2)(人口:58人)

宝島(たからじま)(面積:7.14 km2)(人口:133人)



これらのうち、近年に噴火があった島は、以下のものです。

過去を知り、未来に活かしましょう!



【口永良部島】


噴火活動の開始時期は不明で、50万年前には既に海面より上に見えていたと考えられています。

明治時代以降の噴火記録は、1914年、1931年、1933年、1945年、1966年、1968年、

1980年、1990年、2014年、2015年で、平均して10年に1回のペースで噴火しています。



記憶に新しいのは、2015年の噴火でしょう。

噴火警戒レベルは、3(入山規制)から、最高レベルの5(避難)に引き上げられました。

2007年に噴火警戒レベルが導入されてから初めて、噴火警報が発表された噴火でした。

火砕流が発生しましたが、全島民が島外に避難していたため、犠牲者は出ませんでした。



【硫黄島】


火山性ガスとして有名なものに二酸化硫黄(SO2)と硫化水素(H2S)があり、

これらが反応すると、硫黄(S)ができます( SO2 + 2H2S → 3S + 2H2O )。

したがって、火山地帯では、硫黄がたくさん産出されます。

硫黄島でも、1964年まで硫黄が採掘されていました。

1999年から2004年まで毎年噴火が起きていましたが、その後は爆発的な噴火は起こっておらず、

現在、絶えず噴煙を上げているものの、比較的落ち着いています。



【諏訪之瀬島】


70万年前から噴火活動が認められています。

1997年に観測が開始されて以降の主な噴火記録は、

1999年、2000年、2001年、2004年、2016年。

現在も、桜島と同じような感じで、日常的に噴火が発生しています。


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