日本の地形と土砂災害

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2014年7月30日から8月26日にかけて、台風や前線の影響を受けて大雨となり、

この大雨に対して、気象庁は「平成26年8月豪雨」と名付けました。

国内のあちらこちらに被害をもたらした大雨でしたが、その中で最も多くの犠牲者が出たのは広島県でした。

人口密集地後背の山々で土砂崩れが起き、土砂が人家を飲み込んでいったのです。

この土砂災害による犠牲者は74名にもなりました。



日本は、国土の7割を山地および丘陵地が占めており、起伏に大変富んだ地形をしています。

また、環太平洋造山帯に属し、地殻変動が活発であり、地震も頻発します。

このように、土砂崩れが起きやすい条件が揃っているのです。

それにも関わらず、平野部が少ない割に人口が多いので、山の麓にまで人家が広がっています。

土砂災害の可能性は極めて高い!



土砂崩れを防ぐのは難しいかも知れません。

森の木々を見ても、原生林から植林に変わったところが多く、

土砂をつなぎとめておく根が地中深くにまで網状に広がっていない可能性が考えられます。

では、どうするのか?・・・黙って指をくわえていてもダメですね。

土砂崩れしても土砂災害にならなければ良いのです。



自然科学を理解し、強く逞しい土木技術で防災に努めることは可能ですし、

また、われわれ各個人も、科学技術に頼るばかりでなく、前兆現象を掴めるよう、五感を磨くと良いでしょう。


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