二項分布

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ある会社の研究会開発部で2種類の商品AとBを試作しました。

どちらが良いかを判断するために、20人のモニターにアンケート調査を行いました。

AとBのどちらにも優劣がなければ、支持者が半分半分に分かれることでしょう。

アンケート調査の結果は、Aの支持者14人、Bの支持者6人でした。

この結果をもって商品Aの採用!・・・と踏み切っても良いのでしょうか?



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。

カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。



【ベルヌーイ試行】


(01)
ヤコブ・ベルヌーイ(1654−1705)・・・スイスの数学者です。

(02)
ベルヌーイ試行・・・1回の実験で、2種類の事象のいずれかが生じる試行です。

(03)
ベルヌーイ分布・・・ベルヌーイ試行による確率変数が従う分布です。

(04)
期待値(高1)・・・片一方の事象が生じる確率をpとすると、ベルヌーイ分布の期待値はpです。

(05)
分散(高1)・・・ベルヌーイ分布の分散はp(1−p)です。



【確率変数の和】


(06)
サイコロ・・・出た目(1〜6)は、それぞれ、確率1/6の確率変数です。

(07)
2個のサイコロ・・・それぞれの目をX、Yとするとき、X+Yも確率変数です。

(08)
期待値・・・独立な確率変数の和の期待値は、E(X+Y)=E(X)+E(Y)。

(09)
分散・・・独立な確率変数の和の分散は、V(X+Y)=V(X)+V(Y)。



【二項分布】


(10)
二項分布(高2)・・・ベルヌーイ試行をくり返す反復試行によって得られる確率分布です。

(11)
期待値・・・n回のくり返しだと、期待値はnpになります。

(12)
分散・・・n回のくり返しだと、分散はnp(1−p)になります。



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