人口減少?

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最近、少子化で人口が減少しているのでは?・・・と心配されています。

実際の数に対して、どこまで重要視するかで印象は変わります。

例えば、次の2つの表は、同じく日本の人口をまとめたものですが、

どこの位までの概数にするかで、随分と異なった印象を受けます。

左側では、2010年をピークに減ってきているのかな・・・という印象。

右側では、本当に減ってきてるの?・・・という印象。



(疑問1)「日本国勢図会」に掲載されている人口の単位は、なぜ「千人」なの?

     1億を超える大きな数ということで、およその数(概数)にする発想自体は自然なことです。

     しかし、概数にする場合、どの位で四捨五入するかによって、データの印象が変わります。

     極端な例として、百万の位で四捨五入すると、

     1994年以降、今現在も変わらず、ずーっと1億3000万人で変化なし・・・となります。



     「極端な例」と言いましたが、実際に、多くの方に聞いてみても、

     日本の人口は、1億2千万人とか1億3千万人という答えが返ってくるので、

     日常的には、上から2桁ほどしか気にしていないようでして、

     そんなに“極端な(変な)例”とも思いません。



     現在の日本が人口増加から人口減少に転じていることを言いたいのであれば、

     十万の位を四捨五入しても、主張できるデータを得ることができ、

     その方が、掲載する桁数を少なくできます(こちらの方がペーパーレスの時代の理にかなっている)。



     日本国勢図会の作成者が悪いわけではないでしょう。

     総務省のホームページを見ても、人口の単位は「千人」で同じであり、

     他の様々な人口統計を見ても、やはり、人口の単位は「千人」です。

     ・・・ということは、人口の単位を「千人」にしている理由が、何かあるのかも知れません。

     このことを考えるために、「世界各国の人口」を見ていきましょう!



(疑問2)その前に、「およその数(概数)」って、何? → こちら



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