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富士山麓一周 
(2005.4.5)


忍野村からの富士山。忍野八海についてはここをクリックしてください


忍野八海の散策と美しい富士山の眺望を楽しんだあと、時間もまだ充分にあったし、なによりも青空が一面に広がる絶好のドライブ日和だったので、本栖湖に立ち寄ってから帰ろうと、富士吉田ICを通り過ぎて139号線を西に車を走らせました。


本栖湖から見る富士山は、青木ヶ原樹海とこぶのような大室山(1,468m)の向こうに北斜面に沿って長〜くのびる裾野をくっきりと見せ、さすがに名に違わない日本一優美な山!の姿にしばしうっとりと見入ってしまいました。


午後2時半を過ぎても陽はまだ高い.。富士山がこんなに雲ひとつなくはっきりと見える日にドライブできるチャンスもそう多くはないだろうから、今日は一日富士山を眺める日にしようと、本栖湖から富士吉田ICのほうに戻らず、逆に富士宮市のほうに139号線を南下。まずは朝霧高原で小休憩。


富士山の西側、朝霧高原からの富士山


朝霧高原を過ぎて5〜6km、田貫湖方面への標識に従って139号線を右折。車がようやくすれ違えるほどの幅の県道らしき道を進みます。田貫湖は桜の季節に来てみたいとマークしていた場所なので、下見のつもりもありました。湖の北側のほうがいい?、それとも南側?とカーナビを見ながら考えていたら、後ろから来ていた車2台が私を追い抜いてすーっと南側の方への道を進むので、後ろからついて行くことにしました。

田貫湖畔にはキャンプ場や休暇村などがあり、駐車場も広く、サイクリングロードも整備された環境のよいところです。


田貫湖からの富士山。湖畔に並ぶ桜が咲いたときにもう一度写したい景色です。

都心の桜はすでに満開ですが、ここは標高が高いためかまだ蕾の状態でした。でも、随分と赤色の強い花のようです。


田貫湖を出ると、白糸の滝方面の道路標識が目に入りました。カーナビで確認すると、田貫湖からは5〜6kmの距離で139号線に戻る途中にあります。名前から軽井沢の白糸の滝をすぐに連想し、なだらかな起伏が続くここ富士山の麓にある白糸の滝もちょろちょろと水が落ちているようなものかなと思いましたが、帰る道すがらでもあるので大きな期待もせずに向かいました。

駐車場に車を停めると、大きな木の繁った奥の方から轟々とした水音が聞こえてきます。名前から勝手な連想をしてたのは間違いでした。その部分だけ大地が落ち込んだような大きな峡谷にあるこの白糸の滝は、水量が豊かな落差20m弱ほどの滝がメインですが、「白糸」という名に似合わない迫力があります。また、このメインの滝から右手側に湾曲しながら100m以上も続いている岩壁からは、何十という数の大小の滝が水のカーテンのように流れ落ち、すばらしい自然美を創りだしています。

夕方も近い時間で、大きな樹々が重なるように生え繁った岩壁が明るさを遮りだしており、ほのかに暗くなってきている滝壺の濃紺のような水色があたりの静けさを演出していました。


追記:後日調べたら、白糸の滝(富士宮市)は「日本の滝100選」にも選ばれている名瀑でした。


紅葉の季節にもう一度見たい滝です。 岩肌から落ちる大小数十の糸滝


丸く湾曲している岩壁と白糸の滝


白糸の滝駐車場からの富士山


白糸の滝から上井出経由で139号線を再び南下。上りと下りが高速道路のように分離された快適なドライブウェイを10分ほど走り、北山インターから富士山麓の南側を御殿場まで東西に横切って走る469号線に入りました。

浅間社を過ぎて暫くすると左手にふたたび富士山の美しい姿が見えはじめました。宝永山(2,693m)も真近かに見ることができ、今日は富士山づくしの大満足の一日でした。


富士山南面と宝永山 宝永山を抱きかかえているようです



夕暮れまじかの御殿場から138号線を北に上り、須走から東富士五湖有料道路に入り、富士吉田経由で東京に戻りました。

結局、富士山の麓を反時計回りにぐるっと一周したわけです。今日の総走行距離は350km。自宅から富士吉田ICまでは往復で180kmほどですから、富士山の裾回りを一周するだけで約170kmという計算になります。さすが日本一の山です。



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