受け継がれた技 3

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信州戸隠にお越しになられて、神社参拝の後召し上がれる戸隠蕎麦は、何処のお蕎麦屋さんに行かれても美味しい蕎麦を

食べることができます。そしてお客様お一人お一人が、気に入ったお蕎麦屋さんを見つけて頂けたら常連になってください。そのお手伝いをするイベントがあります、蕎麦祭りのイベントとして、半ざる蕎麦食べ歩きが約一ヶ月催されます。お試しください。

蕎麦の茹で方も、そば店によって特徴があります。私の先先代も『茹でものが一番難しい』と言って健在の時には釜の前から離れようとせず一人で茹でていました。茹で上がりの蕎麦を少しもらって茹で具合を確かめるしか出来ませんでした。その後私が茹でた蕎麦を食べて貰い、釜の前に立つ事を許してもらいました。これも、受け継がれた技ですね。茹で上がった蕎麦のしめかたにも戸隠流、戸隠は冬の雪が地下に浸透し湧き出る水を使って冷やし締めております。

贅沢にも、水を掛け流しで貯めて、そこに茹で上がったそばを離し ほぐし、更に次の掛け流しの水槽に丁寧に移しもう一度締めます。

叶屋の水道水は、水道管が地下水の上を通っていますので、多分他の蕎麦屋さんの水温より冷たく、一定していると思います。



© 西澤輝雄 2023