スイスアルプスと登山電車・氷河特急・ベルニナ特急、ミラノ「最後の晩餐」![]() (前半) 飛行機、ウィリアムテル・エクスプレス、ゴールデンパス・ライン、ベルナーオーバーランド地方、ツェルマット 後半はここをクリック(グレッシャー・エクスプレス、エンガディン地方、ベルニナ・エクスプレス、ミラノ、買い物、妻の絵) |
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5度目のヨーロッパは、憧れのユングフラウ、アイガー、マッターホルンのスイスへ。フランクフルト経由でミラノに1泊し、早朝7:10発のチューリッヒ行き特急に乗り、ウィリアムテル・エクスプレス(黄色のライン)と言われる路線でルッツェルンへ。そこからインターラーケンまでは、ゴールデンパス・ライン(緑のライン)を乗り継いで、オーバーランド地方のユングフラウの麓1650mの静かな村、ミューレンで4泊。ツェルマットでは3100mのゴルナーグラートの山岳ホテルに1泊し、1620mツェルマットに1泊。そこからサンモリッツまで8時間掛けて、グレッシャー・エクスプレスの展望車両で移動。エンガディン・サンモリッツを見下ろす、2450mムオタ・スムライユの山岳ホテルに2泊、最後に、ベルニナ・エクスプレスでテイラノ経由、ミラノに戻り、2泊して「最後の晩餐」を見て帰国しました。 11泊13日、費用は一人30万(飛行機10万、ホテル9万、交通費6万、食費他3.4万、お土産1.6万)で予算通り。スイスは物価が高く(日本と同じ)、鉄道や登山電車、リフト代も結構かかりましたが、いつもの通り食費を抑え、ホテルで2回の夕食とミラノでの2回の夕食以外は、スーパーやバール(カフェ)で済ませ、もっぱら、眺望を楽しむ旅となりました。 事前に調べるのに重宝したのは、スイス政府観光局公式ホームページ。送料のみでいろんなパンフフレットを送ってもらい、コース選択に役立ちました。スイスフレキシブル4日間パスはバリデーション費用500円で渋谷の事務所に取りに行けば送料なしのマックスビスタトラベルにしました。今回は、ミラノから直通電車に乗るため、日本でバリデーションしていかざる得ませんでした。後は、ミラノからスイスルガーノまでの乗車券+指定券をイタリアの国鉄renfeのHPから購入し、現地の発券機でチケットを印刷、最後の晩餐の申し込みはHPから3ヶ月前に購入し、当日30分まにチケットと交換しました。 持ち物は、寒さ対策に気を遣いました。登山ズボンは厚手と薄物2枚用意し、スイスではずっと厚いズボンで過ごし、ミラノで薄いズボンに履き替えました。上は、Tシャツ3枚に長袖3枚(内赤いネルのシャツは暖かい)、セーター1枚、雨具上下、マフラー、毛糸の帽子、手袋です。スイスでは、普段は、Tシャツに薄手のブルーの長袖シャツですが、高度が上がる度に、赤いシャツ、(セーター)、雨具のジャケットと着込んでいきます。写真の着ているのもで寒さが判ります。フルに着込んだだのが、ゴルナーグラートの朝焼けを見ているときです。 |
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![]() スイス政府観光局の日本法人から入手した各種資料と地球の歩き方 |
![]() 4日間パス、最後の晩餐・ミラノ-ルガーノ指定券申し込み書、道中の時刻表を印刷したエクセルetc |
![]() 飛行機やホテル、街中で履くサンダルとトレッキングシューズ。この組み合わせはいいですね。 |
飛行機 飛行機選びは迷いました。チューリッヒ直行便のスイス航空は高いし(15万)、ミラノから入るコースでベルニナエクスプレスに乗って、最後の晩餐も見るのもいいかなと。ミラノ直行のアリタリアに決めて、燃料税が下がる4月発券で一度予約したのですが(12万)、ルフトハンザ航空の「イースター祭期間限定ヨーロッパ73000円」(燃料税込み10万)に飛びつきました。 行きはフランクフルト経由、帰りはミュンヘン経由で、機内食はまあまあ、シャンパン、ワイン、ビール、ブランデーも飲めてよかったですね。難点は個人モニターが無いので映画は選べないことくらいです。でも帰りのミュンヘンでは、元々の乗り継ぎ時間が1時間しかないのに、ミラノから45分遅れて着いて、パスポートチェックを終えたところでルフトハンザ職員の出迎えがあり、なんとか出発時間ぎりぎりの成田行きに乗り込みました。 |
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![]() 9:35発フランクフルト行きで |
![]() 昼食は、ほうれん草と貝が入ったラビオリ(餃子のような) |
![]() 夜食に、おにぎり、サンドイッチ。このおにぎりはホテルでの夕食になりました。 |
![]() ミラノからミュンヘンはルフトハンザ系列のエアドルミティ航空 |
![]() 帰りは、鶏肉のピカタ、ミラノ風と日本そばが付いてます |
![]() 成田からの田園風景、2週間振りで懐かしい |
ウィリアムテル・エクスプレス 本来は、湖畔のリゾート、ルガーノから山岳地方を抜けてフリューレンまでの鉄道の旅と、フリューレンからルッツェルンまでの船上ルートですが、あいにくの雨なので、ミラノから鉄道でルッツェルンまで行き、そこで天候次第で、ルッツェルンの街を散策するか、湖のクルーズを楽しむかにしました。 朝7:10ミラノ発、チューリッヒ行きのCIS(山岳カーブにも強い振り子電車で、イタリア-スイス国際特急)に乗り込むと、30分ほどで国境の高級リゾート地コモ湖に着きます。 これから、ルガーノ、ベンリツォーナと停車して、いよいよアルプス中央のトンネルを目指して登り始めますが、ここから雨が降り始め、厚い雨雲が空を覆い、視界を遮ります。ミラノのホテルでは、朝食を食べる時間が無いと言うと、親切に、ブレックファーストパック(菓子パン、ジュース、りんご、など等)を準備してくれたので,、中央アルプスの長いトンネルに入るとこれをいただきました。トンネルを抜けると雨が弱まり、視界が開け始め、ルッツェルンに着いた時は晴れ間ものぞきました。 ルッツェルンはかつてのスイスの首都、ウィリアムテル伝説でも有名なルッツェルン湖の湖畔の街で、有名なカベル橋は駅の目の前です。橋を渡ると旧市街が広がり、教会など見所も多いのですが、私たちは、せっかく晴れたので、カベル橋を見学したあと、駅前の船着場に戻り、船からの眺望を楽しむことに。 ルッツェルン湖の周りには、スイス初の登山鉄道で有名なリギ山(1750m)や、世界一急勾配な登山鉄道で行くピラトゥス山(2130m)があります。湖上からは、ピラトゥス山が顔を出しています。船は湖畔の村に寄りながら進みますが、1時間ほどのヴェッギスで下りて散策してみました。ここは、リギ山へ向かうケーブルカーがあるところですが、リギ山は雲の中なので降りる人も少ないです。坂を上って行くと、かわいらしいスイスらしい家並みが続き、のどかな雰囲気です。結局2時間ほどぶらぶらして、スーパーでお昼ご飯を調達して、帰りの船で食べながら、ルッツェルンに戻りました。 |
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![]() ミラノ中央駅からはパリ、ミュンヘン、チューリッヒなどの国際列車が頻繁に出発します |
![]() 私たちが乗る電車は6番線から発車 |
![]() 6番線にチューリッヒ行きCISは入線してきます |
![]() ルガーノ湖畔、ここではまだ雨が降ってません |
![]() 中央アルプスのトンネルのなかでホテルが用意してくれた朝食を頂きます |
![]() トンネルを抜けると、視界が開けてきて、期待できます。 |
![]() ルッツェルンのカベル橋 |
![]() 旧市街にあるホープ教会の塔が美しい、手前はカジノ |
![]() ヴェッギスの岸辺にはロッジ風のホテル |
![]() ヴェッギスの家並み、畑が必ずあります、ズッキーニ見事 |
![]() 牛糞がこれだけあれば美味しい野菜ができますね |
![]() りんごでしょうか |
![]() 皆さん、綺麗に花を飾ってます |
![]() 湖を見下ろす広い庭の家です |
![]() 彩りが鮮やかです |
![]() ピラトゥス山が雲の合間に見えます |
![]() ヴェッギスのスーパーで買い込んだ昼食とビール、ワイン。サンドイッチはいつもの癖で50%引きを選びました。 |
![]() 日差しも強くなり長袖も腕まくり |
ゴールデンパス・ライン ルッツェルンからインタラーケンを経由してジュネーブ湖のモントレーまでの湖と丘の傾斜に花が咲き誇るコースです。私たちは前半のインタラーケンまでの2時間の車窓を楽しみました。途中には、ピラトゥス山への登山電車の駅アルプナシュタット、中央アルプスの峠へバスルートがあるマイリンゲン、ブリエンツ湖畔からルートホルン山頂までの蒸気機関車鉄道の駅があるブリエンツなどの町があります。 |
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![]() 1日1本パノラマ特別列車が走りますが、他は普通の電車です |
![]() 車内も普通、窓が開いて写真が取りやすい |
![]() サルネン湖畔には小さな村が点在しのどかな牧草地帯です。村には必ず教会があります。 |
![]() 勾配がきつくなります |
![]() 交通の要所、マイリンゲンでは進行方向が逆になります。 見える山は朝通過したトンネルあたりでしょか |
![]() ブリエンツ湖畔は曇ってます。左岸にブリエンツの町が見え、右岸がベルナーオーバランドになります。 |
ベルナーオーバランド地方 18時にインターラーケンオストに到着し、ここでユングフラウ鉄道に乗り換え、更にロープウェイ、登山鉄道と乗り継いでようやくミューレンに着きました。 下図のベルナーオーバランド地方のユングフラウ地区を網羅しているユングフラウ鉄道は、インタラーケンからラウターブルンネン、グリンデルワルドへの8両編成の普通電車、ラウターブルンネンからユングフラウヨッホの乗換駅クライネ・シャイデックを経由してグリンデルワルドへ至る登山電車、ラウターブルンネルからロープウェイと登山電車を乗り継いでミューレンに至るルート、ユングフラウヨッホ、シーニゲプラッテへの登山電車、そして、メンリッヒェン、フィルスト等の展望台へのロープウェイを運営しています。これらの交通機関が6日間乗り放題のユングフラウパスを14250円で購入し、一々切符を購入する手間を省きます。もちろん4泊するので充分、元は取れます(というか、これらの交通機関の費用はとても高いです)。 1日目は天気が回復したので、ミューレン(1645m)からシルトホルン(2960m、黄色のライン)へ一気にロープウェイで上り、360度の眺望。その後ミューレンに戻り、天気がいいのでヴェンゲン(1270m)経由でメンリッヒェン(2240m)へ行き、ゴンドラリフトでグリンデルワルド(1034m)へ下り、登山電車に乗り換えてクライネ・シャイデック(2061m)経由で帰りました(下図の青色ライン) 2日目は、あいにく雨模様。昨日、たっぷり景色を楽しんだのでミューレンからロープウェイ駅まで1時間歩き(黄緑のライン)、インタラーケンの手前の駅から、シーニゲブラッテ(1967m、空色ライン)の展望台まで登山電車で登りました。晴れれば素晴らしい眺望ですが、アイガーは雲の中、風も冷たく、1時間余りで下山し、グリンデルワルドに寄って帰りました。 3日目は、ユングフラウヨッホに行くのをやめて、思い切ってブリエンツまで戻り、ルートホルン(2298m、ピンクのライン)までの登山電車に乗ることに。これは人気の蒸気機関車が牽引し、天気が良ければブリエンツ湖を挟んでベルナー三山も望めます。 もちろん、朝夕のミューレンからの眺望を充分楽しみました。ホテルのテラスからアイガーが見えるんです。100mも登れば、素晴らしい、朝焼け、夕焼けも見れます。一般車両が入って来ないので、グリンデルワルドより静かで、ヴェンゲンより素朴で静かないいところです。 下の地図は南を向いてます。朝日は左から昇り、右へ沈みます。ミューレンからはアイガーが夕日に照らされてくっきり見えます。右にブライトホルンがありますが、この山がマッターホルン側から綺麗に見えました。 |
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シルトホルン ミューレンの南端にあるロープウェイから一気に10分で3000m弱の展望台まで上ります。西側のシルトホルンからはアイガー北壁は見えませんが、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が並んで見えます。同じロープウェイで一緒になった方はグリンデルワルドに4泊して一度もアイガーの頂上が見えず、今日始めてシルトホルンで見たそうです。私たちは、1日目で見られたのですから運がいいです。 展望台には50分で360度回転するレストランがあり、「女王陛下の007」の映画でも有名なところです。ホテルの朝食の代わりにこのレストランで朝食を取りながら、景色を楽しみました。ユングフラウの右側のブライトホルン(この山は後でツェルマットから反対側を望みました)や眼下のトゥーン湖も見渡せます。 |
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![]() 7:40 ロープウェイが上り始めると、下には牧草地が広がります |
![]() 更に、雲海を超えて上ります |
![]() 展望台からは東側にアイガー、メンヒ、ユングフラウの眺望 |
![]() 南側の眺望、右端がブライトホルン |
![]() 西側は青空、今日の天気は期待できます |
![]() さすがに8時はまだ寒い、回転レストランで暖かい朝食 |
![]() 食べ終わった頃には1周してました(テーブルのフロアがゆっくり回転してます) |
![]() 下りる前に記念撮影 |
![]() 一気に、ミューレンまで下ります |
メンリッヒェン ミューレンからラウターブルンネンに下りて、そこから、クライネ・シャイデック行きの登山電車の乗り、ヴェンゲンに向かいます。ヴェンゲンも一般車両の乗り入れが禁止され、駅前にはホテルの電気自動車が待機してます。ミューレンより洗練されていて、高級感のあるホテルや、ショップ、別荘などが印象的です。ここからは谷間にユングフラウが望めます。ここで、ロープウェイに乗り換えて、一気にメンリッヒェン(2240m)まで上ると、三山を並んで見る事ができます。ここから、クライネ・シャイデックまで三山に近づく1時間半のハイキングを楽しむつもりでしたが、コースに雪が残っていて閉鎖されてました。そこで、妻は写生を始め、私は、20分先のメンリッヒェン山頂(2345m)まで行き、360度の眺望を楽しみました。 結局、3時間くらいいたでしょうか。グリンデルワルドへのヨーロッパ最長のゴンドラリフトに乗り(30分も)、アイガーに近づいていきましたがアイガーの北側は視界が開けません。ここからクライネ・シャイデックへ登山電車で行き、メンヒ、ユングフラウに更に近づき、写真とお土産を見てミューレンへ戻りました。 |
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![]() ミューレン側からヴェンゲンの村が下に見えます。ヴェンゲンの後ろの山のメンリッヒェンまで、ロープウェイで上ります。 |
![]() ヴェンゲンの駅に降りると、ユングフラウが出迎えます |
![]() ロープウェイから下のヴェンゲンの町がどんどん小さくなり、左にはユングフラウの雄大な全体の姿見えてきます。正面の谷の上にはミューレンの村が見えます。 |
![]() メンリッヒェンのロープウェイ駅からはユングフラウが対等の高さに |
![]() クライネ・シャイデックへのハイキングは諦めて、妻はこの草原で写生を |
![]() アイガーには常に雲がかかり、この雲を見ているだけで飽きません。老夫婦の方が、私たちが来る前から、ずっと見てました。 |
![]() メンリッヒェン山頂からは、こんな風景が見えるはず・・・ |
![]() 山頂から、真下にヴェンゲンの村が、その更に下に、ラウターブルンネン、その谷の上がミューレンです |
![]() グリンデルワルドが遥か下に見えます。アイガーの左からシュレックホルン(4078m)、ヴェッターホルン(3862mこの山が見えれば晴れるのでお天気山といわれています)。 |
![]() 遅めの昼食は、朝食の余りのパンとりんご、お茶で簡単に |
![]() 1100m下のグリンデルワルドに30分かけてゆっくり下ります |
![]() グリンデルワルドからクライネ・シャイデックまでの登山電車は団体客用に増発されて、前を空の電車が走ってます。あちこち雪が残っていて、2000m以上のハイキングコースの多くは閉鎖されてます。7月になれば、この雪も消えて、ベストシーズンを迎えます。 |
![]() ユングフラウ・ヨッホ(3573m)まで、トンネルを登る電車です。多くの人が訪れ、込み合ってます。 |
![]() メンヒが近すぎて、カメラに収まりきれません。ユングフラウは全体像を捉え切れません。 |
![]() ヴェンゲンへ下りる登山電車で少し離れるとユングフラウらしく見えてきます。 |
シーニゲ・プラッテ シーニゲ・プラッテ(1967m)は1893年に開設された、最も古い展望台です。ベルナー三山はやや距離をおいてみるため横に広がり、ベルナーアルプス全体を眺めることが出来ます。また、インタラーケンや、ブリゲンツ湖、トゥーン湖、も見渡せます。夕焼けの三山も綺麗なようです。展望台にはホテルも併設されているので、1泊するのもいいですね。また、駅に隣接された高山植物園もあり、500種類以上のアルプスの高山植物が植えられていて、名前を覚えるのにいいですね。ここは、六甲高山植物園と姉妹関係にあるようです。この日は、朝から雨模様で、景色はあまり期待しませんでしたが、風も強く、寒さに震えました。眺望もそこそこに1時間くらいで引き上げましたが、晴れていれば、素晴らしい展望台だと思います。 下りたら、晴れ間が出てきましたので、グリンデルワルドに行ってみることにしました。ユングフラウ鉄道で1本、20分くらいで着きます。駅に降りたら日差しが強く、着込んだシャツを一枚、また一枚と脱いで、最後はTシャツ1枚です。通りはお土産屋、レストラン、ホテルが立ち並び、バスや自家用車が通りを埋めてます。賑やかで、日本語表示や日本人の店員さんもたくさん見かけました。もちろん日本人観光客も大勢いました。妻はお土産を探し、私は広場で雲で覆われたアイガーを眺め、COOPで夕食を買い込んでミューレンに引きあげましたが、この日は夕日がきれいでした。 |
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![]() インタラーケンの隣の駅から、登山電車は出ています |
![]() 椅子は木で固く、込み合ってます。写真で勾配の厳しさがわかるでしょうか |
![]() 頂上の駅におりたら風が冷たく、皆さん、着込んでます。奥に高山植物園の入口があります |
![]() 六甲との姉妹植物園を示すプレート |
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![]() かろうじて、真ん中のメンヒが顔を出してます |
![]() 晴れた夕方は、こんな景色が見られます |
![]() インタラーケンの町とブリエンツ湖が見えます、晴れてきたのでグリンデルワルドに行くことに |
![]() グリンデルワルドからのアイガー |
![]() アイガーの麓のペンション |
![]() グリンデルワルドの街中のおしゃれなペンション |
ブリエンツ・ルートホルン この登山鉄道は、スイスで唯一、電化されていない、SLとしては世界一急勾配な鉄道です。ブリエンツ湖畔の駅から、7.6km、標高差1678m、最大斜度25度を1時間かけて上ります。この日は、乗客が多くて増発され、2編成が団子になって登っていきました。これは、写真を取るのにいいですね。前半は、森林地帯を、ブリエンツ湖を垣間見ながら登り、途中、水を補給します。ここから、森林が消え、視界が広がります。ハイキングコースも並んでいて、帰りに歩いて下りる人も多く、手を振りながら進んでいきます。トンネルでは煙のにおいが妙に懐かしいく感じられます。 頂上は、この日も風が冷たく、寒いです。結局、30分ほど居て、乗ってきた電車にまた乗って下りましたが、帰りはガラガラで左右、ゆっくり写真を取りました。これは、鉄道ファンにはたまらないですね。 |
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![]() 国鉄のブリエンツ駅は湖畔にあり、先には船着場も |
![]() 道を挟んで、登山鉄道の駅があります |
![]() 2編成の電車に続々と乗り込みます |
![]() この勾配からブリエンツ湖を見下ろします |
![]() 頂上駅の景色 |
![]() 遥かユングフラウの頂上は雲の中です、寒くてすぐ下山 |
![]() 登り電車はもうもうと煙を上げてます |
![]() 登り2編成とすれ違います |
![]() オーライ、オーライ |
![]() 給水の様子を見守ります |
![]() こんな感じ |
![]() ブリエンツの町が近づいてきました |
ミューレン ここは、お勧めの場所です。静かで、素朴で、カウベルが鳴り響き、アイガー、メンヒが目の前に見えます。村の中心にはCOOPがあり食材の確保も楽チンです(店は8:00−12:00、14:00−18:30)。ホテルAlpenruhは、シュルトホルンへのロープウェイ駅の目の前にありマウンテンビューで1泊1部屋17000円、朝食をシュトルホルンのレストランで取ることも出来ます。朝夕は、村の散策で楽しみましたし、ベルナー三山を眺めながらのロープウェイ駅までのハイキングもお勧めです。 |
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![]() 私たちの部屋は上から2番目です |
![]() 部屋の窓からの眺望 |
![]() シンプルな室内、日本向けTVも見れます |
![]() 朝食は、たっぷり頂きました |
![]() 部屋のベランダで山を眺めながらの夕食 |
![]() サウナもあります |
![]() 21:00 夕焼けのアイガー |
![]() 5:40 日の出前のアイガー、メンヒ |
![]() 朝日を浴びるミューレンの家並み |
![]() 登山電車は1両編成 |
![]() あちこちに牛がいます |
![]() ヴェンゲンの町が見下ろせます |
![]() 日当たりの良い斜面にレタス、にんじんを植えてます ![]() 重い鈴つけて疲れないかしら |
![]() ハイジのおじいさんは、オーバーオールが似合います ![]() アイガーが見える高台の別荘 |
![]() こちらは日当たりが悪いので寒冷紗で覆ってます ![]() このクラスで3325万で売り出し中 |
![]() 買い物帰りの老夫婦 |
![]() 家だけでなくて、三輪車はタイヤも木で出来てます |
![]() 猫ちゃんの窓の玄関に専用階段 |
![]() たまに電気自動車が通ります |
![]() 人の飲み水、氷河が溶けた水でしょうか |
![]() ストーブ用の薪が各家庭にありました |
ツェルマット マッターホルンは4日居てもなかなか見えないと近所の人に言われてましたが、ミューレンを出るときから雲ひとつ無い天気です。アイガーもバッチリですから、マッターホルンも見えないはずはありません。インタラーケン、シュピーツ、ヴィスプと乗り継ぎ、いよいよツェルマットへ向かう峡谷へ入ります。前方は青空です、雲ひとつありません。ツェルマットの駅に入る直前、ちらりとマッターホルンが顔を見せます。見えました。駅を降りて、荷物を預け、胸わくわくです。今夜は3100mのゴルナートグラートの展望台にあるゴルナートグラート・クルムホテルに泊まるので1泊に必要な最小限の荷物を持って、他は駅に預けます。 ツェルマットの町(1620m)をゴルナーグラート鉄道沿いに歩いて、川に出ると、マッターホルンが見えます。川沿いにある駅から、下の地図の青いラインで展望台へ向かいます。、スネガ・パラダイス(2288m)まで地下ケーブルで上がります。ここでゴンドラリフトに乗り換えブラウヘルト(2571m)へ、ここで更にロープウェイに乗り継ぎロートホルン・パラダイス(3103m)に30分で到着。この方角から見るマッターホルンは稜線を挟んで、最も切り立って細く見えます。ここから歩いて下りるつもりでしたが、残念ながら残雪でハイキングコースはレベル3の要注意。諦めて、ブラウヘルトまで下りて、ここから逆さマッターホルンが見えるシュテリーゼまで歩きます。なかなかいいコースです(下図の空色のライン)。 ゴルナーグラート鉄道のリッフェルアルプ駅まで歩くつもりでしたが、残念ながら、今度は、カモシカの繁殖期で閉鎖中。一度ツェルマットまで戻り、ゴルナーグラートまで登山電車で上りました(下図の赤いライン)。マッターホルンが見えるのは当たり前になり、驚きもしません。夕方6時ごろに着くと、観光客もまばらで、最終下り電車が19:57に出ると、もうホテルの宿泊客だけの貸切です、贅沢です。このホテルは夕食込みだったので、ディナーを食べて、ワインを飲んだら、私はいつものように21時には寝てしまいました。妻22時近くの夕暮れを見て、絵を描いて、星空を見て、寝るのは0時過ぎます。私は4時には目覚め、朝日の具合を確かめながら、5時半に妻を起こして、外の展望台へ出ると、既に2組の日本人が居ました。朝日に当たるマッターホルンの顔が徐々に変化していきます。下の展望台に移動すると、1組の日本人。これで、このホテルに泊まっている約20組の宿泊客のうち、4組全ての日本人が日の出をみています。もちろん、他の客はいません。これは、どこに行っても同じ傾向にあるようですね。 朝食を済ませ、鉄道を一駅毎に降りて、景色を楽しみ、2つ目のリッフェルベルクからリッフェルアルプまでは雪が少ないので歩いて下りて(下図の黄色のライン)、ツェルマットへ戻りました。お土産を探ししに出かけましたが、日曜日で、休みが多かったです。この日は、川沿いの4星ホテル メトロポール&スパ ツェルマットに泊まります。さすが星の数で違いますね。部屋からもマッターホルンが見えてリッチな気分です。 翌日は曇りで山頂には厚い雲が掛かってます。朝食の隣の席で、昨夜到着した日本人夫婦は、恨めしそうに、もう少しで雲が上がる、きっと見えると言ってました。これだけは運ですね。ラッキーでした。朝食を済ませて、9:13発のグレイシャー・エクスプレスに乗り込み、2泊のツェルマット、マッターホルンを後にし、サンモリッツへ向かいました。 |
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ロートホルン・パラダイス インターラーケンからトゥーン湖畔のシュピーツで乗り換えて、南下し、中央アルプスをトンネルで抜けて、ヴァリス地方に入ります。ここは、ぶどうの産地でスイスの40%を生産しているそうです。車窓からも段々のブドウ畑が広がっています。COOPのワイン売り場にもヴァリス地方のワインが並んでいて、愛飲してました。目的地はツェルマット、マッターホルンです。ツェルマットに向かう電車でも皆さん、車窓からの山並みにわくわくしているのが伝わってきます。 マッターホルンを望む展望台は沢山ありますが、2日間しかいないので、最初にマッターホルンらしい鋭角なほっそり姿が見られる、ロートホルン・パラダイスに向かいます。ここは、観光客も少なく、妻が写生するのに良さそうです。それに、小さな湖が点在していて、逆さマッターホルンも期待できます。スネガパラダイス、ブラウフルトを経由して30分で3100mのロートホルン・パラダイスに立つと、雲ひとつ無いマッターホルンが出迎えてくれます。私は、ここでお昼に持参したトマト、りんごを食べて、寒くなったのでレストランのソファに座ってビール(寒いのに?)をのんでくつろいでます。リッチな気分です。 残雪が多く、ハイキングコースは行けないので、ブラウフルトまで下りて、シュテリーゼ湖に向かいます。片道30分のなだらかな山道で、歩いている人もほとんどいません。ここでは、地元の少年が二人、魚釣りをしてました。湖面は小波が立っていて、マッターホルンは写りませんでしたが、それでもいい写真が取れました。もう一駅下りて、スネガパラダイスの横にあるライゼー湖もいいです。本当は、もっと下のグリンゼー湖が周りが木立に囲まれ、波も少なく、ばっちり写るそうですが、カモシカの繁殖期で、ハイキングコースが立ち入り禁止になっていたので諦めました。 |
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![]() シュピーツで乗り換えです |
![]() ツェルマットに向かって登っていきます。山が見えると、乗客は立ち上がってがやがや言ってます |
![]() ツェルマットの駅から5分ほど歩いて川沿いに出るとマッターホルンが拝めます |
![]() スネガパラダイスへはずっと地下トンネルで上ります |
![]() ロートホルンへのロープウェイから正面に見えます |
![]() 展望台です。必ず、国旗と州旗があります。 |
![]() 妻が写生でかまってくれないので一人でトマトかじって、遊んでます |
![]() 寒い外でのビールもうまい、というか飲めればどこでも何でもいいのです |
![]() 3100mは寒い、セーターまで着込んでます |
![]() シュテリーゼから、絵になりますね |
![]() 27年ぶりの新婚旅行で少しくっついてます |
![]() グリンゼー湖からも |
ゴルナーグラート 3100mの展望台にあるホテルに泊まって、夕焼け、朝焼けのマッターホルンを見たい。この夢がかないました。ホテルは2月に予約しましたが、既にマッターホルン側は満室で、モンテローザ側に。バウチャーには朝食込みと書いてあったので、夕食は、わざわざツェルマットのCOOPで買い込みましたが、チェックインのときに、夕食は19:30−21:00と説明されて、それでも夕食付きとは思わず、部屋でワインを空けて、部屋にあるホテルの説明書を読むと、夕食が付いているではありませんか。これなら二人で26000円も安いかも。 晴天は翌日も続き、朝焼けも見て、満足して、鉄道を一駅一駅下って、1日かけてツェルマットの町へ下りました。一駅下りたところで、妻が部屋にカメラの充電セットを忘れたことに気づき、27年ぶりの新婚旅行なので、写生する妻の代わりに、一駅戻って、取ってきました。駅員さんに事情を説明したら、「No problem」で改札を通してくれて、ホテルで部屋に入れて欲しいというと「No problem」、無事に充電セットを回収してきました。このおかげで、旅行中は普段より少しだけやさしく感じられました。 二駅目から雪が少なくなったのでぶらぶら歩き始めました。線路沿いなので電車の写真がとれたし、マーモットも見れたし、丘に上がって、昼食食べて、妻は写生してのんびり過ごして次の駅から電車でツェルマットへ下りました。 |
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![]() ツェルマットからゴルナーグラート鉄道に乗り込みます |
![]() マッターホルンにも感動が薄れてきてます |
![]() 展望台の駅に到着 |
![]() ここからエレベータでホテルへ |
![]() 部屋番号は、ノルデンド山の標高です |
![]() 今夜の夕食のつもりでしたが、翌日の昼食になりました |
![]() しゃれた雰囲気のディナーです |
![]() 前菜はサラダバーから好きなだけ取ってきます |
![]() アスパラのクリームスープ |
![]() ポーク、リゾット、ラタティーユ |
![]() アスパラとラビオリ、タイムソース |
![]() 黒カシスのムース |
![]() 21:00 夕焼けが始まりました |
![]() カモシカがすぐそばまで出没 |
![]() 21:30 すっかり暮れました |
![]() 早朝5:30 気温3度で目一杯着込んでます |
![]() だいぶ明るくなってきました |
![]() 朝食はシンプル |
![]() 朝から続々と観光客が上ってきます |
![]() 記念写真用にセントバーナードも待機してます |
![]() 今回はツーショットが多いです |
![]() 鉄道とマッターホルンは絵になります |
![]() 昨夜の残りが昼食に |
![]() マーモットがちょくちょく顔を出して、近づいても動じません |
ツェルマット 15時過ぎに町に下りて、預けた荷物を受け取り、26000円の4星ホテルへチェックイン。さすが豪華です。部屋から、マッターホルンが見えます。妻はお土産を見たい、私はビールとワインが欲しいので、COOPへ行ったら、日曜で休み。このとき初めて日曜日だと気づきました。お土産の店は開いてますが、普通の商店は休みがほとんどです。私はKIOSKで高いビールとワインを買って、ホテルへ戻り、ベランダで日光浴しながら一杯始めました。 妻は近所の方に借りた「アルプス登攀記」を往きの機内で読んでいて、マッターホルン初登頂を成し遂げた、ウィンパーが泊まったホテルをみたり、教会や17世紀の納屋などを見て回って帰ってきました。 |
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![]() ホテルの外観 |
![]() 部屋からは教会の塔とマッターホルン |
![]() 豪華な室内です |
![]() 町は電気自動車と馬車が交通手段です |
![]() 街中コンサート |
![]() 17世紀のライ麦、穀物用の納屋 |
![]() エドワード・ウィンパーは1865年25歳で、イタリア側からのイタリア隊に競い勝ち、ツェルマット側から7人でマッターホルンの初登頂を果たしたが、下山途中にザイルが切れ4人が死亡した。 |
![]() ウィンパーのツェルマットの定宿、ホテル モンテローザはメインストリート沿いにありウィンパーの名前がレストランにも使われています。 |
![]() 16世紀の小屋と納屋 ![]() ヴァリス地方の家並み |
![]() 昼寝中、裸でも寒くないです |
![]() 簡単な夕食 |
![]() 朝8:00でまだ客も少ない朝食 |