決 意 土方歳三最期の一日


「勝ちたい…」
大鳥の呟きが漏れます…ジオラマを前に香車の駒を手に策を練る…
落とした駒を捜す為に机の下に潜っているとそこへ総裁と土方が軍議をする為やってくる。
出てくるタイミングを外した大鳥くんはそのままかくれんぼ(^_^;)

戦に勝ったらワイン飲む気になってるよ、土方(笑)しかも存分に、だって(笑)
「いつもそうやって策を練っていたのかい?」
「オレが全体の策を立て、山南さんが細かい陣割をする。それが新選組!のやり方だった」
「では私が山南さんの代わりを務める事としよう」
「ムリだ」と云われてヘコむ総裁。土方がくすっと声を漏らすとアセって「何がおかしい?」
「イチイチうるさいなっ」の土方に「すまん」…「失敬」といいこのリアクションの数々、かっかわいい、総裁ったら☆

「さんざん見慣れた地図なのにおかしなもんだ。
俺はこれ迄死ぬ為の策しか考えてこなかった。今生きる為にこれを見てる。同じ地図でもまるで違うものに見える…」
これ迄にもちょこちょこあった「死に場所」だの何だのの言葉。土方の口からこのテの言葉が出てくると
凄くツラい気持ちになっちゃって…自分でもヘンだなぁと思うんですが。
やっぱり死ぬ為の策なんてないと思うんですよ。だったらそれこそ何もせず突っ込めばいい。これじゃ皆にすぐバレちゃうか(苦笑)
どうしてもそういう風に思えなくて…そんな指揮官についてこないんじゃないかなぁ。。。慕われないと思うよ、死にたがりの指揮官なんて。
大体そんなのにつきあわされる兵たちの事を考えてよっっ
死を恐れたりしてなかっただけじゃないかな。いつ死んでもいい、位の気持ちで闘っていただろうし。
勿論本当の所なんてわかる訳がないし、彼だって一人の人間、弱い部分だってあったかもしれないし…
これは私個人の私見でしかありませんし、単なる思い込みに過ぎません。
それでもこの死にたがりはどうも受けつけられないです。

桶狭間戦法。信長か〜ようするに奇襲って事でいいのか?攻めの姿勢はこの土方に合ってるよ。
ジオラマを前に戦法を説明する土方。手が凄く綺麗です。手の動きが(うっとり)
カッコよく描きすぎると云いながら、それにヤラれてる自分って何(苦笑)
「奴らは薩摩だの長州だの土佐だのが混じった鵺だ。そのバケモノは最後に人形をする」
山南さんの言葉を思い出してますか?鵺はいろんな動物の形を取った生き物…一番怖いのは人間。
でも戦法を説明して「よく思いついたねぇ」という総裁の受け答えでこう云ったんだけど意味がよくわかんないです(^_^;)

箱館山が天然の城壁だってのは…(無言)
他で読んだ小説やマンガなどでも土方ないしは大鳥がここを破られるかも、みたいな見通しを立ててます。実際どうだったんでしょう?
ちゃんと人数割り振られてるって事は多少考えがあったのかな。。。けれど少なすぎたんでしょうね…
文献などに残ってる事などはこの際ともかくとして(戦略など詳しく語れる程未だよくわかってませんし…/汗)
ここのシーンは盛り上げてきてますね〜聞いてるとホントに勝てるかも〜ってそんな気分になります。
ここらへんから土方と総裁の立場が逆転してますね(苦笑)
それ位生き生きしてる。やっぱこれだよねぇ。…何かこっちが気恥ずかしい位にね。
「悪いが俺はこっちに来て陸の上では未だ一度も負けた事がないんでね」とにやり。
宮古湾海戦では負けましたねぇ。大負けでした。どうも天候には恵まれなかった印象がありますね…開陽を無くした時もそうでしたっけ。
アボルタージュ、見たかったっすよ。こういう悲痛な土方やってほしかったな、耕史くんに。
甲賀さんも利三郎も失ってますし…海戦はやるの難しいでしょうけど。

「総裁この戦、勝てる」
「生きる為の闘いだな。」「あぁ生きる為の」
残りの陣の指揮を大鳥に任せようと云う総裁に「どうせあの人は俺の案には乗らない」と土方は反駁。
「土方くんはそんな事を云ってるが、アンタはどうなんだい」と問われ
のっそりと現れる大鳥くん。気付くなって方がムリって云うけど
土方くんはどーして気付かなかったのかなぁ…大鳥さんが居る事に。武士にあるまじき鈍感さだよ(苦笑)
ここの榎本さんかわいすぎですわ。わかってて全部大鳥くんにも聞かせてたって事でしょう?
あぁそうか、大鳥も降伏したがっていると総裁も思ってるから翻意させる為に聞かせてたんかな。
これ以上ないろくでもない策を聞かせてもらったと云いながら
「土方、礼を云う。榎本総裁をもう一度闘う気にさせてくれた。。。」
と素直に頭を下げる大鳥。自分には出来なかった事をしてくれた土方に。一番降伏したくなかったのは彼だったんだよ。。。
「守りの固めは俺の専門だ、存分に闘ってこい」と香車の駒を地図に置いた。
「総裁が降伏すると云った時、アンタ、誰よりも悔しそうな顔していた。計算だけの男には出来ない顔だった。…後は任せた」
その言葉に頷きあう大鳥と土方。と総裁が割って入る。
「おいおいちょっと待ってくれ、私抜きで心を通いあわせるのはやめてもらいたいな」かわいいヤキモチねっっ(笑)
お互い視線を交わしてゆったりと笑う。
総裁に視線に送る大鳥くん。かわいすぎる☆

あ〜〜敵が山登ってるよ…箱館山なんだよね(汗)

ちょっと見通しが甘いかも〜〜の総裁(^_^;)
もし今回勝ったとしても国を作る事を許してくれるかな…
ともあれ「その新しい国では近藤勇は罪人ではないのだな?」「勿論だ」土方のこの時のちょっと嬉しそうな顔ったら。
嬉しくてたまらないっていうんじゃなくて、込み上げてくる嬉しさみたいな。
握手の時に総裁が君も、と大鳥に視線を送った時
大鳥さんのえっわしもいいの?って感じの眼、土方に送る視線、かわいい…(バタリ)
私、こればっかりやな(苦笑)
漢たちの重なる手…土方がもう一方の手も合わせ、お互いの気持ちが通じあった瞬間でした。
しかしこの流れを、じっくり、市川と云わず鳥羽伏見位から尺など考えないホンで見たかったですわ…云うなって(苦笑)

指揮官を集め軍議。
その間も敵は着々と近づいてきてます。しかしこの敵のシーン暗すぎて何してるのか見えない…(苦笑)
大砲の音が響き、斥候を出すよう指示する。そして始まった戦は怒涛のよう。
赤川台場が奪われ四稜郭、権現台場も落ちた。
土方と榎本は視線を合わせ「これで心置きなく突っ込める」その表情!その視線!何でそんなにカッコいいんだか。
落ちてきた兵を本隊に組み込む為檄を飛ばす大鳥。
「ご苦労であった。しかし本当の戦はこれからだ。気を緩めるな!」

黒のしゃぐまととんがり帽(爆)が大砲運んでるよ〜〜このシーンの切り替え疲れる…
だって緊迫感が〜〜〜(-_-;)

桔梗野台場にまで迫ってきた敵。「勢いに乗り五稜郭しか見えなくなってる」「狙い目だな」と的確に相槌をうつ大鳥。
敵本陣に突っ込む時は来た。
「勝負だ」ジオラマの敵本陣に小柄?笄?を突き刺し土方は榎本と大鳥を一瞥し踵を返す。
残された二人は少し心配そうな感じ?ついに来た決戦の時に緊張してる感じかな…
我らがふくちょは全くそんな気配なしです。生き生きしてます。。。

朝陽の射し込む土方の私室。刀を納め一人立つ姿は朝陽の影になって秀逸です。。。シルエットが綺麗です。
発句帳がありますね…しおりに使ってるのは自分の写真じゃないですかっっ
大切そうに文箱に仕舞ってあった、あの半分に裂いただんだらの隊服を取り出す。多分かっちゃんのだと思うんだけど、形見として持っていたんだね。
隊服を手に取ってかっちゃんに語りかける。
「近藤さん…悪いがあんたの所に行くのはもう少し先になりそうだな」
隊服を鉢巻にして頭に締める。漢の顔です。…誠の提灯も鬼瓦もあるけど(笑)
それにしても朝陽を浴びて何て綺麗なシーンだった事か。
凛々しくも神々しいシーンでした。真正面からあの瞳を見てたらうるうるくらくらするよ…
そして出陣。兵を従え檄を飛ばします。
「目指すは黒田了介の首ただ一つ。いざ!」
こういうの近藤さんを彷彿とさせます。
少し前の…戦が始まった頃、眼を閉じてた所とかもそう。えらく落ち着いてた。成長してるじゃん…

ここの音楽はお久しぶりです加納くんのシーンと一緒なんだけど
出陣という高揚したシーンなのにこういう曲で…。
だんだら鉢巻のシーンがこの曲なのは理解出来るんだけど、次の出陣シーンでも繋がったまま掛かってました。
それって次に起こる事を暗示させてるのかな…なんて少し勘繰ってしまいましたが、単に急いでたカット割だったのかしらん。
もう少し余韻が欲しかったよなぁ、あの鉢巻締めたシーンは。それ位美しかった。見事でした、耕史くん。

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