出 撃 土方歳三最期の一日
土方は兵を伴い出撃。馬上の土方、ハマってます。
シーンが切り替わり敵は大砲を設置。この切り替わりがだんだん早くなってきてます。
新選組本陣。
「いいか、敵は未だ大分遠いがいつ出陣命令が出てもいいように準備は怠るなよ」
島田が指示を出します。のののんびりしてる(汗)けどけど〜〜もうすぐそこに〜〜(>_<)
大群が行進してる向こうの間道を土方たちが行くのが映ります。。。敵を欺いて黒田了介の居る本陣に向かう土方たち。
そして切り替わって箱館山、敵は大砲に玉込めしてます…(汗)
あ、昨日ふくちょが忘れていったカンテラがあります!もうそんな所に敵が居た!そして一斉砲撃が始まった。
「山の上から敵兵がっ不意打ちです!」箱館山から急襲を受け新選組本陣は総崩れ。
旗持ち尾関の頬を銃弾がかすめる。それでも雄叫びを上げながら旗を掲げ続ける。「引いてはならん!」島田の咆哮。
相馬が奮戦するも蟻通は敵の白刃にさらされ、島田が名を叫ぶ。。。
新しい隊士たちはかわいそうでしたねぇ…もう少し見せ場が欲しかった気もします。カットされちゃったのかな??
山野は降伏人名簿に名前がなく、降伏前に離隊しているようです。京に居た娘と一緒に晩年を過ごしたとも云われてるようですね。
尾関は赦免後郷里に帰っていたようですね…そういえば熊面さんがお墓参りをされたってムックで読みました。
泣き虫島田は土方さんの戒名を懐に最期は西本願寺の守衛をしていました。榎本の誘いを断った話も有名ですね。
これは同じ闘いをした者にしかわからない理でしょう…
私達は明治政府に出仕している榎本さんを非難出来ないけれど、彼は違います。本編ラストの永倉さんじゃないけどね。
相馬は新選組最後の隊長として遠島という重い刑罰を受けます。赦免後妻を伴って東京に戻りますが
謎の割腹自殺をしています。これはどんな意味があるのか…。
彼はサムライとしてしか生きられなかったのかもしれません…真相は闇の中です。。。
土方は50の兵を連れ間道を行く。
敵本陣近く、後に続く兵たちを一旦片手で制し、一人様子を伺う土方。敵は閑散としていた。好機だ。
「行くぞ」兼定を抜き正に襲撃しようとした瞬間、箱館山に煙が上がっているのを確認、仲間が窮地に陥った事を知り狼狽する。
その知らせは五稜郭にも届き「信じられん。まるで鵯越えだ!」と榎本総裁に落胆の叫びを上げさせた。
大鳥も「無念だ、後一歩だったのに…」と悔しがる。
敵本陣に突き刺さった笄を見て総裁は又も叫んだ。「…土方はどこに居る!?」
その時彼は馬を一心不乱に走らせていた、仲間を助ける為に。
その途中(多分黒田本陣から箱館山に向かう途中に五稜郭ってあるんだよね?)
状況確認の為か五稜郭に一旦帰投。兵たちは先に行かせたのかな。
外の様子を伺っていた総裁が声を掛ける。
大鳥が箱館山に援兵を差し向けたと聞き「それでいい。箱館の町が奪われたらサンドウィッチになるのはこっちの方だ。後は任せた」
「行ってはならん。後は我らと共に」と身体を掴む総裁に、さも簡単そうに云い放つ土方。
「計算が崩れた時こそオレの出番だ。昔の仲間を助けたらその足で黒田の首を頂いてくる」
「死んではならんぞ」
「勿論だ」とにやり。馬首を回したけれど思い出したように声を掛ける。
「榎本さん…あんたこそ死ぬんじゃねぇぞ。生き延びてこの地に夢の花を咲かせろ」
「夢…」「この大地を開拓するんだよ。何万頭の牛を飼ってチーズを作れ。そんな事、あんたにしか出来やしない」
ここのすばらしい瞳…
憑き物が落ちたような馬上の土方。
一番健やかな笑顔を残して仲間を助けに行く。榎本を置き去りにして。遺言のような言葉だけ残して。
ずっと続く道を馬を駆ってひたすら進む副長。スケール感を感じます…やはり外はいい。
馬と副長…似合い過ぎですよ…
切り替わった時のスタジオがホントせせこましく見えちゃって困るわ(苦笑)
美術さんのコダワリは凄いと思いますけどね…。思い入れの勝利だよね。
小道具などはムック本見てこれか、と思ったりして、画面だとわかりづらいのが難でしたけど。
ロケとスタジオの落差はちょっと。。。スタジオの時って如何にも、で凄く気になったんですよ…(^_^;)
私と相性が合わないのかな…残念でした。最後なのにゴメン(^_^;)
ついに一本木関門。退却してきた兵たちに事情を聞く土方。
敵の艦朝陽が沈んでいくのを見て大音声で檄を飛ばします。
「俺と居る限り死にはせん、土方歳三についてこい!」
刀を抜き走り出そうとした刹那銃声が響き渡り、土方は落馬。。。
いきなりでした。突然でした。最初何が起こったのかわからなかったです。こんなに早く?混乱してました、初回の時は…
だって次のシーンでは兵たちを救う為立ち上がっていたんです…え?何??
切り込みにきた敵を一刀両断。
「早く逃げろ!」鬼の副長には全然似合わない台詞です(T_T)
何人斬っただろう、強い副長。見事な殺陣です。
誰何の声にゆらりと向き直り「新選組副長…土方歳三」と応える。怯む敵にまだなお刀を振り上げた。
けれど腹に当てた手からはみるみるまに血が滲んで流れていく。
「榎本さん、すまん」と呟いて土方は地に崩れ落ちた…
死んでゆく者のリアルさ。
それはいきなりやってきた。
形容詞のつかない、ただ“死”。
軍神の最期は光の中でした。
光が射し込みトシに影がかぶる。気付いて眼をあけるとそこには…
「トシ」
「かっちゃん」
ほっとしたような…何だよ、そんな所に居たのかよ…みたいなはにかんだような微笑を残して、土方歳三は逝きました。
落差ありましたね…この二つのシーンは。
この撃たれた所は何て云うんだろ…特別じゃない死、って云うのかな、妙にリアルで
「綺麗☆」とか「凛々しい♪」とかそんな言葉が一切ないようなただの死だったので、正直驚きました…
土方ってヒロイックに仕立て様と思えば幾らでも出来るのに(ここ迄の描き方は割とそうだったのに)
死の瞬間はそうしなかったんだなと思いました。白目むいてるし〜〜(^_^;)
かっちゃんとの再会はそうしなきゃいけなかった、からね。
待ってたし、私らは。このトシの最期の言葉は「かっちゃん」じゃなきゃいけないし。
慎吾ちゃんのアップは…必要だったかどうか。
声だけで良かった気がするなぁ。あのシーンを持ってこなくても、ねぇ。
そりゃ逢えて良かった、って思うけども。
所々での言葉がちゃんと使われてる事に、それが又違和感なく綴られている事が嬉しかったです。
お酒をふるまったエピや「地下に居る近藤と合わせる顔がない…」とか
これは今回「ごめんなさいでいいじゃないか」と続き珠玉のシーンになったし。本当にこんな事を云ってくれる人が居たらいいなぁ。。。
そして最期の「すまん」もそう云ったと云う話が残っているようですね(どこで読んだんだっけ?自分)
ホント拘ってます、三谷さん(苦笑)
あんなに有名な割に土方の最期って、ちゃんとした事がわかってないんですよねぇ。。。不思議です。
ちゃんと葬ってもらっているとは思うのですが…
しかしこのドラマだと危なすぎ…あんな状態じゃ首とられちゃうよ〜〜(T_T)
土方の戦死を知り榎本は「終わった…」囁き瞑目。
砲撃を受ける兵たち…そんなシーンと交互に映し出される大鳥の嘆き。
叫び声を上げジオラマを壊し机をひっくり返して座り込む大鳥。嗚咽をもらしながら。
榎本は己の気持ちを制するように大鳥の肩に静かに触れ、独り望楼に登っていく。何を見、考えているのだろうか。。。
悼むように流れるは「希望のワルツ」
絶望の中にも希望があると云う事ですか、服部さん…
攻撃にさらされる弁天台場。
「諦めるな、土方さんが助けに来てくれる。それまでふんばれ!」
そこへ永井様がやってくる。副長の死を知り呆然とする隊士たち。
信じようとしない島田が前線に出ていこうとして相馬に押さえつけられる。相馬は全般冷静に描かれてますねぇ。
山野は怪我してたみたいだけど、ホント出番が少なすぎますよ。
「命を粗末にするな」と永井様が一喝。
「生きるんだ!」メインテーマが鳴り始める。うわ、ここでこの曲ですか(涙)泣けって事かいっっ(T_T)
「新選組を受け入れなかった新しい世が、どんな世になるのか見届ける、あいつはそれを託したんだ」
副長は色んなものを託していきました。夢や未来…それは生きること。
後半でやたらと皆に「後は任せた」って云ってるんですよ、副長。この「託した」とかね。以前は自分で動いてしまうような人だったのにね。
人に任せる事が出来るってのは成長してるし上に立つ者のする事だなぁなんて思ったりして。以前の仲間たちだけでなく信頼してるんだと。
官軍の使いが来たという言葉に永井様が応える。
「さてと、降伏してくるか」…その言葉を受け今一度ぽろぽろの誠の旗を掲げる尾関。
この旗がある限り新選組!は終わらない。。。
山の中を走る鉄之助。
大砲の音に思わず振り向く鉄。心配そうに。
土方先生は大丈夫だろうか。島田は、他の皆は…けれど託されたものを握りしめ振り切るように前へ。
後ろを振り返るな。前を向け。
転んだ拍子に写真が零れ落ちる。見つめていたのは土方先生…。急いで懐に仕舞いこみ走る。
どこまでも続く草原を走り抜けていく鉄。
ただひたすら前を向いて。
了
慈母のようなと形容された土方は居なかった。
ここに居たのは若い土方だったね。半分くらいマイナス志向のツラい土方(苦笑)
でもこれは三谷さんの土方ですし、90分の中で如何にしてドラマを作るかを考えたら仕方ないのかな〜と思っています。
だから死にたがりは私の中の土方像にはないけれど、これはこれで納得出来ないこともないですね…
許せないのは大鳥くんの対する土方の罵詈雑言だな。アレはダメ。ゼッタイ納得出来ませんっ
大鳥くんの扱いとか許せない箇所はありますが(苦笑)結局泣いてしまう続編でした。
でも喪失感ってないんですわ…不思議なんですけど。
3日の夜中に見てしばらく怒ってて(笑)5日くらいに2回目を見て少し納得して最初の感想を書きました。
でもそれからは見られなかった。見たくなかった。
色々許せない点が増幅したり(苦笑)土方の死を見たくなかったり理由はいろいろでしたけど。
この間に自分で自分を癒してたかもしれません。そういう期間だったのかな。
うちの家族が云ってたんですが、組!で一番目立ってたのは耕史くん次いでオダジョーだそうで。
40過ぎのおっさん(笑)にもそう云われるってスゴイのでは。
まぁ元々新選組って云ったら土方だろ、と云ってたし。男にとって興味のある、憧れる人なんじゃないかと。
続編ではカッコ良すぎでした。もう少し等身大の彼も見たかった気もしますが
それはもう少し彼が年齢を重ねてからの方がいいかもしれませんね。
榎本愛之助もサイコーに粋で吹越圭介もかわいく、勿体無いのでこの配役でもう一本どうだっっと云いたい位です。どっかやらんか?(^_^;)
最初三谷さんが書いた話ってどういうものだったのかなぁ。
吉川さんのインタビューによると正月時代劇だから希望があるような話に書き直した、との話がありましたけれど。
ラストシーンが鉄だから救われた所があると思うのですが、当初は土方が死んで終わりだったのかな。本編みたいに。
気になる…気になると云えば皆さんのご意見…局長はどう思ったんだろ、トシの最期を。
結局自分も色んな思いを耕史くんたちと同じように昇華させてたのかもしれません、この続編で。
だから結局要所要所で今でも泣ける訳だな(苦笑)とにかく好きなんだよ、組!が。
キャストとスタッフがあんなに熱いのは反則(笑)あの熱さにヤラれた部分も多々あります。
こんなドラマそんなにはないでしょう、多分。
ともあれこれで長々と続いた感想文(笑)もラストです。
ホントに好きです!新選組!ありがとうございました。