説教要旨

日本イエス・キリスト教団香登教会

 聖 句

彼女はそれにこう答えた。「私は私の民の間で、幸せに暮らしております。」(U列王4:13)

 

2024年4月21日 第3主日礼拝

題:「幸せに暮らす秘訣」
説教:坪内信治牧師
聖書:列王記 第二 4章8〜37節
讃美:19、35、358
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  ある時、エリシャはシュネムの夫人と出会います。この夫人に見られる幸せに暮らす秘訣を見ることにしましょう。
  1、苦しみの中でも主への愛と感謝に満ちあふれていた
  ある日、裕福な女性がエリシャを引き止め、食事に招待しました。それ以来、エリシャはそこを通るたびに、この夫人の家に寄るようになりました。こうした交わりの中で、この夫人は神様に仕えるエリシャの中に、敬虔さを見て、エリシャの働きを助けるために、いつでも利用できる部屋を作ったのです。このことは、当時としては考えられない事でした。エリシャはこの破格の親切に報いたいと思います。しかし、夫人は「私は私の民の間で、幸せに暮らしております」(13)と答えました。何の不自由もないように見える裕福な夫人でしたが、実は心の奥底では「不妊」という現実に苦しんでいたのです。その苦しみを補って余りある神様の愛と恵みに生かされていたのです。だからこそ、神様への感謝を神の人エリシャを受け入れるという形で尊敬をもって表したのです。
  2、神様への絶対的な信仰をもっていた
  エリシャの預言のとおり与えられた子が成長し、刈り入れをする人々と共に父のところに行った時、強い陽射に打たれて、死んでしまいました。彼女はすぐにその子を神の人の寝台に寝かせました。必死な求めです。夫人は夫に若者一人と雌ロバを頼み、エリシャのところに行き、エリシャの足にすがりつき、エリシャの下を離れません。彼女は、エリシャが聖なる神の人であることを認めていました。誰にもわかってもらえないかもしれないけれども、必ず祈りによって生きかえるという信仰を持っていたのではないでしょうか。ですから、この夫人はこのような苦しみの中でも、苦しみによって圧倒され、押しつぶされることはありませんでした。彼女の心の根底に神様への絶対的な揺らぐことのない信頼があったのです。だからこそ「幸せに暮らしています」と告白できたのです。
  3、恵みに鈍い夫
  この夫人は子が死んだとき、その死を夫に話しませんでした。夫人がエリシャの許に行こうとしたとき、夫は「どうして、今日あの人のところに行かなければならないのか。新月祭でもなく、安息日でもないのに」と言いました。彼はエリシャを宗教的行事を行う人ぐらいにしか見ていなかったのです。死んだ息子を生き返らせるためにエリシャのところに行くと夫に言っても、決して理解してもらえないことをこの夫人は分かっていたのでしょう。この夫は神様の恵み、愛、あわれみに対して、興味がない、心が開かれていない状態でした。きっとそれなりの生活で満足していたのかもしれません。こういう人々は、たとえ、どんなに恵みと祝福をいただいても感謝できないのです。
  苦しみの中にあっても「幸せに暮らしています」、神様に向かい「決してあなたを離しません」と言えるならば何と幸いでしょうか。心の奥底にある悩みを知っておられるイエス様にすべてを打ちあけましょう。神様の恵みがわかるときに、うわべではなく、たとえどんな状況であろうと、心から「幸せです」と言えるようになるのです、それは状況の変化ではありません。心が変えられるのです。あなたはこの幸いを手にしているでしょうか。

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