説教要旨

日本イエス・キリスト教団香登教会

 聖 句

「夜が明け始めていたころ、イエスは岸辺に立たれた。けれども弟子たちには、イエスであることが分からなかった。」(ヨハネ21:4)

 

2025年7月27日(日) 第4主日 讃美礼拝

題:「恵みによって立つ」
説教:宇山誉師
聖書:ヨハネ21章1〜14節
讃美:リード/宇山師ワーシップチーム
讃美:(9時礼拝)1、206、414
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  新しいことを始めることは、誰しも恐れを持つものである。しかし、主と共なる働きは、主の恵みによって支えられているので、勇気をもって踏み出すことが出来るのである。
新たなチャレンジを恐れないためには、
  1、失敗を喜ぶこと
  「シモン・ペテロが彼らに『私は漁に行く』と言った。すると、彼らは『私たちも一緒に行く』と言った」(3節)。ペテロ、トマス、ナタナエル、ヤコブと他の二人の弟子たちは、マルコ16章7節で、み使いが女性たちに伝えられた通り、指示されたガリラヤへ行ったと思われる。しかし、この時の弟子たちの心情は、主イエスの十字架の死に従えなかった、自らの不甲斐なさに失望して、召命以前の漁生活に逆戻りしたという見方もできる。しかもそこで起こったことは、魚が「その夜は何も捕れなかった」(3節後半)ことであった。ここでも彼らは一生懸命働いても何も得ることが出来ない経験をした。しかし夜明け頃、復活の主イエスが岸辺に立たれたので、彼らは主の言葉に従って、再び漁に出た。すると網を引き揚げることが出来ない程の大漁に見舞われた。ここで彼らが経験したことは、失敗と恥かしさで、動けなくなっている時、復活の主イエスが彼らの前に立ち、再び主からチャレンジを受け、動き出す恵みの経験であった。
  2、共に取り組むこと
  「おびただしい数の魚のために、もはや彼らには網を引き揚げることができなかった」(6節)、「シモン・ペテロは舟に乗って、網を陸地に引き上げた」(11節)。おびただしい魚の群れが入り、網が破れそうになった。そこで、もう一艘の舟にいた仲間に、加勢にくるように合図したので、複数で協力して多くの魚を捕ることが出来た。主の働きは、一人で行うのではなく、主の助けと主にあって一致協力して行うことが求められている。そこには励ましと喜びがある。
  3、主の恵みに押し出されて行く
  「主…わたしは罪深い者です…恐れることはない。今からあなたは人間をとる漁師になるのだ」(ルカ5章8節、10節:口語訳)。ペテロの生涯は、失敗の経験の中でイエスと常に出会っている。そして、このペテロを召して下さった主イエスは、最後まで彼のために大きな代価を払い愛し抜いて下さった。同様に私たちにも、その恵みが注がれていることを覚え、この主に信頼して、もし失敗を犯したなら、十字架を仰ぎ、新たに信仰の一歩を踏み出して、遣わされて行こうではないか。

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