説教要旨

日本イエス・キリスト教団香登教会

 聖 句

「彼は主に堅くつき従って離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守った。主は彼とともにおられた。彼はどこへ出て行っても成功を収めた。彼はアッシリアの王に反逆し、彼に仕えなかった。」 (U列王記18:6-7)

 

2025年6月29日 第5主日礼拝

題:「主にすがって離れなかった」
説教:坪内信治牧師
聖書:列王記 第二18章1〜8節
讃美:24、325、312
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  イスラエルの王ホセアの第三年に、ユダの王アハズの子ヒゼキヤが王になりました。彼は徹底的に主に従いました。その歩みを模範としましょう。
  1、偶像となるものを徹底的に取り除いた(1〜4)
  歴代のユダの王の多くは、主の目にかなうことを行ないましたが、高き所は取り除きませんでした。けれどもヒゼキヤは高き所も取り除き、父アハズが導入した異教の神々の像を打ち砕きました。さらに「ネフシュタン」と呼ばれていた青銅の蛇をも打ち砕きました。かつて、イスラエルの民が荒野の旅をしていた時、水がないことやいつもマナばかり食べていることで不平を漏らしていました。すると、主がお怒りになり、民に燃える蛇を送られたのです。その時、モーセは主の命により救われるために青銅の蛇を作り、旗ざおの上に掲げました。そして、それを仰ぎ見た者は救われたのです。それゆえ、これは記念すべき物であり、主がいかにイスラエルの民を死に至る病から救われたかを思い出させるものだったのです。けれども、時代が経つにつれて、彼らは青銅の蛇そのものを拝んでいました。主なる神のわざを思い出させるべきものが、かえって偶像礼拝の対象となっていたのです。ヒゼキヤはこの霊的な間違いをよく見抜いていました。たとえ、まことの神に関する事柄であっても、それを礼拝の対象にするならば偶像礼拝であり、粉砕しなければいけないことを知っていました。かつて祝福をもたらしたものでも、神様以上に大切にするなら、それは偶像礼拝となり、霊的成長を妨げてしまいます。私たちの生活の中で、そのようなものがないか吟味しなければなりません。
  2、主に信頼し、アッシリアに反逆する意思を明確にした(5〜8)
  主はそのようなヒゼキヤの信仰を祝福し、彼とともにおられ、彼がどこへ出て行っても成功を収めさせました。一方、彼の父アハズ王はアッシリア政策をとっていました。けれども彼はアッシリアに仕えることを拒みました。ヒゼキヤは「主に堅くつき従って離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守った」(6)のです。その結果、戦いにおける勝利を収めました。「アッシリアの王に反逆し、彼に仕えなかった」(7)のです。彼は神様に信頼していたので、神様に徹底的に従い、はっきりとアッシリアに反逆の意思を示すことができたのです。
  「ネフシュタン」の誘惑は私たちに巧妙に襲い掛かります。過去に受けた恵み、特別な霊的な経験、昔の聖徒の語った当時としては時代にかなった言葉、立派な会堂、家族に受け継がれてきた言い伝え…。それを自分の物としていつまでもそれを持ち続け、その時代時代に自由に働かれる聖霊様以上に大切なもの、変えてはならないものとして、頑なに守り続けるなら、それが「ネフシュタン」となってしまいます。全く気づかないうちに、神様以上に大切なものになってしまい、神様により頼む信仰に靄がかかることがあります。悲劇は靄がかかっていることにも気づかずに、信仰生活を送ってしまうことです。気づかないうちに、神様以外に頼りとしてしまっているものはないでしょうか。聖霊の助けにより、気づかないところに光を当てていただき、真に主にすがって歩む者に変えられていきましょう。

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