説教要旨

日本イエス・キリスト教団香登教会

 聖 句

「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。」 (Tテモテ2:4)

 

2024年7月28日 第4主日礼拝

題:「人の目に良きことが滅びを招く」
説教:坪内信治師
聖書:列王紀 第二8章16〜29節
讃美:178、99、422
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  神様の御心を悟らず、人間的に判断し失敗することがあります。その中に神様のあわれみが注がれることを覚えたいと思います。
  1、戦略的に自分の目によいことを行う弱さ(16-24)
  北イスラエルの王ヨラムの第五年に、南ユダではヨシャパテの子のヨラムが王となりました。彼は北イスラエルの王アハブの家の者がしたように、北イスラエルの王たちの道に歩み、主の目の前に悪を行いました。それは「アハブの娘が彼の妻であったからである」と、はっきり記されています。彼の父ヨシャパテは主の目にかなうことを行った王でしたが、治世のために神様に背くアハブと協力関係を持ったのです。そして、息子ヨラムにアハブの娘を妻として招いたのです。「わずかなパン種が、こねた粉全体をふくまらせることを、あなたがたは知らないのですか」(Tコリント5:6)」「正義と不法に何の関わりがあるでしょう。光と闇に何の交わりがあるでしょう」(Uコリント6:14)という警告の言葉を聞かなければなりません。一見、すばらしい事のように見えます。しかし、神様に対する罪をも招いてしまっているのです。北イスラエルの偶像政策に対してははっきりと拒み、自分たちは主に仕える者であると告白するべきでした。人間的な優しさや情で関わることは、必ずしも御心と限りません。親しくなること、困っている人を助けることは良いことですが、そこにも神様の知恵と祈りが必要です。自分の目によいと見えることで、時に墓穴を掘ることがあります。
  2、同じ失敗を繰り返す弱さ(25〜29)
  北イスラエルのヨラム王の第12年に、ヨラムに代りアハズヤが南ユダの王になりました。アハズヤは北イスラエルの王ヨラムとともにアラムと戦うために、ラモテ・ギルアデに出て行きましたが、アラムはヨラムを打ちました。実はアハズヤの祖父ヨシャパテも同じ失敗をしたことがあります(T列王記22章参照)。ヨシャパテは自分の意志とは違っても、断ることができずに、アハブと共にラモテ・ギルアデに行き、アラムと戦いました。そこでアハブは戦死し、ヨシャパテも殺されそうになりました。アハズヤは、ヨシャパテの失敗から学ぶべきでした。歴史は繰り返します。失敗から学ばないなら同じ結果になってしまいます。人の目によきと見える失敗が、次世代にまで及ぶことがあるのです。
  3、人の弱さに与えられる神のあわれみ(19)
  しかし、主はそのしもべダビデに免じて、ユダを滅ぼすことを望まれませんでした。主はダビデとその子孫に常にともしびを与えると約束されたからです(19)。(Uサムエル7:11〜16参照)。ともしび、それは暗闇の中でわずかに残る火です。それはまさしく神のあわれみです。神様は私たちが滅びることを望まれないのです。神様の絶対的な御心です。神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます(Tテモテ2:4)。ここに希望があります。
  人間的な判断、優しさがいつも正しいとは限りません。落とし穴が待っていることがあります。同じ失敗も何度も繰り返す私たちかもしれません。しかし、そのような弱い私たちのためにも神様のあわれみが今も注がれていることを信じていきましょう。

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