1.自己紹介

2.東大受験 ―勉強方法

3.センター/併願校について

4.模試成績と入試得点開示

5.東大入試本番について

6.ひとこと

・ペンネーム:ひーくん
・科類:文科三類
・現浪:現役
・塾/予備校:東進、鉄緑会
・出身:東京
・出身高校の例年合格者数:80~90人くらい(筑駒)

高校一年生の頃から鉄緑会で英語をやり始めましたが、漫然とやってた感じでした。高校2年生の夏から本気になってやり始めました。

〈生活パターン〉
7時に起きて学校に行く。15時に終わって、鉄緑の授業or東進の自習室で22時くらいまで勉強。帰ったら夕飯・風呂で23時半~24時に寝てました。
学校がないときは、一日中自習室にこもっていました。

〈各教科勉強法〉

◎国語
現代文は、ほとんど対策はしませんでした。たまに東大特進の林修のライブ授業には出ましたが、それくらいです。僕は学校の現代文の授業をとても重視していました。現代文は、作者の思想が言語を通して表現されたものです。ですから、林修の言うように論理的に文章を読み解くことはとても大事なことなのですが、その文章の裏にある背景的な思想を知っていることもまた極めて大切です。そうしないと、文章の言っていることがよく分からないってことになってしまいます。だから、僕は学校の授業全てを疎かにせずにちゃんと聞くようにしていました(現代文とか倫理とか古文とか英語とか)。そういう授業を通して徐々に出来上がってくる何かが、現代文を読み解く上でカギになる気が個人的にはしています。学校の授業は真面目に聞きましょう!!古文漢文は、鉄緑会で高二からずっとやっていました。この科目は、和訳を真面目にやることが早期学力向上につながると思います。助動詞の活用を丸暗記しようとしているくらいなら、文章を和訳するほうがよっぽど効率的だと思います。そうしていれば、自分のあいまいな助動詞に関する知識がしっかりとついてきますし、活用なんてそのうち覚えます。「けり」の前が連用形だと覚えるより、「ありけり」をどれだけ見たかの方が大事だと思います。そのうえで、古文漢文を声に出して音読するとさらに効果てきめんです。あと、和訳は先生に添削してもらうのがベストでしょう。

◎数学
高2の夏まで放置していたせいで、学校の授業には全くついていけないようになっていました。そこで、東進の授業を夏から取り始めました。授業で扱った問題は解けるようになるまで何度も繰り返すようにしていました。また、問題を解くとき、普段から入試本番で書くようなちゃんとした解答を書くことを心がけていました。ノートの真ん中に線を引いて、二段組みにすると、経済的にノートを使用できます。それでも消費されていったノートの数ははかり知れません(笑)。あと、友達が言っていた事なんですが、「一度間違えた問題を解けるようにする」ことが重要なのではなく、それを通して「頭の使い方を学ぶ」ことが重要なのだと言ってました。ただ単に量をこなすのが勉強なのではなく、頭をよくすることが勉強だということは常に心に留めておいていいことだと思います。

◎日本史、世界史
この科目で重要なのは、いかに丸暗記をしないようにするかです。大きな流れを常に念頭において、その流れや構造の中に知識を組み込んでいくイメージです。決して単語のみをひたすら詰め込もうとしてはいけません。何かの文脈と一緒にセットで覚えたり、資料集をみたり、いろいろな物でその単語の情報を補強することを怠らないでください。あと、この科目は一つの歴史を様々な情報源から捉えることが大事だと思います。つまり、学校の先生や、塾の先生や、参考書や、教科書や、資料集・史料集や、ネットの情報など様々なものを参照して、歴史観を相対化するということです。なかには、矛盾する見方がでてきたりすると思いますが、それをどうやって折り合いをつけるかを必死に考え抜けば、何かが見えてきそうな予感がします(笑)

◎英語
高校一年生から鉄緑会に通って文法事項とかはさらいました。けれども全く単語力がなかったので、高校二年生の冬までは全然英語力がつきませんでした。そこで、高2の冬に、一日六時間単語帳の『鉄壁』を一週間音読し続けた結果、単語力が著しく向上しました。それ以後、音読の大切さを痛感するようになり、高三からの毎週の過去問演習の復習では、扱った文章を最低一回音読するようにしていました。音声なくして言語は絶対に身につきません。英語は音読を最も重視すべきだと思います。(正しい発音で!!誤った発音は逆効果!!)また、僕は復習する際に、ネタ帳を作っていました。これは、扱った英文中に出てきた、よくつかわれる英語表現をストックするノートです。例えば、左ページに日本語で、「18歳になる」と書いて、右ページに「turn 18 (becomeじゃない!!)」と書いて、一問一答形式で覚えていきました。これをトイレに行く時とかにぱっと眺めたりするなどして、とにかく英語に触れる回数を増やすのが大事だと思います。高三の秋は、文化祭準備でほとんど勉強ができなかったので、洋書を読んで英語をなまらせないようにしていました。

◎英語リスニング
基本的に、東大の過去問と『キムタツの東大英語リスニングSUPER』をやっていました。リスニングは、シャドーイングが最も大変で最も効果的だと思います。スクリプトを見ずに、聞いたことを少し遅れて口で話せるようになるまで何度もやるということを積み重ねていけば、リスニングのみならず、全般的な英語力の向上にもつながります。でも、あまりにも大変すぎて、一個のリスニングに1時間半くらいかかってしまいます。それでもやる価値は十分にあるのではないでしょうか。あと、間違った発音で覚えた単語は、リスニングで聞き取ることはできません。単語を覚える際は必ず、正しい発音・アクセントと一緒に覚えてください。

〈過去問の利用について〉
英語と古典は鉄緑で、4月から直前まで毎週1年分のペースでやってました。日本史は、冬くらいからめちゃくちゃやって、30年分くらいやったと思います。これは、東大特進で配られる模範解答と、駿台の塚原先生がウェブ上でやってる『つかはらの日本史工房』にあがっている模範解答・解説とを比較しながら勉強していました。現代文・世界史は東大特進で扱う問題以外には全くやらなかったです。数学は、センター一週間前くらいから始めて(超ギリギリ笑)、本番までに10年分解きました。

〈併願校とその合否〉
併願校はナシ、ギリギリすぎて受ける暇がありませんでした。

〈センター対策〉
数学は夏休みの下旬に、一週間くらい毎日やって90点以上はキープできるようになったので、以後直前まで二次の勉強でした。センター一週間前から、毎日一年分とってコンディションを整えていました、英語は、二次対策やってたら、センターでつまづくことはあまりないでしょう。僕の場合は過去問は一切解きませんでした。国語は、一月から毎日一年分を解いてました。時間通りにとくのはかなり難しかったですが、やってくと慣れると思います。日本史・世界史についてですが、センター対策期間は、二次における教科書レベルの知識を完璧にするための期間だと位置づけて、教科書をひたすら読みふけるようにしてました。それと、過去問を2,3年分やって本番に臨んだ感じです。地学は本番に死神が舞い降りたのですけれど(笑)、とりあえず参考書ひとつ潰したら、過去問演習をする感じにしてました。でも結局本番では過去問は全く意味がありませんでしたね(爆)。

〈模試成績〉
東大模試は忘れました

〈センター得点開示〉
日本史:94 世界史:97 国語:151 英語:190 リスニング:50 地学:63 
数Ⅰ・A:94 数学Ⅱ・B:84

〈東大得点開示〉
国語:53 英語:73 数学:63 日本史:45 世界史:31 計:265

机が斜めでした。周りの人はみんな頭がよさそうな気がしてきました。でも、自分もそう負けてはないんじゃないかみたいな風に思ってたらそんなに緊張しませんでした。周りの人はみんな無表情orやべーよ!!と友達と話す系男子だったので、自分は全力で楽しもうと思いました。会場で唯一楽しく受けた受験生だったのではないかと自負しております(笑)。本番は、一番前の列で、教卓が目の前にあるという超スペシャルな座席でした。ちらちら試験官の教授の方が僕の答案をみてきましたね。なかなかおもしろかったです。
一日目が終わった瞬間、何か受かった気がとてつもなくわいてきたので、帰ったら地元の東進で友達と1時間くらい談笑してました(笑)。それで、余裕ぶっこいてたら、次の日、英語で死滅してしまったので、こういうのはやめといた方がいいと思います。ちなみに、ある僕の友達は一日目終了後、合格おめでとうパーティーをやったと言っていました(爆)。

東大に合格したければ、東大がスカウトしてでも欲しがるような人間になることです。それって?僕が思うに、「学問に対して真摯な姿勢を持つ」人ですね。それは、決して内容の伴わない形骸化した学習を苦行のようにやり続ける人ではなく、頭をよくするために勉強をする人のことだと思います。自分を客観的にメタ認知して、どのように勉強するかを常に考えながら勉強してください。それに、真の勉強って絶対に楽しいものですよ!!