1.自己紹介

2.東大受験 ―勉強方法

3.センター/併願校について

4.模試成績と入試得点開示

5.東大入試本番について

6.ひとこと

・ペンネーム:tomo
・科類:文科一類
・現浪:現役
・塾/予備校:東進東大特進
・出身:東京
・出身高校の例年合格者数:50~60人

〈本格的に東大をめざした勉強を始めた時期〉
高校二年生の夏

〈各教科の勉強法〉
これから書くことが皆さんの役に立つかはわかりませんが僕自身の経験をもとに大学受験について書いていきたいと思います。

◎国語
現代文は、模試などでそこそこ取れていればあまり心配することは無いと思います。それでも不安ならば東進の林先生の授業を受けてみるといいと思います。古文と漢文は僕の苦手科目だったので高2の夏休みは多くの時間を古文の単語や助動詞の意味・活用の暗記や漢文の句法や頻出熟語の確認に費やしました。そのおかげでそれ以後は文章をある程度理解できるようになり少なくとも平均点ぐらいは取れるようになったので、古文や漢文が苦手教科の人はぜひ短期間で集中して古文や漢文をやってみてください。一週間もやればだいぶ覚えられるはずです。国語の過去問は周りに添削してくれる先生などがいない場合やることをあまりお勧めしません。なぜなら自分ではいいと思っていても先生から見れば必要なポイントがぬけていたりするためです。ただ古文漢文は過去問をやればやるほど実力がつくのでしっかり添削してもらえる環境があるならばやるといいと思います。

◎数学
演習量が足りず最後まで苦手科目でした。どれほど苦手かというと東大同日受験で全部の問題にある程度記述しながら4点しか取れないほどです。そこで最後の方は皆がとれるであろう簡単な問題だけは確実に得点することを目指して演習を重ねましたが、僕はそれで合格できたので他の科目で数学でのマイナスをカバーできる自信がある人はそういう勉強方法もありだと思います。

◎世界史
世界史も苦手科目で学校の定期試験で赤点(31点)をとるなど非常に苦労しました。定期試験のたびにお勧めの参考書にも書いた参考書を使って一夜漬けしては知識が身に付くはずもなく、心を入れ替えて高3の夏ごろから教科書も並行して読みつつその問題集を繰り返しやったところ次第に点数も上がって行きました。世界史が苦手な人、どこから手をつければいいのか全く分からないんですよね。わかります、僕もそうでした。しかし、それを放置し続ければ最後には世界史に泣かされる羽目になります。世界史は範囲が膨大でヤマを張っても当たるものじゃありません。一念発起して最初からやってみてください、今ならまだ間に合います。過去問に関しては大問2,3をまずしっかりやることをお勧めします。大問1は自分で採点するのが大変ですが2,3なら科点ポイントがはっきりしていて採点しやすいです。またある年の大問2,3の内容がほかの年度の大問1の答えの一部になっていることも多いので2,3をしっかりやることで1の点数も伸びてくるはずです。

◎日本史
日本史は中学受験で少しやったこともあって親近感がありました。もちろん中学受験の時とは比べ物にならないほど内容は高度ですが、心配ありません。東進の野島先生の授業を受け、日本史ハンドブックと教科書をじっくり読み最低限の知識を入れ、日本史ハンドブックの巻末に付いている問題で記述の練習をして思考の反復練習をすれば間違いなく日本史ができるようになっているはずです。これを見たら僕が東進の回し者のように思えるかもしれませんがお世辞抜きに野島先生の授業は役に立つので受けることをお勧めします。日本史の過去問は国語と同様に添削してもらわないとあまり意味がないのでやったら必ず先生などに見てもらいましょう。

◎英語
英語はなるべく高二の終わりまでには完成させましょう。なぜなら高3になると社会や理科の勉強にも本腰を入れなければならず、英語に割ける時間が減ってしまうからです。英語は単語がわからないと話にならないので苦手な人はまず単語を覚えましょう。僕が使っていたシステム英単語でいうと、1章2章の単語はほぼ全部わかる程度にしておけばだいぶ英文を読むのが楽になるはずです。英語が得意な人は英作文やリスニングなどに取り組むのもいいでしょう。また、英語の過去問に関してですがあまり早く解き始めると本番直前に解く問題がなくなってしまうので高3の夏ごろから解き始めるのがいいと思います。


〈おすすめ参考書〉
・『センター試験必勝マニュアル化学Ⅰ』…化学対策は高3夏ごろからこれ一冊を2,3周すれば十分
・『日本史ハンドブック』…東大日本史のバイブル。これと教科書さえしっかり読んでおけばあとは記述練習をするだけ。高3始めから使った。東大特進の日本史に参加しないと手に入らないのが難点。
・『世界史Bの必修整理ノート 』(シグマベスト)…基本的な事項を穴埋めするタイプの参考書、世界史が苦手な人はこれを繰り返しやって基礎知識を身につけた方がよい。高二の初めから使った。

〈併願校とその合否〉
早稲田大学法学部(センター利用)合格
慶応大学法学部(一般受験)合格

〈併願校の対策〉
東大に入る学力があればわざわざ個別に私大対策の勉強をする必要はないと思われる。特に英語が得意な人は大丈夫。ただ過去問3年分ぐらいを眺めて問題形式は把握しておいた方がよい。

〈センター対策〉
英語は東大の試験である程度の点数(70以上)を取れている人ならば9割は固いです。大体間違えるのは1番のアクセントと2番の文法問題なので過去問ではそこを重点的にやりましょう。国語は年度によって難易度にばらつきがあるので比較的簡単な漢文で安定した点数が取れるようにしましょう。数学は内容自体は東大の数学に比べると簡単なんですが結構慣れが必要なので過去10年分ぐらいを解いてみることをお勧めします。日本史、世界史はいろんな時代や地域からまんべんなく出題してくるのでまずは普段の勉強をしっかりして穴となる分野がないようにしましょう。そのうえで過去問を解いてみて間違えてしまったところをきっちり復習して本番に臨みましょう。これも過去5~10年分ぐらい解くことをお勧めします。

〈模試成績〉
夏の駿台模試、河合模試ではB判定とA判定で、秋の駿台模試、河合模試では二つともB判定だった。僕は高3の夏はあまり頑張れなかったので周りに比べて点数が伸びず判定が下がった。

〈センター得点開示〉
英語187リスニング50国語136(現代文85 古文32 漢文19) 数学IA94 数学ⅡB 97
世界史100 日本史 89 化学91 総合796

〈東大得点開示〉
国語59 英語87 数学20 日本史42 世界史33 総合241

〈自分の受験会場こんなところでした〉
僕が受けたところは駒場の5号館というところでかなりきれいな建物でした。暖房も快適だったしトイレもきれいでした。試験会場では同じ教室に僕とかなり仲がいい友人がいたのであまり緊張はしませんでした。休み時間は同じ学校の人たちと中庭でご飯を食べてずっとしゃべっていました。

僕のアドバイスは2つあります。まず一つ目はこの科目だけは大丈夫、という自信を持てる教科を少なくとも一つ作ってください。それがあるだけで試験後の安心感が全く違います。二つ目は人の言うことばかり聞くな、ということです。もちろん人のアドバイスを素直に受け入れることはとても大切なことですが、大学受験において勉強法などに関する他人のアドバイスをそのままやっているだけでは成長できません。その方法の良いところ、悪いところを分析して良いとこはより良く、悪いところは改良して自分なりの勉強法を確立しなければ大学受験、ひいては社会では通用しない、と僕は思います。最後にここまで僕の駄文をここまで読んでくださってどうもありがとうございました。僕の文章が少しでも皆さんの受験勉強のお役にたてれば幸いです。