1.自己紹介

2.東大受験 ―勉強方法

3.センター/併願校について

4.模試成績と入試得点開示

5.東大入試本番について

6.ひとこと

・ペンネーム:shais
・科類:文科三類
・現浪:現役
・塾/予備校:なし
・出身高校:東京
・出身高校の例年合格者数:現役10、浪人20 程度

〈本格的に東大をめざし始めた時期〉
3年6月

〈生活パターン〉
      平日 7:00 起床 朝食
         8:30  登校
         16:00  終業から最終下校時刻まで学校で自習
         18:30  帰宅
         19:00  夕食
         19:45  勉強開始
         21:30  勉強終了 入浴その他諸々
         22:00  就寝
      休日 9:00  起床 朝食
          9:45  勉強開始
         12:30  休憩、昼食
         13:00  勉強再開
         19:00  休憩 夕食
         19:30  勉強再開
         21:30  勉強終了 入浴その他諸々
         22:00  就寝

〈各教科の勉強法〉

◎国語
国語で点を稼ぐことは考えていなかった。
基本的に古文・漢文で落とさないことを考えた。
具体的に、古文に関しては単語・助動詞の活用をひたすら覚えた。主語の省略など、東大古文は関係性の把握が難しいため古文常識はある程度必要。自分の場合、東大の25か年を解きながら、気になったところを高校の先生に聞いて身につけていった。
漢文に関しては、学校の教科書の句形を覚えた。高校の先生が作ったプリント(文法、漢文常識)が優れていたため併用した。東大では漢字の意味が重要になることが多い(特に類義語などは微妙にニュアンスが違うことが多い)ため、ある程度推測ができるものでも、電子辞書の漢字源などで漢文での意味を一々確認した。
現代文は、過去問を後ろからひたすらやって慣れた。最近10年くらいは学校の先生に添削してもらった。過去問演習の際には、常に採点者の目を意識した書き方にこだわった。

◎数学
文系は基本的に(特にボーダー付近の人は)数学ができないため、逆に得点源にすることを考えた。(実際3完すればかなり有利)
秋ぐらいまではセンター対策もあったため、高校の問題集を使用したが、その後は過去問(25か年)を後ろからやり続けた。東大の問題傾向は、微分、確率、整数が多かったため直前期には特にそれらに力を入れた。確率については漸化式に帰着するパターンを重要視した。
公式の暗記よりも、公式の意味するところを考えた。重要な定理については証明もできるようにしておいた。
演習の際は、計算ミス防止や減点を避けるために、途中式を省略しないこと、単純計算ほどきれいに書くことを意識した。

◎日本史
普通の現役生は知識量で勝負することは考えないほうがいい。
自分の場合「変化」に注目して、原因-結果-意義を(暗記ではなく)理解することを心掛けた。但し最低限教科書太字レベルの暗記は必要。自分の場合、体系的に理解したことを確認する作業としてまとめノートを作った。夏休みのうちに未習範囲を自分でまとめておくと授業で復習、修正が可能なため効率的だと思う。また自分は、テーマ別に年表をつくって、年号だけにとらわれないように注意しながら流れを頭に入れた。近年は似たような問題が多いので、過去問演習は必須。

◎地理
夏休みにZ会の地理100題を三周した。一週目は日本史と同様にまとめノートを作った。かなり時間がかかるため、一日5題進むのが限度だった。地理の資料集、地図帳はどんなに面倒でも逐一参照した。資料集がマーカーで埋まってゆくのをみるとモチベーションも上がった。過去問についても解くたびにまとめノートを作成した。これは日本史にも共通することだが、時間で勉強に区切りをつけず、自分の中で疑問がなくなるまで徹底的に調べた。どうしても分からないときは学校の先生と論議もした。

◎英語
個人的に一番苦手だったので、重点的にやった。
文法問題が壊滅的に苦手だったため、あえて切り捨てた。試験時間の余裕がないことは演習で分かっていたため、点を取る戦略を練った。自分の場合はリスニングとライティングを重視した。
夏の時点で単語力がひどかったので、単語帳を暗記した。方法としては、まず日本語の意味を隠し、分からないものすべてに付箋を貼り、半日後ぐらいにもう一度というのを毎日繰り返した。ポイントは一度やったところを毎日やることで、最後のほうは熟語帳含め一日2500語ぐらいを一気に確認する作業を繰り返していた。
リスニングは毎日聞くに尽きる。サボる日を作ってはいけない。自分はキムタツの教材を使っていたが、忙しい日でも、少なくとも五回は聞いていた。本番よりスピードが早い教材を聞いておくと、本番にゆとりが持てる。
ライティングは色んな種類のものを過去問関係なく書き添削してもらっていた。似たようなテーマが出た場合は前の表現をそのまま書いてしまうぐらいでいい。スピードが要求されるためこのようなストックはたくさんあったほうが勢いで書けるためよい。
長文対策については過去問をとにかく早く読むことを意識した。プラチカの構文把握をやると、長文も自然によめるようになる。小説は関係性の把握が難しいので過去問で慣れるなりするといい。

〈過去問の利用について〉
秋ごろから。
必ず時間を図ってやること。また、古いほうからやること。

〈おすすめ参考書〉
25カ年シリーズは買うことをおすすめする。
国語:『フォーミュラ600』(東進)…古文単語帳の中では一番量が多い。
数学:『探求と演習・上』(Z会)…かなりレベルが高いが整数の特訓になる。
地理:『実力をつける地理100題』(Z会)…必ず力になる参考書だと思う。
その他は自分に合ったものを選ぶことをおすすめする。

〈併願校とその合否〉
早稲田大学文学部 不合格
…何にも対策しなかったら落ちました、はい。

〈センター対策〉
過去問をやるしか対策はない。60分のものを50分で演習しておくと、計算ミスや予想外の事態に対応しやすい。

〈模試成績〉
・8月、駿台東大入試実戦模試…D判定 国47 数32 英53 日17 地13
・11月、河合東大即応オープン…D判定 国44 数34 英40 日32 地30
・11月、駿台東大入試実戦模試…B判定 国45 数45 英75 日21 地 21

〈センター得点開示〉
計761点

〈東大得点開示〉
国語59
数学61
英語64
日本史34
地理33

〈当日の過ごし方〉
前日は9時に寝た。寝る前に3時間ぐらい瞑想しようと思ったらあほらしくなって寝た。今になって考えると逆にリラックスできた。
当日は7時に起きて8時に家を出た。近かったので早めについた。

〈自分の受験会場こんなところでした〉
受験会場は11号館2階で、前の席とはかなり近く、前の人が髪長かったりすると少しイラッとするかもしれない。
自分は真ん中の席で、出るたび横の人に一々どいてもらわなけらればならなかった。しかし最初席に着くときに、隣の人が舌打ちしたので、イラッと来てわざと何回も席を立ちまくった、後悔はしていない。
机は非常に狭く、解答用紙が全部おさまらないぐらい。リスニングの音源はどこも酷いと思ったほうがいい。自分のところは音量が大きすぎてハウリングしていた。

アドバイスは最低限書いたつもりです。しかしこれはあくまでもアドバイスだということを忘れないこと。
自分の場合、基本的には「人事を尽くして天命を待つ」スタンスで勉強しました。結局最後に合格するかどうかはあなたの頑張りです。
では、最後まで頑張ってください。